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己を信じるということ

私の父は中村天風が大好きで、十代の頃からよく天風の話を聞いていた。私が聞いた話の中で好きな話が犬の話だ。

天風は陸軍の諜報員として活躍し、戦後結核にかかり、世界をめぐり歩く。その中でインド人の聖者カリアッパと出会い師事するのだが、その時の話だ。

ある日、師は天風を部屋に呼んで、膝の上に座っていた犬の前足をナイフで傷つけた。次に師は「お前の手を出せ」と天風の手を取り、いきなりナイフで右手首を切りつけた。 

驚いた天風に向かって師は「犬とおまえと、どちらが先に傷を治すか、やってみよ」と言った。

ヒマラヤの麓では、薬も包帯もない。しかも天風は結核という重い病気に冒されていた。弱っている体に菌が入り、化膿すれば取り返しがつかないと心配した。傷をかばいながら1週間が過ぎた。

天風は再び師の部屋に呼ばれ、「この間の傷を見せてみよ」と言われた。膝にはこの前と同じように犬が座っている。天風の手首は赤く腫れ上がり、痛みは去らなかった。

「犬の傷はもう、跡形もなく治っているぞ。おまえはどうして治らないのか」と師は問う。

『犬は獣だから治るのです』
「人間と犬とでは、どちらが進歩した存在なのか」
『人間です』
「人間であるおまえが、傷の治癒ではなぜ犬に劣るのだ」と再び問うた。

師は傷を例にとって、天風の結核を治す秘訣を教えようとしていた。人間の自然治癒力は犬に劣るものではない。にもかかわらず、犬はなぜ早くも治ってしまったのか。天風は絶えず傷をかばい、化膿するかもしれないと心配して1週間を過ごした。ここに原因があった。

天風は答えた。『犬は傷の心配をしないから早く治ったのです』これまで天風は、結核について思わぬ日はなかった。熱や脈が気になり、かたときも病が頭から離れることがなかった。これが逆に病の治りを遅くしていたのだ。自然治癒力の働きを低下させていたのだ。

では、なぜ病のことが頭から離れないのか。毎日、心配しているうちに、病を気にする心が固定化してしまったのである。

苦労性におちいっていたのである。いったん負け癖がつくと、心がマイナスの方向に固定化され、暗いことばかりを考え、 楽しいことが考えられなくなる。取り越し苦労はやめようというのが天風の結論だ。


この話を確か中学生くらいに聞いた気がする。
今風水を人に提案しはじめてすごく感じるのだが、自分を信じられない人がすごく多いのだ。信じるというのは五行でいうと「土」のエネルギーなのだが、それが弱い。

弱いから「風水を置いたからもう大丈夫!」とならずに、本当に大丈夫?効いてる?と疑ってしまう。種を植えたのに咲くことを信じられずにいつまでも土をイジっていたら、芽もでない。

これはチャネリングも一緒で、いつまでも自分がおろしたメッセージを疑っていていたり、本当に出来ている?となっていたら、実るものも実らない。

種を植えたら咲くのだから、自分を信じて安心してほっとくということも時には必要なんです。だから疑ってばかりいるのなら時には信じる心も伸ばしてみよう。

あれこれ思い悩んでいるより、たった一つ「信じる」という行為をとってみるのも良いかもよ!

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【スケジュール】
8月7日:飯綱高原にて出展。邪払整体/邪払グッズ販売(どなたでも参加できる屋外ヒーリングイベントです)

8月9日:京都にて健康WS(申し込みは下記より)

8月10日:京都にてテルさんとチャネリングWS(申し込みは下記より)終わったあとはチャネリングセッション受けれます。対面で受けるチャンスです。(・14時40分〜15時40分・16時〜17時・17時〜18時空き有り)

8月30日:岡谷にて整体(60分9,000円)
14:30〜15:30空きあり
16:00〜17:00空きあり

【連続講座】
8月19日まで募集してます

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