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【蟲神器】3弾環境を終えた私のキアゲハ羽化

※本記事は3弾環境終了直前の2024年6月下旬に執筆したものになります。


3弾環境を走り抜いたキアゲハデッキ

最初に

私は蟲神器3弾環境を通して「キアゲハ」「キアゲハ(幼虫)」「白夜の羽化」を2枚ずつ搭載したデッキで戦い抜いてきました。大会の戦績としてはそこまで優れているものではありませんでしたが、それでも全く勝てないということもなく、最終的には2024年6月29日の「100均TCGを愛でる会」での公認大会で優勝を達成できた程まで完成させることができたのでここに記録として残したいと思います。

大会最後のデッキレシピ

3弾環境最後の大会(多分)で使用したデッキがこちらです。名前を「繚乱キアゲハ」と名付けました。

採用カードについて

簡単に、テキストベースでカードの採用について記載していきます。
■キアゲハ:使いたくて2枚採用したカード①。5コス虫・りんぷん・羽化による打点増加などの役割を持ちます。
■キアゲハ(幼虫):使いたくて2枚採用したカード②。4コストのタフな虫・緑の攻撃400・羽化前の打点のスタート役などの役割を持ちます。
■白夜の羽化:使いたくて2枚採用したカード③。この術によりキアゲハの成虫幼虫が低コストで2打点発生させることができます。正直なところ1枚採用の方が利口だと思いますが愛ゆえに2枚採用。
■アカスジキンカメムシ:主な役割はアグロ対策ですが、時雨や蜉蝣で出しても300ダメージを飛ばしてくれるので走り抜ける際の火力補助や相手が縄張りより多く横展開してきた際に低コスト虫を処理してくれたりします。
■テナガカミキリ:5コスト虫・パラワンをはじめとした青の大型虫を取ること・小型虫の2面取り(※アカスジキンカメムシの毒霧散布を併用することがあります)・自分から仕掛ける際のスタート役などの役割を持ちます。最終的に2枚採用しましたがメタゲームの読み次第で1枚になったり、他の緑の5コスト虫になることもあります。
■息吹の解放:このデッキは大型の緑の虫に対応する手段に乏しく、流行しているロードハウナナフシに対して虫での処理が難しい他、赤で1000を超える体力を持つタガメも虫で取ることも少々難儀することがあります。アグロ相手に序盤に引いた場合はもちろん、取りにくい大型虫の除去の役割を大きく担っています。
■蜉蝣の閃き:羽化による2打点を1コストで実現する・蜉蝣→繚乱のコンボ使用・最後にまとめて打点を叩き込むときに使うなど役割は多いです。特に低コストでの打点の作成と、低コストで大型虫を定着させる手段がある→アグロ対策にもなる点から2枚採用が必要だと判断しました。
■コーカサスオオカブト:構成次第では貴重になりえる1体でタガメを取れる虫。そのほかヘラクレスやサカダチほどの強力さはないですが、5コスト虫でありなおかつ強化された非常にタフな虫などの「(ほぼ)詰み」盤面への回答として一応使用できるすくい投げを持つことからこの虫を採用しました。
■ヤンバルテナガコガネ:ほぼほぼワンショット意識・たまにタガメを取るためのカードです。こちら側も蜉蝣や時雨の使用が理想ムーブなのでむやみに出せば自分の首も締まるため、ワンショットがいなさそうな環境と読むならかなり重要度は下がります。
■ゴライアスオオツノハナムグリ:優秀なとびだす虫。このデッキはとびだすを多く積む余裕がないのですが、執筆時最新の大会はBO1であったこともあり苦渋の選択で1枚の採用。もちろん本当は2枚積みたいです。
■瀬戸際の虫時雨:詳しくは後述しますが、このデッキはエサを貯めて少々殴り合いをしてから一気に打点を吐き出す運用がメインなので4コスト使ってでも手札1枚で2打点出せるので非常に重要なカードとなります。
■リオック:一気に打点を出すときに追加で0コストでもう1点、そして何故か知らないけど5コストであるという役割の大きいカード。ちなみにこのデッキはそんなに赤の虫を確保できないので相手によっては緑の虫を取るために使います。運も絡みますがうまくやれれば繚乱で回収できたりします。
■繚乱の足搔き:このデッキはキアゲハ成虫をはじめとして大型虫を5コストで揃えています。こちらも詳細は後述しますが繚乱のギミックがこのデッキでは攻守に活躍するのですが、既に術のカードを多く採用しているため1枚だけの採用になりました。

