noteで映画のオンライン試写会やりました
『SHELL and JOINT』の劇場公開に先立ち、3月24日(火)に、noteさんと一緒に映画の試写会をやってみました。場所は外苑前のピースオブケイクです。試写会には定員60名のところ、70名ほどの方に応募頂きました。
17時に集まり、ピースオブケイクの三原さんとの打ち合わせから始まりました。三原さんが私と堀部圭亮さんのトークショーの司会をやって頂けるとの事で、どんな質問にするかの摺り合わせです。
これから劇場公開される映画の先行試写会なので、映画の内容についてのトークショーにするのが普通なのですが、noteで集まってくる人たちは、どちらかと言うとこの試み自体に興味があるんじゃないかと思い、オンラインで試写会をする事をメインにトークをすることに決めました。とは言え、堀部さんはトークに関しては百戦錬磨の方なので、大まかな方向性だけ決めて、あとは現場の流れでいう事になりました。
現場には小さなハンディカムが置いてあり、本当にコンパクトなセッティングでした。ピースオブケイクさんの会社が広くて、キレイに光りも回っているので、特に照明もいらない感じでした。
何と言いますか、自由にやれる事をやる感じと言いますか、そういう空気をすごく感じました。新しい技術を開発するのではなくて、今ある技術の組み合わせで最大限に最先端な事をする感じと言いますか。その感じがすごく心地良かったです。
そして、18時から開始です。冒頭に私の挨拶から始まりました。冒頭は簡単で良いと思いまして、15秒ぐらいで終わらせる気持ちでやりました。あとから聞いたら、冒頭の挨拶で15分取っていたと聞き、焦りました。
ちょっと話はズレますが、「何を言うか決めてする挨拶」ってのが全然上手く出来ないんです。5つぐらいの内容を決めて、暗記しようとするのですが、もう全く暗記できません。これ、何なんでしょうね。会話の流れの中で突然振られた方が、饒舌に話せるんです。飲み会の最後に突然あいさつを振られた方が、上手く行くんです。暗記しようとするからダメなんでしょうけど。そもそも「暗記」って心構えがダメなのかも知れません。
私、割と「口からでまかせ」を言うのは得意なんです。自分で言うのも痛いですが、普段から落ち着いて見えますし、物腰の柔らかい物言いなので「口からでまかせ」でも、信憑性がある様なんです。クライアントとかに対しては、まるで全てお見通しみたいな態度で「口からでまかせ」を言えるんですけど、一人でやる単独公演の挨拶が本当に出来ないんです。特に言わなければならない事がある時にです。まあいいや。
話を戻しますと、冒頭の挨拶をしてからすぐに本編の上映が始まりました。私たちは、パソコンで配信を観ながらいろんな話をしつつ、終わるのを待っていました。その時に堀部さんから聞いた、映画『Fukushima 50』の話は本当に興味深かったです。
やはり、オンラインでの生配信だからなのか、映像の画質や音質 はそれほど良くありません。特に音に関しては、配信用のミックスをした方がいいんじゃないかと思いました。パソコンのスピーカーや、スマホのスピーカーでどういう風に聞こえるか確認しながらのミックスです。基本の音質もそれ程良くはないですが、どちらかというとバランスがかなり崩れる印象がありました。小さく聞こえづらいセリフがあるかと思ったら、ある音楽は大きく出過ぎていたりしていました。
パソコンやスマホのスピーカーに最適化させるミックスって、かなり興味があります。おそらく、小さなスピーカーから出ているのに、豊かな音に聞こえるミックスがあるに違いないからです。人が作った映画だと、こんなものかと気づくこともありませんでしたが、自分の作品だからこそ気づけたんだと思います。
エンドクレジットが始まったところで、私と堀部さんと三原さんがカメラの前に座りました。堀部さんとは「揃いの」ブルーのTシャツにしました。
今回トークは20分ほどだったので、あっという間に終わりましたが、1〜2時間ぐらいやっても面白いのかも知れません。ダラダラと話せるのもネットならではだと思いますし。このやり方にはいろんな可能性を感じました。本当にいろんな事が出来ると思います。試写会後に、たくさんの方にTwitterでご意見を頂くことも出来ました。
一方で、このnoteでの新しい試みに、『SHELL and JOINT』で良かったんだろうかと、ちょっと思ったりもしました。私たちの作品も、普通の映画のカタチをしていないので、「新しい試み」と「変わった作品」という組み合わせになってしまい、上手く行っても失敗しても、その原因が探りづらいんじゃないかと思ったんです。映画がもう少し分かりやすい作品だったら、noteでの試み自体の輪郭がもう少しハッキリしたのかも知れません。
と言いつつも、私たちにとっては本当に「神様から手を差し伸べて頂いた」ぐらいの事をして頂きました。三原さんを始め、ピースオブケイクの方々には本当に感謝してもしきれません。ありがとうございました!!!
次の日の3月25日(水)に、都知事の記者会見が行われ、一気に暴風が吹き荒れ、初日舞台挨拶を始め、その他のライブ配信やラジオ出演や、上映期間中のトークショーなどがすべて中止になって今日に至ります。
それでも、今回のオンライン試写会をやった事で嬉しい反応もありました。「ちゃーりー」さんという方に、noteのオンライン試写会で『SHELL and JOINT』を観た感想を、しっかりnoteに書いて頂きました。
劇場公開まわりは厳しい状況ですが、こういう感想を頂くだけで、私たち制作者側はとても救われるんです。作って良かったなと思えるんです。そして、新型コロナが落ち着いたら、もう一度劇場で公開できるように頑張ろうと思えるんです。ちゃーりーさん、ありがとうございました!
まだまだ、作品の存在すら知られてないに等しい状況ですので、いろんな方々のおチカラをお借りしながら、もっともっと「ここにいるよ〜!」と言って行きたいと思います。
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