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三浦DeNAはどうなる?歴代開幕からの連敗記録をまとめてみた

戦前から苦戦必至も…あまりに厳しい船出に

三浦大輔監督の初勝利は、いったいいつのことになるのだろうか。

親会社がDeNAに替わってちょうど10年目という節目を迎えた今季のベイスターズ。前10年(02年~11年)は優勝どころかAクラスも05年の1度だけ、一方で最下位は8回という文字通りの暗黒時代だったが、この10年は3度のAクラス入り。17年にはCSを勝ち上がって日本シリーズに出場するなど、タイミング次第で優勝を狙えるだけのチームに仕上がった。

それが今季はどうだ。巨人との開幕戦をサヨナラ負けで落とすと、引き分け2つを含めて球団ワーストタイとなる開幕6連敗。特に4月1日の対ヤクルト戦はファンからしたらフラストレーションの溜まる試合だったと思われるが、監督が暗黒時代の功労者だった三浦だからか叩くに叩けないという状況が続いている。。

コロナの影響で開幕時点での外国人選手はゼロ、今永昇太、東克樹ら先発ローテーションの柱となる投手の離脱など新監督が置かれた状況はあまりに過酷ではあるが、それを差し引いても、さすがに開幕6連敗はいただけない。

ここまで大きな出遅れを喫すると優勝争いはおろか、Aクラス入りも厳しいように思えるが、果たしてプロ野球史上、開幕からの連敗記録はどれくらいだろうか……調べてみた。

大型連敗は吉兆の証!?

▼ワースト1位…開幕12連敗
西武 1979年
シーズン順位:6位

▼ワースト2位…開幕11連敗
ロッテ 2002年
シーズン順位:4位

▼ワースト3位…開幕10連敗
阪急 1961年
シーズン順位:5位

▼ワースト4位…開幕8連敗
ヤクルト 1979年
シーズン順位:6位

▼ワースト5位タイ…7連敗
広島 1954年
シーズン順位:4位
南海 1988年
シーズン順位:5位

ワースト3位までをパ・リーグが独占しているのも印象深いが、意外にもワースト1位となったのは西武。メンバーを見ると野手には田淵幸一、土井正博、山崎裕之に野村克也など、名選手揃いだったがいずれも30歳を超えベテランの領域に入った時期だった上に、投手はエースの東尾修以外はこれと言った投手がおらず、ルーキーの森繁和や松沼博久がいきなり150イニング以上投げるなど、創設元年らしい戦力不足。これでは最下位でもやむなしと言ったところだろう。

ただ、この年は決して無駄にはならなかった。この年に経験を積んだ若い投手陣は2年目以降、着実に力をつけて3年後の82年には初の日本一を達成。その後、2007年までAクラスから落ちたことがないというほどの常勝チームになった。

ワースト2位は2002年のロッテ。エース黒木智宏が前年夏から戦線を離れ、主砲ボーリックがスランプに見舞われる不運もあり、開幕から引き分けなしの11連敗。4年前に連敗記録を更新したばかりだったことを考えるとファンのいら立ちは相当だったと思うが、徐々にエンジンがかかり、結果的には4位に。そしてこの3年後には日本一に輝いている。

こうしてみると、開幕から記録に残るような連敗をしたチームは同年のAクラス入りは厳しくなっても、数年後には優勝できるという妙なジンクスがあるが……果たしてDeNAファンはそこまで気長に待ってくれるだろうか。

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