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スペイン巡礼の旅 ⑳ 2018.6.8
フロミスタ 〜 カリオン•デ•ロス•コンデス 19.25km (合計 374.06km )
朝から雨。
この旅で、雨具を着けてエイヤッ!と雨降りの空の下に飛び出すことはもう慣れた。
それと、外に出て、歩き始めたら、雨の中を歩いていても、苦痛ではないことを知ったから。
一人でいろいろなことを思う。
結論のでないことを堂々巡りで考える。
そんなことをしているうちに、少しずつ見えてきたものがある。
戦争で戦友を失った人が、自分だけ生き残って申し訳ないと思いながら生きている、という話を聞いたことがあるが、
私も、主人が亡くなってから、楽しいことがあると 私だけこんな楽しい思いをして、主人に申し訳ないという気持ちがわいていた。
ある時は、一人で生きていくこの寂しさは、何かの罰だろうか、などと思ったりもした。
そして、この旅で、"一人" ということにこだわり過ぎていたことに気づいた。
雨の中を歩いていると、穏やかで静かな気持ちになる。
一人でいることは、悲しくも可哀想でもないという当たり前のことにやっと気づいた。
心の中に静かに力がわいてきた。
昨日、会った同郷の人が後から歩いてきて、ちょっと懐かしい故郷の事など話していたが、早いペースなので、すぐに別々になった。
今日の休憩のバル。
何かおもしろいことがあったバルなんだけど、残念ながら思い出せない…。
まぁ、仕方ないね。
車道沿いの、こんな道がずっと続いている。
鳥は逃げるかなと思ったけど、じっとしていた。
カタツムリもよく見た。
町が見えてきた。
ここだけでしか、この花は見なかったな。
今日の宿に到着。
サンタ マリア教会に隣接している公営のアルベルゲ サンタ マリア。
今日もNさんと、追い越していった同郷の人が、早く着いていた。
いつもの日課を終え、このバルで生ビール!
とてもおいしくて、明日のサンドイッチも頼んだ。
イワシの酢漬けと、右奥は、何だったかな?
おいしかったことは覚えてる、へへへ。
帰りに、スーパーに寄って、果物などを買い物をしたが、宿の近くで雨にあい、足が濡れて気持ち悪い。
スーパーは、魚も、肉もいろいろあっておもしろかった。
自分のキッチンだったら、買いたかったな!
宿に着いたら、ギターの伴奏でシスターが歌を歌っていた。
とてもきれいな声だった。
友人は、サッと通り過ぎて行ってたが、どんくさい私は、そこで止まってしまい、隅に座って最後まで聞いた。
歌の後は、自己紹介をして、また、日本の歌をと言われ、そこに居たNさん、同郷の人と3人で、またまた、上を向いて歩こうを歌った。
後で聞くと、シスター達のきれいな歌声が聞けることで、楽しみに訪れる巡礼者が多いということだった。
その後、何となくみんなについて、隣の教会に行ってミサに出た。
そこでは、バイオリンの素敵な演奏があった。
音楽に溢れた夜だった。
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