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ジャカルタの道。歩行者天国、バイクタクシーなど。 ③

ジャカルタの街は信号が少ない。その道を、車はもちろんバイクがたくさん走っている。
少しでも先に!と車は車線変更を繰り返し、その車と車の隙間にバイクが入り込んでくる。
走っている車を見ると、トヨタがとても多い。
その他は、三菱も日産もホンダもよく見る。すごいなぁ~。
大きな魚、小さな魚が群れで川を泳ぐように、車もバイクも入り混じって、それぞれ道路をスイスイと泳いで、前に前にと行く感じ。
車やバイク、それらの間は一番混んでいる所では、50センチもないんじゃないかと思うくらい。
最初の頃、車に乗っていて、窓の直ぐ外をバイクの人が追い越していくと、あまりに近い距離に見える人影に、思わずええー!と声が出てしまった。
縁石と車の間の、バイクがかろうじて通れるくらいの隙間でも、すーっと通り越していくのだ。
フラッとでもしようものなら、車にぶつかり跳ね飛ばされるだろうに!
二人乗りでも、平気で狭いところをすり抜けていく。
信じられない!!!
とにかくバイクが多い。子供を挟んで家族3人、4人乗りもいっぱい。それに荷物も背負ったり前に乗せたり!
バイクに乗り慣れてるんだね。
滞在しているうちに、だんだん分かってきたのだが、インドネシアはバイクタクシーがとてもたくさん走っていること。


緑色のジャンパーを着て、緑色のヘルメットを被っているのが、バイクタクシー。(緑のヘルメットでない人もいるけど)
小回りがきくのでとても便利らしい。
バイクタクシーは、人を運ぶだけでなく、食べ物をお店まで取りに行って注文した所に届けたり、頼まれた荷物を注文した所に運んだり、いろいろに使えるらしい。
ジャカルタの大通りは一方通行になっていて、行きたいところのすぐ近くを通ってもずっと先のラウンドアバウトまで行って戻らなければならないとか、結構不便で時間がかかる。

普通の交差点はもちろん、複雑な交差点でも、信号がない所が多く、車もバイクもそれぞれ行きたい方向に頭を向けてそれぞれ勝手に進んでいく。
どうなっちゃうの?と思ってもそれなりに待ったり、突っ込んだりなんとか自分の行きたい方向に行ってる。めちゃくちゃおもしろい!
えっ!そっちに行くの? それ、あり?
きゃー!でも行けた!

その中で、政府の関係者の車は、警笛を鳴らしながらスイスイと走っていく。
そりゃ、このまま渋滞にはまってしまったら、仕事にならないですよね。
お巡りさんのバイクも走っているけど、何を基準に取り締まっているのか、知りたいと思った。

公共交通機関のバスは専用レーンがあったけど、どのくらいのバス路線があるのかなど、細かいことは分からなかった。
地下鉄も走っていて便利そうだが、料金が高いので日本のように混雑することは少ないと聞いた。

地下鉄は、きれいで空いていた。
他の乗り物も何種類か。

街を歩くと、人は大きな通りでも手を上げ、来る車を見ながらゆっくりと横断している。
最初は怖くて。でも、いつかどこかで同じことをしたなぁと思いながら、現地の人の横に付いて私達も横断した。
慣れてくると、コツが分かってきて、ドキドキしながらも、渡れるようになった。

車に乗っていて、脇道から本通りに出るときなど、なかなか入れなさそうな所にはおじさんがいて、流れに乗るように車をうまく誘導してくれる。
そのおじさんに、運転手が流れに乗るときに、サッとお金を渡す。こうやってお金を稼いだりしてるのか!でも、これは助かるなと思った。

おもしろかったのは、日曜日の朝8時から10時まで、ジャカルタの大道りが何キロにも渡って歩行者天国になること。
中心部の噴水のある大通りなども、人でごった返している。
道路の端には、いろいろな屋台が出ていたり、みんな思い思いに家族や友達と道路に座って食べたり、おしゃべりをしたり。 
踊っている人もいれば、歌っている人も、歩いたり、走ったりしている人もいる。
それが、ずっと続いている。
案内して下さった人は、前に端から端まで歩いたら、2時間半かかったと言っていた。
こんな大胆な事ができるって、ジャカルタ、すごいなぁ~!と思った。
でも、その大通りを少しだけ離れた所にはスラムがあると聞いた。

インドネシア、ジャカルタは若い人が多くて、天然資源も豊富だという。これからどんどん変わって行くのだろう。
信号機の設置や、道路の使い方など、いつかは大きな切り替えをするときがくるんだろうか。
どんなふうになっていくのか、何年か後を見てみたいと思った。

私が見て感じたジャカルタの交通事情でした。


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