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全国統一小学生テストが返されたら、次は合不合に向けて。7月合不合の結果で受験校内定面談実施。

各地で全国統一小学生テストが返却されていますね。成績表のガイドに従い復習をしっかりと。そして、次は合不合に向けてがんばりましょう。マーク式と記述式の違いがあるので、7月の合不合こそ、成績を計る大きな指標となります。また、夏休み前の合不合は、夏の過ごし方含め今後の方針を決める大きな意味を持つテストです。日能研の場合は6月末実施の志望校判定テストでもOK!


『持ち偏差値』の確定

7月の結果が直近の学力を表していると考えられますが、4月からの推移も合わせて判断します。上り調子、横ばい、下り坂なのかどうか。他の受験生と相対的に学力の伸びはどうなのかという点が非常に重要です。また、4科目合計での偏差値推移が重要ではありますが、科目ごとの調子もしっかり把握しましょう。科目ごと、単元ごとの優先順位を明確にし、今後の学習計画を立てていきます。


受験校の内定

『持ち偏差値』を元に実際に受験する学校を内定させていきます。第一志望校を軸に。第一志望校がE判定という場合は、校風や出題傾向の似ている合格偏差値の低い学校を押さえていくように。第一志望校がA判定の場合は、さらなる学力向上を目指してより合格偏差値の高い学校の合格を目標に設定していきます。進学する意思が無くても学力向上のために高い目標を設定しましょう。

第一志望校が初っ端の試験とならないようなスケジューリングも大切です。模試と入試本番は全く別物。入試当日独特の緊張感を事前に経験しておくことは、特に小学生では重要となります。また、ラ・サール中のように鹿児島市に住んでいない限り前泊での遠征が必要な学校を受験する場合は、受験旅行の練習ができる学校も受験した方が良いです。

受験校の国算と理社の配点にも注意しておきましょう。国算の配点が高い学校ならば、学習時間の国算の比重を高める必要があります。ラ・サールは国算と理社が2:1の比率。国算の配点が高い学校です。逆に理社が得意な子は、理社の配点が大きい学校の方が有利になります。

夏前に作り上げるのは、あくまで内定リスト。このリストで夏以降の受験本番までの学習計画を立てます。そして、9月・10月・11月に実施される合不合の結果を踏まえて、計画の微修正をしていくという具合です。願書の取り寄せを含め、受験校の決定は秋以降になりますが、照準が定まらないまま学習を進めるのは、とても大切な夏を失敗するリスクがあるので、夏前にしっかりと時間をとって計画をするべきです。

2学期以降に計画の微修正をしていくにしても、受験校の組み換え(それに伴い取り組む過去問の順番なども変わってくる)はパズルのようになるので、最初の立案からしっかりと保護者が主体的に組み上げておく必要があります。という意味で7月の受験校内定(受験作戦の立案)が極めて重要ということです。


過去問の購入

内定した受験校の過去問を手配します。首都圏の過去問最新版は既に発売されていますが、九州地区の過去問は夏頃発売が多いので、書店やAmazonで適宜チェックをしながら購入しましょう(声の教育社の去年のラ・サール中の過去問の発売は8月)。

実際の問題の傾向を見て、受験を決めるということもあると思うので、学校ホームページや四谷大塚の過去問データベースに載っていない学校は購入して良いでしょう。全く使わなかった場合はメルカリで販売、もしくは塾に寄付(個人塾はとても喜ぶはず)。


2021年入試を解いてみる

志望校・受験校への到達度を見る上で非常に重要です。7月までに一通りのカリキュラムを終える塾がほとんどでしょうから、未習単元は無いという状態で、志望校の入試問題を解いてみます。最新のものが良いでしょう。最新の問題形式を把握するという意味と、2021年入試は同じ学校で同じ問題が2022年にも出題されるということは99.9%無いと考えられるので。悲惨な点数で使い捨てのようになってしまっても問題ありません。逆に3〜4年前くらいの入試はしっかりと実力が伴った状態で制限時間通りに解き、合格最低点を超えられるかどうかのチェックに使いたいところ。冠模試の無い学校は特に過去問での実力判定が重要になってきます。


という面談を生徒保護者と7/17土に実施予定。やるべきことは一人ひとり違うはずなので。面談内容は改めてnote更新予定。