空港ポスト003-後編4 19/12/17~19/12/25

 続きです。
 ちょっとオーバーしてしまいましたが、2020/01/25の投稿として認識してください。
 よろしくお願いいたします。

 ちょっとだけ投稿順じゃなくなります。ご了承ください。

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読みかけのまま仕舞われる私小説 納骨堂に仄暗い朝
/酵母

 納骨堂はだいたい仄暗いだろ、を言わせてもらえる嬉しさのある歌でした。「納骨堂に仄暗い朝」を、わざわざ、差し出してもらえないと言うことのない言葉だったんじゃないかと思います。
「私小説」と「骨」が呼応、してしまっている、歌で、そこを僕は残念に思いました。骨となり収められるひとの人生を、「読みかけのまま仕舞われる私小説」に喩えうる、という面白くない読み筋が生まれてしまう……のですが、そうでもしないとこの並置を、何か、だと思えない、というちょっとしたジレンマに悩まされました。でも、よく考えたら割とこじつけっぽい喩えだとも思えてきて、最終的には、じゃあなんなんだよこの並び、に落ち着きました。ジレンマ、を経て手に入れる【じゃあなんなんだよ】にもまたうれしいものが、ありますね……。

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 引き続きゆっくりやっていきます。
 よろしくお願いいたします。

平出奔
Twitter:@Hiraide_Hon
Mail:hiraidehon@gmail.com

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