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加藤さんちの北欧③

北欧ふたり旅 3 Helsinki から Sweden Stockholm


2019.6.12

朝、今日はしっかりホテルの朝ごはんを食べる

左端のパイはアシッカラのコテージでも食べたもの。パイ生地はピザの土台みたいな素材で、中にはみ出してるのはチーズ入りの潰したじゃがいもかなーなどと話していたのですが、帰ってきてから調べたら、お米のミルク粥だそう。カレリアンピーラッカというフィンランドの国民食。美味しい。スーパーでもパン屋さんでもいたるところでこのパイが売られている。パン食だねぇ。お米食べてないねぇなんて旅の間話していたけれど知らぬ間に食べていたのでした

ヘルシンキ中央駅から、ヴァンター空港へ向かい

空港のカフェもなんだかおしゃれ

スカンジナビア航空で、スウェーデンへ。1時間程で着きます。時差1時間スウェーデンの方が遅く、すこし得した気分

感動したのは、海を渡り、飛行機の窓からスウェーデンが見えてきたとき

美しい海に緑の島々が広々と連なって美しい。心がぐわっと動く、まだ見ぬ地図を広げたような、なんともいえない気持ちになる

ストックホルム アーランダ空港着。Arlanda Expressに乗ってストックホルム中央駅へ

ホームがすっきりと素敵


ストックホルム中央駅到着。ヘルシンキよりかなりガヤガヤした雰囲気

エレベーターの自動ドア(手前に引っ張って開ける)が壊れていたのかなかなか開かず、前のおばさまを観察していたら使い方を教えてくださった


ささやかな動作にもつまづきつつ、地下鉄でガムラスタン駅、まずホテルへ

レディハミルトンホテル、ガムラスタン駅からすぐなのですが、私の古く重いトランクを押してガムラスタンの石畳はきつかった。なんとか辿り着き、荷物を置いて外へ

やっと、美しい街の姿にときめく

街じゅうがまるでジブリ映画「魔女の宅急便」です。素晴らしい!

お店もわんさか、ずっと見ていられる。カフェ、レストラン、バー、お土産屋、お菓子屋、雑貨店

子どものものを扱うお店もたくさん。賑やかなウィンドーに思わず立ち止まる。照明のお店も

時計塔も


お昼ごはん。トナカイ肉のミートボールとピザ。ビールもビッグサイズ。ミートボールにはマッシュポテトとズッキーニのピクルス、あとベリーのソースが添えられていて、香ばしいお肉にぴったり。後で調べたらガムラスタンは物価が少し高め。ストックホルムの他のところより1.5倍ほど高かったりもするよう。でも量もすごく、お腹いっぱいになりすぎるくらい

のんびり散策しながら川の方へ出る。ここも人がいっぱい

船のそばは他国からの観光客かな、おじいさんおばあさんでわいわい

お天気が下り坂で、だいぶ肌寒かったが、とことこ歩いて川を渡った向こうのナショナルミュージアムへ

重厚な建物。この中は人も少なく静かで、落ち着いている。のんびり作品たちを眺めたり、途中の椅子で休んだりして、再びガムラスタンへ

シナモンロールあるかなーと入ったのに思わず興味をひかれて頼んだカルダモンケーキ。初めての味ですが馴染みやすい甘味とスパイス、生地はふんわり。ガムラスタンの中心部にある渋いカフェで

曇り空ながら明るいけれど、もう20時くらいです

お昼ががっつりだったので、夜は軽めにスーパーでお買い物して、ホテルでのんびり

これもどちらも美味しかった。ガムラスタン駅のところのMunkbrohallenというスーパー、店内に量り売りのデリがあり、右の緑色のは白身魚のバジルソース、左のはサラダ。ソースをかけてよく混ぜて食べる。北欧のごはんはどれもちょうどよい味つけ具合

クジラの絵のビール。ホワイトエールで美味しかった。フィンランドとスウェーデンでお酒のラインナップが全然違ったのが印象的

ホテルの部屋も旧市街のホテルらしく少し民芸調で風情がある

明日の朝はゆっくりの予定。時折ゴーンと鳴る鐘の音に異国の喜びを感じる

長い間、街の時を刻み続ける音。観光客の私には、一時の思い出の音

魔女のキキは13歳で一人立ち、初めて来た街で人々がよそよそしく感じた後のオソノさんとの出会い。私この街にもう少し居てみると決めて黒猫のジジにつぶやく夜のおふとんの中

「オソノさんみたいな人が、他にもいるかもしれないもの」

昔一人暮らしを始めたとき、出会う人の表情がしんと胸に残った。今回はふたりだけど、旅も少しだけその感じがあるかもしれない

住む  暮らしていく  ということに、すこし思いを馳せつつ

北欧に来てから一番肌寒い夜、あったかくして眠る



2019.6.13

ゆっくり起きて、ホテルの朝ごはん。今晩、夜行列車でデンマークへ向かう

朝ごはんの準備もかわいい。細やかに温かみのある品ぞろえ

ホテルの壁、色合いが愛らしい

近くのカフェもかわいい。ひーくんが昨日見たムーミンのバッグがやはり気になるとのことで、もう一度宿の近くのそのお店へ。バッグ、確かにとてもかわいくて、買ったほうがいいよ!と何度も言う

