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フリーランスのギャラ論

これまでnoteを書いてきた経験から「ギャラ」という言葉をタイトルに入れると、読む人が増えていいねが増える傾向がある気がしたんです。だから今回もあえて「ギャラ」という言葉をタイトルに入れてみたんです。

ついでに「フリーランス」という言葉も結構注目される言葉みたいなので、タイトルに入れてみました。

せっかくだからいかにも何かを論じてるイメージを出すために「論」という言葉も入れて「フリーランスのギャラ論」というタイトルにしてみました。

私はフリーランスの映像ディレクターを25年ぐらいやっていますが、ハッキリ言って確固たるギャラ論などありません。振り返ってみて思うのは、25年間綱渡りの綱から落ちなかったという事実だけです。それだけは事実です。

一番キツかったのは2008年のリーマンショックでした。CMの予算が削られて、広告代理店が制作会社やディレクターを選別した時があったんです。その頃にギャラの底が抜けたんです。通常のギャラの定価を言っても、ゼロベースからの交渉になりました。極端に言えば「通常100万円でやっています。」と言っても「とりあえず0円から交渉しましょう。」と言われるんです。

2008年〜2010年ぐらいの確定申告の控えを見てみると、やっぱり明らかに売り上げが落ちていました。ちなみに、私はフリーランスになった時からの確定申告の控えが全部取ってあります。たまたまですが。

私はフリーランスなので、右肩上がりに売り上げが上がって行くことはありません。グラフにすると毎年毎年ガタガタです。ガタガタと言いつつも、一番多かった時の売り上げと、一番少なかった時の売り上げを比べても2倍の差はついてないので、年間の売り上げはあまり変わらず来ているとも言えます。そして、なぜある一定の額に収まるのかは謎です。レギュラーの仕事が無い時から一定でしたから。

面白いのは経費で、売り上げが多い年も少ない年も、経費の総額はあまり変わりません。ずーっと同じ様な生活をしているんでしょうね。

私は個別のギャラについて考えると気が滅入るので、「神は今年、私にいくらギャラを払ってくれるだろうか?」と思っています。思うようにしています。ギャラを払ってくれるのは神様ではないんですが、年間のトータルで大きく下がらなければ、それもまた人生なんじゃなかろうかと思うようにしているんです。

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Xや無料noteでは言えない事。毎記事2000文字以上。月に5〜8回投稿。多い時は10回以上。映画監督、映像ディレクターの仕事について。フリーランスの生き抜き方をフリーランス歴20年以上の経験から。「中年の危機」に悶絶している様子をリアルタイムに報告。子供を2人育てる父親の視点と哲学。世の中に対する日々の雑感。親友の画家、石田徹也について。などなどを書いています。

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