デッキの運用法

概要

このデッキはすることとしてはワンショットに近いです。ただし本来のワンショットや3弾環境で登場したアトラスワンショット・イラガセイボウワンショットなどのように素早く相手のリーサルを取れるものではありません。
ワンショットの攻撃に特化した「尖り」を大幅に低減した代わりに殴り合いや除去の能力を持ち、例えばおんぶループなどを相手に「詰む」リスクへの対応を揃えたようなものとなります。
基本的にいきなり7打点やそれ以上を出すことは難しいので、予め1~2枚相手の縄張りを削り、リーサルへの手札を揃えて走り抜けるデッキになります。

基本的な運用

いろいろな大型虫に対応できるようにするため、4エサまではエサ置きを急ぎます。4エサまで置くことができれば相手が何か大きな虫を出してきてもエサをもうひとつ置いて5エサにして5コストの虫や息吹の解放1500ダメージ等で対応できるようになります。6コストあれば色々なギミックが有効に使えるようになるのでもう1プラスして5エサまで置くことができればかなり安心できます。
エサ置きに多く使用するカードはキアゲハ(幼虫)(1枚程度)・ゴライアスオオツノハナムグリ・白夜の羽化(1枚程度)あたりです。その他5コストの虫を埋めることもありますが、引き運や運用次第で繚乱により手札に回収できるチャンスがあるのでそこまで埋めるのを嫌がらなくてもOKです。繚乱そのものも1枚しかないので本当は埋めたくないのですが、繚乱以外にも蜉蝣+白夜などで打点を稼いだり2体展開は可能なので確率は低いですが埋めることはあります。

できるだけ相手の出す虫を取りつつ縄張りを削りたいのですが、相手が動かない場合は大体の水生昆虫デッキの場合残り山札3枚のとき、またはそれより前を目安に仕掛けにいきます。
その場合はキアゲハなどの青の虫でスタートすることは避けてロードハウナナフシがすぐ出てこないようにします。つまるところ始動するならキアゲハ(幼虫)かテナガカミキリが良く、後続で相手が出してくることが想定される虫への回答札も持っておきます。
例えばテナガでまず1点→相手がタガメでテナガを取ってくる→こちらがコーカサスで取り返しつつ2枚目の縄張りを割る、という構図が作れるとグッドです。

相手の縄張りに関しては4枚程度にできればOKです。5打点程度なら問題なくこちらは出せるので、詰まない・負けない程度に相手の攻撃をしのぎつつうまいこと縄張りを少々だけ削り、こちらのエサや手札が揃ったら一気にリーサルまで持っていきます。

最大打点数

このデッキは手札が揃っていれば最大6エサで8打点+αの打点が出ます。
・瀬戸際の虫時雨で2打点
・蜉蝣の閃き2枚で2打点
・上記の札で出した虫にキアゲハ幼虫がいれば白夜の羽化が使用でき最大2回分、2打点
・リオックを<エサにする>で出して1打点
・一度出したリオックを繚乱の足搔きで手札に回収、再度使用することで1打点(詳しくは後述します)
ここにテナガカミキリのテナガ攻撃による2体取りや、アカスジキンカメムシの毒霧散布で縄張りを割れないものの虫を除去できる可能性が追加されます。
ただし、実際には打点を出すための札が手札に来なかったりエサ場に埋めたり、負けない・詰まないための立ち回りで打点効率の悪い立ち回りをするため、先に述べたように5打点程度が現実的なラインとなります。

デッキの所有するギミック

このデッキには術を多用することで盤面の有利作成(or不利を返す)や打点を稼ぐことができます。下記が主なギミックになります。

蜉蝣+羽化

①キアゲハ幼虫をエサに埋めて蜉蝣の閃きで場に出す
②上記のキアゲハ幼虫に白夜の羽化を使用、キアゲハ成虫にする
これにより1コストで2打点、緑400+青500の攻撃ができます。
主に6コスト持つときに使用し、残った5コストで別の虫を出して2体展開します。

