四谷大塚|進学くらぶのコスパ|Aコースでも良いからカリキュラムに乗る価値あり

改めて通信教育『進学くらぶ』のコストパフォーマンスについて考える。

コスト

授業料(月々払い)

・小4 12,800円
・小5 15,000円
・小6 16,100円

テキスト代

4科目の予習シリーズと演習問題集と計算と漢字でざっくり20,000円が年2回。どんな塾に行っても、多少安くなることはあれど、テキスト代はかかる。市販教材で学習するにしても費用はかかる。やや高めの値段設定ながらカラーだし品質を考えると納得の価格。

高速マスター

18,700円が1回だけかかる。必ず申込が必要。小4から始めても小6から始めても同じ料金。ならば早くから始めるに越したことはない。
国語力、語彙、計算、四科のまとめとあり。上記の計算テキスト及び漢字テキストについては高速マスターで代替も可能?

パフォーマンス

授業

すべての科目の動画授業が見放題(但し、在籍しているコースのもの)。これも高速マスターに似ていて、入会して以後のものはずっとアクセスが可能。ということは小4の最初からスタートしておけば受験が終わるまで予習シリーズのどの単元でも復習が可能、という状況を維持できて◎。

週テスト

毎週の週テストが2日というダウンロード期限があるものの、毎回受験可能(但し、在籍しているコースのもの)。スキャンして送ることで成績処理もしてもらえ、成績のログはずっと残るのも◎。ゆるく利用する場合、週テストをチェックテスト代わりにすれば良いので演習問題集のカットも可能。演習問題集の代わりに毎回の週テでチェックという具合。(ガチはしっかり演習問題集で問題を解き復習まで終えて週テで良い点を取ることを目的とするけれど、ユルならばそこまでしなくてもOKということ)週報に解答解説が載っているので丸付けも可能。

公開テスト

すごいと思うのが四谷大塚の有料公開模試も「授業料」に含まれているということ。5,280円の志望校判定・合不合判定、4,400円の組分けテスト(総合回に実施)、3,300円の春・夏・夏・冬の季節講習のテスト。すべてが含まれていて冒頭の授業料。テストが月に2回くらいあれば、それだけで元をとってしまうような計算。
最近、合不合の算数が実力測定に使えないという評判もあれど、大きな母集団での偏差値は受験作戦を練る上で欠かせないデータ。されど合不合という感じが現段階ではある。合不合を受けるならば進学くらぶがお得。

季節講習代無料

塾ならば通常授業とは別に高額な季節講習を実施というところが一般的。進学くらぶの場合、なんと季節講習代は通常授業料に含まれている。別途料金不要で季節講習の動画も見ることが可能。通常テキストの予習シリーズは購入が必須ながら、季節講習のテキストは購入不要で自動で送られてくるというふとっぱら仕様。

課題

受講する側の課題。通塾という強制力がないと動画授業を見ないという状況に陥りがち。「今日は今から算数の動画を見ますよ!」というオンラインホームルーム的なのがあるとぐっと違うのかも!?あとはタブレットの小さい画面での動画視聴だと目が疲れるというお悩みも聞く。テレビくらいの大画面で受講できると目の疲労が違ってくるのかも。進学くらぶのために大画面モニターは用意したいところ。

どこまでやればよいのか

志望校による、となってしまうのだけれど。四谷大塚の合不合には80%偏差値という表があり、どの偏差値だとどの中学校に受かるかが分かる。当然、目安に過ぎないけれど、大雑把な指標となる。

四谷偏差値65以上の学校を目指すならばSコースを目指す、60以上の学校ならばCコース目指す、などあれど。偏差値50くらいの学校ということならばAコースでしっかりと基礎を固めておいて、小6夏以降に個別対策(志望校に即したカリキュラム)で対応可能。すなわち、コースアップとか難しいことを考えずに、テキストや教材をすべてこなそうと考えずに、例題や基本問題を粛々とガチガチに固める、テストでも序盤の基本的な問題を確実に得点することを目標に受験する、という対策で十分。

算数で言えば、計算テキストと例題・類題・基本問題をガチガチに。Aコースの週テストで偏差値60を目標、組分けで偏差値50とれればOKという感じ。小5までにカリキュラムを終え、小6からは総復習、小6上では重要問題チェックと小4〜小5の基本総集編問題が列挙、これらをばっちり回せれば偏差値50くらいまではホントに問題なく対応できると思う。

予習シリーズの進度もはやくなったことで、こなさなければならないことが増えたような印象を抱くけれど、目標によってやるべきことを削ぎ、明確にし、決まった範囲をかためるのを毎週積み重ねていけば問題なし。

結論

コスパを考えると進学くらぶはかなり良い。通信教育では突出していると思うし、通塾とも比較の対象なりうるはず。個人塾なんかも併用にして科目によっては動画受講を促し、それを管理するスタイルでいけると思う。カリキュラムがかなり前倒しになっているけれど、基本を徹底と割り切れば悪くないとも思う。動画視聴を促すホームルーム的なものはあった方が良いサービス、やろうかな。