見出し画像

菅さんはマーケティングができる政治家です

菅内閣の支持率が下がっていると報道されています。東日本大震災以降、マスコミが公表する数字が実は根拠が曖昧だったり、調査方法が偏っていたりという事が暴露されていて、どこまで信じていいか分からなくなりました。なので、菅内閣の支持率も偏った数字だと思っています。なので、どこまで信じるかは私次第です。

今から10年ほど前、自由民主党が野党になった頃ですが、何人もの自民党議員が落選する中、菅現総理大臣は当選を果たしておられました。その頃、菅さんの地盤である横浜市西区の職場で勤務し、事務方にいた私は1通の往復葉書を受け取りました。差出人は菅さんの事務所です。

その内容は、横浜市西区の住民としてどのような問題意識を持っているかを調査するもので、10個ほどの選択肢に丸をつけ、具体的な内容を記述するものでした。

同じ頃だったと思います。日経ビジネスという雑誌が菅さんの特集を組み、マーケティングをする議員として数ページにわたって取り上げていました。インターネットの音声配信ラジオである、ポッドキャストでも記事のことが配信され、当時の編集長が素晴らしい解説をしておられたのを覚えています。

そのようにして市民の問題意識を自分で掴んでいたからでしょうか、菅さんは官僚に対しても毅然として忖度する事なく、自身の主張を展開しておられます。聞いた話ですが、当時の官僚からも一目置かれる存在であったそうです。テクノクラートである官僚の方々に、自分で掴んだデータで話ができる。それが菅さんの、攻めの姿勢になっているのでしょうか。

いまでも菅さんの姿勢は変わっていないように思います。ですが、今はマーケティングだけでは成り立たない時代です。私たちはiPhoneやGoogle検索、ウーバーイーツなどのサービスが欲しかったわけではなく、サービスが始まったから利用しています。Amazonは別ですが。政治も、行政も、市民の心の変化を捉え、新しいサービスを提供する必要があるのだと思います。

また、今まで経験した事がなかったような現在の環境ではマーケティングは両刃の刃ではないでしょうか。最大公約数が担保できないので、ある人には良くても、ある人には損になる。意思決定が難しい時期です。ですが、菅さんの内閣には素晴らしい頭脳が集まっておられます。失敗を恐れずに、マスコミの批判を恐れずにトライアル・アンド・エラーで良いサービスを作ってほしいと思います。そして、将来にわたって実効性がある政治・行政サービスを創りだして、菅さんを支えてほしいと思います。

日本にもオードリー・タンのような天才は数多くいます。菅さんは天才の才能を政治に結びつける力がある数少ない政治家だと信じています。新しい・若い頭脳や多くの人の意見を取り入れて、政治や行政のサービスを新しい時代に合わせて変革・修正してほしいと思います。

菅総理大臣のますますのご活躍をご祈念申し上げます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?