買いました。白樺の木にハグしてるムーミン

ひーくんは外国風濃いめ顔なので不思議と甘辛のバランス良くこのバッグが持てる。いいな。横で見てて何度もムーミンを撫でる。ノートパソコンがぴったりのサイズで、フェルトなので保護力もばっちり。おそろい(?)でポーチを買った。偶然にもデジカメケースにぴったり

ホテルに戻ってチェックアウト。行きしのハードなトランク運びに勉強して、ストックホルム中央駅まではタクシーで。ホテルで呼んでもらったら、リムジンのタクシーが来た。向かいながらざあざあの雨がやってくる

残念な気持ちもあるが、こんな風景を見れるのもひっそり嬉しい。旅人はなんでも新鮮。雷もゴロゴロいい始める。タクシーにしてよかったね


ストックホルム中央駅でロッカーに荷物を入れ、地下鉄でオデンプラン駅

この旅でぜひ行ってみたかったストックホルム市立図書館へ。森の墓地などを作ったグンナール・アスプルンドの建築した図書館です

気持ちのいい書籍空間。うんと小さい頃に憧れた、天文学者や言論学者のいる(妄想の)図書館みたい

子ども用の図書コーナーもある

窓の外は緑

来てよかった

オデンプランの街も少し緩やかで素敵だった。ガムラスタンはかなり観光地だったので。

スウェーデンのかもめ。フィンランドのかもめとすこし顔が違う


再び中央駅へ戻り、えっちらおっちら歩いてストックホルム市庁舎へ向かう。ここにはタワーがあって、高いところから街を望めます。登り始められる時間が決まっており、行ったら13時20分の回に入れるところだった

カウンターでチケットを買って、時間に集合して、30分自由に見て回ってきてOK。エレベーターが3名ずつしか乗れないので「登る力がある!と思える方は階段を使ってください」とアナウンスがあり階段で登ってみる

登る。どんどん、どんどん登る

最後の方は一本道のダンジョン

天候が残念でしたが、おー魔女の宅急便の眺め!

川もゆったり見渡せる。水の都と言われる街

再びダンジョンを抜けて出てきて、「やっぱりパンとコーヒーだよね」近くのベーカリーを調べて行ってみることに

Bageriet Bulleboden  とってもよかった。陽気なおじさん店主が色々説明してくださる

「これがうちのナンバーワン!」

シナモンロール。スウェーデンのはフィンランドのと形が違って、ぐるぐる巻いたようなデザイン

このベリーのロールも美味しかった。隣の席のおじさまも注文していた

テイクアウトもランチタイムもやっていて、次から次へとお客さんがやってくる。近くで何かお祝い事をしていたらしい家族連れもやってきた。花かんむりをつけた少女2人とお父さんお母さん、おじいさんおばあさん、弟 ×2家族分という感じで、店内は満員、パンはどんどん売れていきました

おじいさんおばあさんのにこにこや、少女のおしゃべり、飽きちゃってちょっと退屈そうにしてる子などを眺めてののんびりは幸せ。ファミリーはそれだけで、物語だ。日々は続いていく

その後はぶらり地下鉄移動。スウェーデンの地下鉄はアート。90以上もの駅にそれぞれ違うアートがほどこされ世界一長い美術館と言われます

ルードフセット駅

ソルナセントラム駅

ストックホルム中央駅

鮮やか なのだけど深みのある、北欧の色たちは、深い自然に繋がっている気がする。こんな地下の中でも、見ていると気持ちが落ち着く。こういうことに、大事なことが潜んでると思う


スウェーデンのマーケットにも行ってみたくなり、ヒュートレスハーレンという市場へ

外の広場ではお花などをたくさん販売していて、屋内は1階がイートインの食べ物屋さん、地下が食品市場

オリーブがいい眺め。パック詰めもたくさん入って安い。こんなお店がたくさん並んでいる。好物なので1パック購入。夜行列車で食べよう

サラミも山のよう。お惣菜のバリエーションも豊か

ここで春巻みたいなのを購入。人気のお店のようで、おじさんが頑張ってどんどんサンドイッチを作っていました(私たちはサンドイッチ買わずでしたが、好きな具材をたっぷりサンドしてくれるスタイル)


その後、ストックホルム中央駅にあるSJラウンジに行ってみる

夜行列車はファーストクラスを予約したので(2人1部屋の個室で1人1万5千円位、宿代込みと思うと素敵な価格)、SJ(スウェーデン国鉄)のラウンジが使えて、軽食とコーヒーが無料でとれる

静かな空間。入口のお迎えのマダムは元気で明るい。ですが20時半で閉店。電車は23時9分なので、晩ごはんを食べに街に出る

タパス(軽食のお店)でスパニッシュオムレツとフライドポテトとイカリング。軽めに食べて電車の中で市場で買ったものをと思っていたがまた量が予想以上。お腹いっぱいになる

ビールを買いつつ駅に戻り、夜行列車に乗り込む

楽しみにしていました。楽しみすぎて眠れないかも!とずっと話していたのに、わりとすぐ眠気が。ひーくん曰く、外国の電車は線路に起伏がなくがったんごっとんという揺れがないから音が静か。確かにとっても快適でよく眠れてしまった

途中で一時起き、ビールで乾杯。車内のビール、やりたかった

また眠りこけてしまう

夜中に一度起きたら、窓の外が暗かった。北欧に来て初めて、真っ暗の夜を見ました。深夜2時くらいだった

 眠っていても列車は進む。明日は、デンマークです!



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