見出し画像

加藤さんちの北欧 ①

北欧ふたり旅  1  Finland Asikkala


2019.6.8

9:50成田 → 6/8 13:50ヘルシンキ

ヴァンター空港着。晴天、空気がゆったりで心地よい。道行く人がにこっとしてくれる。

笑顔が自然で、大きなものに包まれるような緩やかな心地よさ

Europe レンタカーで予約していた車に乗り込んでAsikkalaへ

左ハンドル、助手席に乗っていてもどきどき

ずっとまっすぐな道でだんだん慣れてくる

空が広く、白樺など針葉樹と時々紫やピンクの細長い花(後で調べたらルピナスでした)

飛行機から見た大半緑の地面そのまま

「そのまま」がとても豊か

途中サービスエリアに寄ったりしながら、どんどん走ってAsikkalaへ。lomalengasでネット予約したサマーコテージへ向かっています

コテージのオーナーの家が分からず、付近をうろうろ。もしやすべて間違いで、予約もできてないんじゃ!とちょっと不安になりながら、走ってきた数少ない車に手を振って止め、道を聞く。拙い英語で話しかけていたら、たまたま日本人が乗っていて「日本人ですか?」と出てきてくれた。同乗者のフィンランドの方が詳しく説明してくださったのを日本語に訳してくださり、教えていただけた

「あともうちょっとよ、がんばって!」のニュアンスのことを言って笑顔でグッドラックのジェスチャー。お礼を言って別れる

優しいねぇと言いながらオーナーさんの家へ向かったら、小さな芝刈り機みたいなのに乗って戻ってくるところだった。「何時に着くか知らせがなかったからわからなくて」と英語で笑顔

コテージまで車で先導してくれて、部屋の説明と鍵を受け取る。民宿のおばちゃんみたいな自然で無理のない優しさ

コテージは想像以上に素敵だった


荷物を置いて、車でスーパーに買い出しに行く

KマーケットとSマーケットがあった

ハム豊富、ヨーグルトやチーズもすごいバリエーション!

たくさん歩いたのと帰りの山道で少し気持ち悪くなり、帰ってきてしばらく眠る。この時点で日本は朝の5時位(時差6時間)

なかなか起き上がれず、なんとかお風呂に入り、キッチンで買ってきたものを焼いたり、あたためたり(外国らしくでかいオーブンがある)して晩ごはん

食べ終わったらソファで眠ってしまう


窓から桟橋が見える

フィンランドは白夜近く、いつまでも日が暮れない

空気のふわり

人々のハートウォーミングなふるまいが豊かにしている。豊かだからハートウォーミングなのか

ひとつはすべて、すべてはひとつと心に浮かんだ

途中で起きてベッドへ


2019.6.9

朝、起きたら誰もおらず窓の外にも姿が見えない

「桟橋にいた」とひーくんが戻ってきて、一緒に桟橋へ行く

静かで気持ちいい 

誰もいない

ひーくん「今日は携帯を見ない。時間も見ない。やりたくなったことをやる」

「いいね!」

戻ってきてテラスでパンを網焼きして朝ごはん。なんとバーベキューに使うような網が置いてあったので。

白樺の薪に火を保たせるのに苦心。なんとか薪に火が移り、パンをあたためる

シナモンロールが、カルダモンも入っていて、まわりがカリッとしてすごく美味しい!

衝撃的でした。この旅でシナモンロールを食べまくることになる

雨の予報だったが晴れてきた


再び桟橋へ

しばらくぼんやりして、置いてあったボートに乗る

ボートを湖の水辺まで押し出すのが大変。上を転がすはずの丸太が岩に引っかかってしまっている

なんとか押し出して、湖へ

左右にゆらゆらするので、最初びくびく

だんだん慣れてくるとともに、どんどん沖へ流されていく

広くて、誰もいない湖

ボートとオールの接合部が壊れそうで、私側の方に付け替え、私も漕いでみる。力はいるが、だんだんやり方が分かってきて楽しい

水際の草に引っかけながらも漕いで、水辺へ戻る

ボートを岸に上げるのにひと苦労。途中で力尽きて、一度桟橋で休むことにする

何も急いだことはない

桟橋で寝転がってうたたねしたり、起きて魚の群れを見たり

日差しが強く、ずっと浴びてると焼けるよう

そこに泳いでるカモと私たちとどっちがのん気かというくらい

木々の音、鳥の声、ときどき魚のちゃぽんという音、何かわからない生き物の鳴き声、遠く離れたところに見えるコテージの人も出てきたようで、反対側の水辺に小さく人の姿が見える。だいぶ遠く、子どもの声も聞こえる

なんとかボートをしっかり岸に上げ、晩ごはんはバーベキューにしようと、再びSマーケットに買い出し。帰ってきてから、サウナに挑戦する

昨日オーナーさんが説明しながら、テキパキとセットしてくれた薪に火をつけたらあっという間に燃える

「すごいね」

燃やしたまま放っとくのもなんだか心配なので、中で熱くなるのを待つことにした

タオル1枚になって、スーパーで買ってきた謎のジュースを飲みながら待つ(パックジュース、たぶん子ども用のコーラ味と洋梨味だった)。60〜80度と言われていたが、大分熱いので、45度ちょっとくらいで、ストーブの上の石に水をかけて、ロウリュ

水をかけると蒸気が上がって一気に熱くなる。サウナだ。50度になっているがそれより熱い。火が収まるまでロウリュして入り続ける

熱くて気持ちいい。窓の外には緑の木々が見える

サウナの概念が変わるような、自然に添ぐった出来事。サウナから外に出て、自然が広がっている

自然と、そこに人がいるだけで楽しい。素朴で大きな喜び

シャワーを浴びて、バーベキューの準備。桟橋でビールを飲みながら、大いに難航しつつ薪に火をつけ、お肉を焼く

黒焦げになったが美味しい!やってる途中も楽しい。身体に滲みる薪の燻した匂い。じっくり焼きでハムは燻製になった

焼いたズッキーニにオイルサーディンを載せ、じゃが芋にチーズを巻き、ぱくぱく食べる。フィンランドのビールは%が低めのも美味しい

日が暮れないからいつまでも明るく、美しい景色。とびきりの自然のなか

長い冬と、美しい夏。こちらの人は過ごすことの豊かさが身にしみているのだろうか

ご飯を食べ終えても離れがたくいたが、さすがに肌寒くなってコテージに戻る

ソファでしばらく眠って、起きたら日が下がってきていた。まだまだ明るいが太陽は見えない。日没の感じを見たくて桟橋に出る


コテージに入ろうとしたらドアが閉まってしまっている。まさかのオートロックだった。

しばし途方に暮れて、とにかくオーナーさんの家に行ってみることにする。2キロの道のりを手を繋いで歩く。まだ日が落ちきってないので、暗くなくてよかったねと言いながら。

何しろ、私たちは急いでない

それは大きく、豊かなこと。私にとってはとても大切なことだ。人生のテーマくらい。今日大きく体感したから、これからも思い出せる

オーナーさんの家に辿り着いて、そもそも夜もそこにいてくれるのか分からず、ピンポンを押すが出ないので、もうひとつの建物の金属のコンコンとやるやつを鳴らしてみる。もう寝ていた格好をして出てきたオーナーさんは、片言の英語で伝えるとすぐに理解してくれて、スペアキーをくれた

笑顔だった。さっぱりと、でも気持ちの伝わる。そのまんま自然に自分のことも、こちらのことも思ってくれている、大らかな柔らかさ

再び手を繋いで帰る

安心して、途中の綺麗な景色を写真に写す

コテージに帰り着き、疲れて眠る


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?