【note川柳】#19:お題は「勇気」(91~95)
電車内で電子タバコを吸う人に「勇気」をもって注意をした高校生に対して「喧嘩を売ってきた」(正当防衛を主張する)と解釈してしまう輩にボコボコにされる事件がありました。
事件翌日のワイドショーではこの話題ばかりをやっていましたが、類似の事件を誘発しないように、あまり継続した報道はしない傾向にあります。
本人は、顔面骨折の大けがを負わされて、本当にお気の毒でした。
また、周りにいた方の心にも傷を残す(止めに入る勇気がなかったと自分を責める)気持ちの悪い事件になりました。
「勇気」を考える機会になればと、今回のお題が頭に浮かびました。
勇気ある行動ときに仇となり
電車内でシートに横たわって電子タバコを吸う輩、反社会的な行動をとる人、人に迷惑を掛けている人、そんな人は基本的に社会に不満を持っていてそのはけ口が弱い者に向かうのでしょうかねえ。
ぜんそくが持病で「勇気」をもって反社会的な人に注意を行った高校生、張本さんからバトンを受け取った上原浩二さんに「あっぱれ」をいただきたいものです。
最近は、社会への不平不満をため込んで自殺するのではなく事件を起こして他人を殺傷してしまう事件が起こります。
ワイドショーで「人を巻きこまずに一人で死んでくれ」とコメンテーターが発言しますが、これは逆効果なんだそうです。
社会に不満をもっていて自分を負け組と決めつけて人生に絶望し、その原因は社会が悪いからだ、何とかよくしたいと考えている反社会的な人が、こうやればマスコミが取り上げてくれる、自分が犠牲になって世の中をよくする動きに繋がっていくと考えてしまうトリガーになる言葉になるのであまりマスコミで取り上げない方がいいという記事を読んだ記憶があります。
皆さんは2008年6月8日の秋葉原通り魔殺傷事件を覚えているでしょうか?
トラックで人をはねた後、ナイフで切りつけ17名が被害に遭い7名が死亡する最悪の事件でした。
ところが犯人が非正規労働者であった事、また掲示板での孤独な人物像から、インターネット上では、犯人を英雄視する輩が出てきて、「犯人は神」「格差社会の英雄」「勝ち組に対して事件を起こすことで一矢報いた」「犯人は我々のスケープゴートとなった聖人」などと語られました。
それをマスコミが面白おかしく報道する事は、歪んだ精神状態の人を刺激することに一役買うことはあっても何一つ世のためになることはないという考え方があるようですよ。
どうか、視聴率を取るための過剰な報道ではなく淡々と報道する「勇気」をマスコミにはもってもらいたいものです。
見返りは社会全体これ勇気
マザーテレサだけでなく日本には緒方貞子さんがいます。
緒方さんは、難民問題に情熱をもって取り組んでこられました。その功績は世界中の国で評価されています。
緒方さんは自分に何か見返りがあるからではなく、社会全体から貧困や飢餓をなくしたいと考えて「勇気」ある行動をとってきたのだと思います。
外務省にとっても緒方さんは日本の誇りでしょうが、誇らしくないのが日本のODA(政府開発援助)の予算を使った外国人技能実習制度です。
ODA(政府開発援助)の予算を使った国際貢献の建付けで、頭のいい官僚さんが、人口減少社会を予見して「移民政策」が取れない日本に外国人を安くこき使うしくみとして制度設計したふしがあり、ずっと制度が悪用されてきました。
今、海外からは、この外国人技能実習制度を「人権問題」として問題視する動きが出ています。
日本の若者がやりたがらない農業現場に外国人技能実習制度で来日した若者が送られ、世界の人権問題など気にしたこともない昭和そのものの「親方が指図して怒鳴りつけて何が悪い」「師匠が丁稚にする当たり前の指導だ」と思っている昭和人にこき使われているとみられています。
「技能実習制度」ときれいごとをいっても駄目です。
2022年1月24日付で「技能実習生に対する人権侵害行為について(注意喚起)」が出入国在留管理庁、厚生労働省、外国人技能実習機構の連名で関係団体に出されています。
令和元年の外国人研修生36万人の実習先内訳
農業関係 3.2万人
漁業関係 0.3万人
建設関係 7.6万人
食品加工 6.9万人
合計 18.0万人(約50%)
日本が誇る最先端現場での実習ではありません。夕張メロンを支える労働力として、広島や宮城の牡蠣の殻むきを支える労働力として外国人研修生に依存してきたのです。
「いいものを安く」ではなく、働く人に適正な給与を払って適正な価格で販売する「勇気」が必要になってきているのではないでしょうか?
他の国の人権問題を声高に批判している場合ではありません。まずは日本の中の人権問題に注目する「勇気」が必要だと思います。
目の前の老人見たら席譲る
これ「勇気」
バスの中で、この方には席を譲った方がいいなと思って「どうぞ」と還暦過ぎた白髪頭のじーじが老人に声を掛けても「大丈夫です。」とあしらわれると何ともばつが悪いものです。
だけどZ世代の若者がこれをすれば、多くの場合、じーじのようなばつの悪さを感じることなく好意を受け取ってもらえると思うのです。
見ず知らずの方に声をこけるのは「勇気」がいります。
見ず知らずの若者の無償の優しさや好意を受け入れることにも「勇気」がいると思うのです。
だけど、若者は声かけの「勇気」をもって、老人はそれを素直に受けいれる「勇気」をもちたいと思うのはじーじだけなのでしょうか?
検査する決めたぞ行くぞ病院へ
これ「勇気」
無病息災が一番いいのは間違いないですが、じーじは一病息災で3か月に一度は、血液検査と定期外来(薬を処方してもらう)、今でも半年に一度は造影剤をいれたCTで検査してもらっています。
働き盛りの元気な時には、体調がおかしいくらいで病院に検査に行くのは、万が一病気が見つかったら怖い、大丈夫だと思いたい、ああでもない、こうでもないと理由をつけて病院に行かない人が多いのではないでしょうか?
年に1回のドック検診で再検査に引っかかった人は病院で検査してもらった方がいいですよ。せっかく強制的に一年に一回検査してくれて、その結果、再検査を見つけてくれたのですから直ぐにいきましょう。
結構、病院へ行って検査をするというのは「勇気」がいります。でも行きさえすれば今はどんな病気でも早く確定診断できれば、治療はすごく高度化していますよ。さあ、勇気をもって!
自分より優秀なやつ褒めること
これ「勇気」
自分よりも「こいつは優秀だな」と認めたくない。サラリーマン、出世競争の中で足は引っ張っても協力はしたくない、あいつの優秀さは認めたくない。
どこの国でも同じなのかもしれませんし、サラリーマンの世界だけではないかもしれません。
また、国家、国体としても「あの国は優秀だ」とは認めたくない。
だけどある面では敗戦直後の日本人のように「米国は優秀だ」と素直に認める「勇気」ある発言をして素直に米国に学ぶことで日本全体がいい方向に向かうかもしれませんよ。
頑張れZ世代!
▼今回のじーじの川柳は「宇宙杯」に参加させていただきました。4月25日までが募集期間になっていますので次のお題も参加できそうです😊
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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