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シャドウレイダーズの立ち回り考察をたくさんする その8:ウルリッヒ編

株式会社コザイク様から発売されているボードゲーム「シャドウレイダーズ」のキャラクター別立ち回り考察をしていきます。
第8弾はウルリッヒです。


基本情報

スペック

陣営:シャドウ
体力:11
勝利条件:レイダーが全員脱落する。またはシチズンが3人脱落する。
特殊能力:なし
※通常能力:あなたが推理カードを受け取ったとき、ウソをついてもよい。

勝利を目指すには

このゲーム内で唯一特殊能力を持たず、代わりに裏向きのまま使える能力を持つ。この特性を活かすためにはできるだけ推理カードを受け取りたいが、実際のところ受け取れるかどうかは他のプレイヤーのプレイングに相当依存するので自分で制御できる余地が少ないのが悩ましい。
そして推理カードに対して嘘をつく場合、プレイングの難易度がかなり上昇する。基本的には何らかの指針を持って噓をつく・つかないを決めるとよいが、そのパターンもいくつか存在すると考えている。
いずれにせよこのキャラクターの役割は場をかき乱すことにあるので、推理カードにできるだけ関わって情報戦を制したい。

基本的な立ち回り

ウルリッヒを割り当てられた瞬間から得られる情報アドがひとつある。それは推理カードに嘘をつける人物は自分だけであり、他のプレイヤーに推理カードを渡したときの回答は100%本当ということである。
他のプレイヤーより精度に自信を持って周りの陣営を明かしに行けるが、とはいえ推理カードを引けるかどうかはやはり運も絡んでしまう。序盤に推理カードをしっかり引けたか、うまく狙った陣営のプレイヤーに嘘をつけたかで立ち回りを決めると良いと考える。
私の考えるプレイングの大まかな指針は以下の4パターンである。

①:レイダーに噓をつき、シャドウには噓をつかない

このキャラクターの特性を活かしきることのできる動きであるが、実現には運も他プレイヤーの動きも関係するためいちばん難しいと言っていいプレイング。周りより先に多く陣営の情報を集めることができたらこのプレイングが選択肢に入ると思っていいだろう。
序盤に推理カードを積極的に引いて周りより先に情報を集めておきたいが、特定のキャラクターへのヘイトはできればぼかしたいので攻撃レンジにいるプレイヤーには渡さないでおく。そうして敵味方の判別を自分だけ先に集められたら、レイダーには「レイダーです」または「シチズンです」と嘘をついて、シャドウには「シャドウです仲間ですよ」と伝えて、情報戦を制していく。周りのプレイヤーもある程度陣営を理解し始めたら先手を取ってレイダーを攻撃し始めよう。

②どの他プレイヤーに対しても一貫して他陣営と噓をつく

あまり推理カードのやり取りに、特に引くことができなくても実現できるプレイング。それなりの実現難易度の低さのわりにウルリッヒの特性を活かしたプレイングになるので何よりプレイしていてきっと楽しいと思えるはず。
誰に推理カードを渡されても「レイダー」か「シチズン」と回答して、立ち振舞いもそれっぽく動く。流石に味方に攻撃してしまうのは気が引けるので、アリスなどのような陣営の情報などどうでもよさそうなシチズンのつもりで、できるだけ自身の回復や装備の充実などを目指して立ち回るのがいいだろう。
味方であるシャドウに間違えて攻撃されることもあるがそこはぐっとこらえて周りも陣営がかなり透けてくるまでとりあえず混乱を作りつつ自分は生存と装備の充実にリソースを割く。ゲームが後半になり嘘をついてもしょうがない殴り合いのフェーズになったら集めた装備と余裕を確保した体力で勝利を目指す。

③推理カードを渡された際にダメージを受けないように回答する

このキャラクターの能力を活かして自身の控えめな体力を補える、周りの混乱は一旦無視して自分だけ見れば嚙み合った動き。
推理カードの回答はとりあえずダメージを受けないものにするが、誰にどの陣営だと思われているかをそれぞれ把握しておきたいことに注意したい。また、同じ他プレイヤーから複数回推理カードを渡されたとき、内容によっては「シャドウだ」ではなく「ウルリッヒだ」という特定のされ方をすることがあることにも留意したい。
自分自身が推理カードを多く集めるかという点や集める装備の傾向などについては好みでいいと思っているが、この立ち回りもゲーム後半まで戦い抜くことを想定した方がいいだろう。

④無能力・体力11のシャドウとして頑張って戦う

渡された推理カードに対して嘘をつかない戦い方。周りも完全に陣営が透けているときやゲーム終盤で1体力が貴重なシーンでは噓をついて体力を確保しに行ってもいいが、基本的には味方シャドウに対しての混乱を避けるために噓をつかない。
はっきり言って味気ないプレイングだが、このゲームは基本的にレイダーよりシャドウの方が能力・体力の両方において優れている。ウルリッヒだけガチンコの殴り合いに向かない能力だが、自分がそのウルリッヒであるということは相方となるシャドウは強いキャラクターということである。チームとしてキャラクターのスペックでゴリ押す戦い方になるので勝率は安定して少しだけ高めになるだろう。
今までの立ち回りでは推理カードを攻撃レンジにいるプレイヤーに渡すことはあまり推奨していなかったが、今回のプレイングでは攻撃レンジに誰かがいたら渡しに行って、レイダーとわかれば即攻撃していいだろう。そうしてできるだけレイダーの体力を削って、自分が早い段階で脱落することがあってもレイダー側にもダメージを与えられましたよ、と後のことは残った味方に任せる。

ポイント

どのような立ち回りを選んでもいいが、最初から「この方針で行こう」と決める必要は必ずしもある訳ではない。できればこのようにしたいな、と考えつつ、全体の様子を見ながら選択肢を潰していってどのようにするかを決めてもいいだろう。

集めたい装備

どのようなプレイングにするかによるが、推理カードに対して噓をついて混乱を狙うならガトリングを持つといい。この装備を持っていて複数のプレイヤーを同時に攻撃した場合、他プレイヤーの視点では誰を狙っての攻撃宣言か確信が持てなくなるので、ヘイトをぼかしつつダメージを稼げる。
もちろん味方を傷つけるリスクがあることには注意。

ガトリングを除いた場合の、ブラックミスト地区で白か黒のカードどちらを狙うかでは白のカードをお勧めしたい。ウルリッヒ自身体力が控えめであることや、白の装備カードを狙っているうちに「幸せのクッキー」を引ける可能性があるからである。

能力の使用タイミング

もちろん推理カードを渡されたときが大前提だが、「基本的な立ち回り」の項目で挙げたプレイングのうちどれを選ぶかによって噓をつくべきかどうかは変わる。噓をつく場合、推理カードを渡してきたプレイヤーや周りにどう思われるかに注意しよう。

しかし別の観点から噓をついてもいいと思えるケースも存在する。例えばゲーム終盤で1ダメージも受けたくない場合で、1ダメージを受けたら脱落するときなら基本的には噓をついていいし、拡張セットを使用していて女王陛下の飛行船がマップ上にあるなら、「女王陛下の飛行船に乗りたまえ」という指示に噓をついてでも従って、次の自分の手番で好きなマップに移動してもいい。

まとめ

・ウルリッヒ自身は弱めのキャラクターだが、味方は間違いなく強い
・噓をつくなら指針を決めるとよい
・ガトリングは誰を狙ったかごまかすことができる
・体力のためや女王陛下の飛行船に行くために噓をついてもいい


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