蜉蝣+繚乱

①蜉蝣の閃きでエサ場の虫を出す
②繚乱の足搔きでその虫と手札の虫を交換
こちらも1コストで打点を出しつつ虫を定着させることができます。
基本的に使用する虫は5コストのものになり、できるだけ6コストで使用して繚乱で回収した虫をもう一度5コスト使用して出して攻撃させるようしたいです。繚乱の交換相手にはキアゲハ成虫を使用できるとよいでしょう。
ちなみに蜉蝣+羽化の場合と異なり攻撃回数は2回であることとエサ場のカードが1枚減ることには注意です。

応用として手札に5コストの虫が2枚以上ある場合、エサ場の虫で攻撃しつつ手札に回収、別の虫2枚を展開することができたりします。メリットとしてエサにやむなく置いたリオックを回収すると同時に2体展開することができたり、例えば相手がパラワン+タガメの2枚を展開していてもこちらがテナガ+コーカサスでそれぞれ突破でき、キアゲハ成虫を立てた2体展開もすることができます。

繚乱でエサ場のキアゲハ回収

上記のコンボに近いのですが、エサに置いたキアゲハ成虫を蜉蝣で出した後、繚乱の足搔きで手札に回収することが可能です。
主にリーサルを取りに行くために打点数を出す際に役立ちます。蜉蝣や時雨でキアゲハ成虫を出して攻撃した後繚乱で回収し、キアゲハ幼虫も同様に蜉蝣や時雨で出して攻撃したら回収した成虫を使って羽化することができます。

繚乱によるリオックおかわり

①自分の場に虫が3体以上
②自分の手札にリオック・繚乱の足搔き・何か5コストの虫が1枚以上ある
この条件が揃っている際に使用でき、一度リオックを<エサにする>で出して攻撃した後、繚乱の足搔きで自分の場のリオックを回収することで再度リオックで攻撃できます。
こちらもリーサルを取るときに使用することがあり、繚乱の足搔きが打点を稼ぐカードとして機能しうるため覚えておくと良いです。

このデッキの注意点

このデッキは上記のギミックを所有していますが、使用する札は打点を出すための術カードです。盤面を返すために術を使用すると一気に出せる残りの最大打点数がどんどん下がっていくことを理解しましょう。つまりこれらのギミックは多用厳禁です。
また、エサ置きもシビアであり白夜の羽化なんかは特に1枚ほどエサへ送られることが多いので理想の打点数はまず出ません。
かといって最大打点数を追求して何があっても手札を貯めこみエサに置くカードも厳選していると先に相手がリーサルに到達します。

結論として、多少殴り合ってからこちらが先にリーサルに一気に到達する、という動きをするのが現実的です。

最後に

まず大前提として3弾環境時点で羽化デッキは、特にキアゲハのデッキは強くないです。
主な理由に3弾環境のメタゲームの中心にいた<水生昆虫>とのシナジーが弱いことにあります。水生昆虫とまともに殴り合えるポテンシャルはなく、羽化を水生デッキに組み込むことは不可能ではありませんが別のカードの方が水生デッキとの相性が良いため、水生昆虫を使用せず別の方向性で勝負することが重要だと私の中で結論が出ました。
最終的に私は5軸繚乱とキアゲハ羽化を組み合わせ、かつ一気に走り抜けるタイプのデッキを作りました。アレクサやナミアゲハでは5コストにならないことからこれはキアゲハ羽化でしか組み合わせられないものです。3弾環境終盤の終盤にこのデッキで良い結果を出せたことを誇りに思います。

4弾環境では「極夜の羽化」というカードが追加されます。この先どのように羽化は、キアゲハは戦っていけるのか楽しみにしたいと思います。

そして最後の最後のごあいさつになりますが、できるだけ簡単に書いたつもりですが長文になってしまった本記事を閲覧いただきありがとうございました。この記事が少しでも多くの蟲主様・羽化愛好家・キアゲハ愛好家へ届くことを祈っております。

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