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スペイン巡礼の旅⑨ 2018.5.28

エステーリャ〜ロス. アルコス 21.89k

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用意していった地図で見ても、道の雰囲気は分からない。
とにかく、標識を見落とさないように行けば良いのだ。

今日は、ワインの醸造会社が巡礼者に無料でワインを振る舞っているというワインの泉を通る。
蛇口をひねればワインが出てくるそう。
それは、巡礼路のすぐ脇にあった。

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左の蛇口はワイン、右の蛇口は、水だった。
朝、早いこともあって、ちょっと味見をしただけの私だったけど、Tさんはジュースを入れていたペットボトルにワインを注ぎ足して、「これ、すごく元気が出るわ!」って、それを飲みながら、快調に歩いていた。

ビールでは酔うけど、ワインでは酔わないって! 信じられない!!

緩やかなアップダウンの麦畑とぶどう畑が続く道を行く。 

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こんな道や、こんな花を見て。

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最初の日、サンジャンの事務所で会った日本の19歳の男の子と出会ったりもした。 
彼は、1年半あまりの世界一周の旅の終わりにこの道を歩いて、日本に帰るという。
この若さで、世界を見て来て、これからどんなふうな人生をおくるのだろう。
今、これを書いているこの時、彼はどうしているのか? 
元気でいるよね!

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街の入口で、インフォメーションかと思ったら、休憩所だった。

Tさんは、この旅で自炊をするというのを目標の1つに入れていたそうで、
今夜も、Tさんの腕前に頼り、自炊モードに突入。
小さなスーパーへ買い出しに行く。
手で触って選んでいると、触らないて選びなさいと言われ、上においてある古いものから買わされる。

宿のオーナーから、これも自由に食べていいからねと言われ、ありがたく頂戴したのが、そら豆のまだ若いさやを炒めたもの。
そら豆の豆は好きだけど、若いさやがこんなに美味しいとは!
初めて食べたけど、シンプルな塩味でとてもおいしかった。
歩いているとき、そら豆かな?と思う畑を見たけど、空に向かって育つ日本のそら豆と茎の形が違っていたので、そら豆じゃないのかなと思っていたのが、これだったんだ!と納得。

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ここにそら豆のソテーは、写ってない。
友人と私は、自炊なんて考えもしていなかったので、Tさんと一緒に行動して、こんな旅の仕方もあるのかと、新鮮な驚きであった。
もう一つ、面白かったことがある。

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このベッドルームでのんびりしていると、5、6人の男女のグループで来ていた人達の中の、一人の男の人がシャワーを浴びて、バスタオル1枚で部屋に戻ってきた。
彼は、まるでストリップショーのダンサーのように、見える見えないのきわどい動きで、たっぷり時間をかけて下着をつけたのだった。
仲間の人達も、他の人達も大笑い!
文化の違いというか、国民性の違いというか、涙が出るほど笑いながら、ふと、そんなことを思った。

毎日、豆予防で、擦れて豆ができそうな所にテープを貼って、五本指の靴下に山用の靴下を履いていたせいか、今日も、豆はできなかった。ありがたいことと、感謝!





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