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正直どうなのパルワールド(雑レビュー)

このnoteはパルのデザイン面に関しては特段掘り下げず、ゲームとしての面白さにのみ焦点を当てて書かれたものです。ご留意ください。

うん、すっげーおもしろい!!!!!!!!!

ARKがカジュアルになっただけで、RimWorldがカジュアルになっただけで、こんなに楽しく遊べるんだ…!と思わず感動しちゃうようなそんな『手触りがすごく良い』ゲーム。
ARKも7 Days to Dieも5時間ほどですぐに飽きてやらなくなってしまう、サバイバルゲームというジャンルに向いてないであろう僕でも、序盤から楽しい楽しいと思わず呟きながら遊んでしまうほどの中毒性がこのゲームにはなぜかある。
ゲームを始めてすぐ、素手で木を殴ったり落ちてる石を拾ったりして最低限の道具を確保する。この一連の流れはどのオープンワールドサバイバルゲームでも大体同じなんだけれど、モーションが軽快だからなのかそれとも他と比べて必要素材数が少ないからなのか、序盤の段階でも『サクサク進んで気持ちいい』感覚が同ジャンルの他ゲーよりも優れているなと感じた。

現在、難易度ノーマル、ソロで12時間超プレイしたので
以下に良かった点などをつらつらと書いておく。

  • サバイバル要素のあるゲームだと、序盤は食料確保に四苦八苦するイメージがあるが、このゲームではそこらに生えてるベリーをむしってくるだけで十分まかなえる。食料確保の難度は好みにもよると思うがパルたちにも空腹の概念があることを考えると、このくらいカジュアルな方がプレイしてて心地よいと個人的には思えた。

  • 序盤からチュートリアル終了くらいまでの、やることがどんどん増えていく感覚が気持ちいい。プレイヤーレベルを上げると貰えるテクノロジーポイントを消費して制作レシピを覚えていくのだが、序盤は新しく見つけたパルをちょこちょこ捕まえているだけでもどんどんレベルアップするのでだんだん快適になっていく感じがとても楽しい。ただ、どんどんレベルアップしてしまう弊害として、下位設備をまともに作らないままその設備の上位レシピが解禁されてしまったりする。(難易度は細かくいじれるので、好みにあわせて経験値の項目をいじってしまうのもいいかもしれない。)

  • 拠点の運営が非常に楽。RimWorldにインスパイアされている要素が散見されるが、こちらは非常にカジュアル。拠点にパルを配置しておくだけで、そのパルが出来る仕事を勝手に探してやってくれる。優先順位だったりを決める必要がないため、逆に言えば色んな作業を担当出来るパルを拠点に配置してしまうと本来やらせたい作業をやってくれない…なんて問題は起きるが、ここはカジュアルさと引き換えだと諦めがつく。ただ、これから拠点を自動化していくとなるとストレスにはなりそうなので、アプデで改善されることを期待している。

  • 同じパルを捕まえる意味がちゃんとある。具体的には10体まで経験値ボーナスが付くため、素材欲しさに乱獲していても作業感が出にくい。また、個体別にボーナス特性みたいなものも存在するし、なおかつ強力な特性も存在するため厳選しようとすると恐ろしい沼にハマってしまいそう。

  • ソロでも楽しい。この手のジャンルのゲームはマルチでプレイしてこそ、なイメージがあるがこのゲームは(難易度ノーマルであれば)十分ソロでも楽しめる。パルを拠点に配置すれば、見た目としての単なる賑やかしだけでなく自分の代わりに一所懸命働いてくれるので、他ゲーでソロだと面倒くさい素材集めにもさほど苦労しない。(それでも序盤は石と木材不足には常々悩まされることとなるだろうが、先述したようにパルにクラフトをさせて自分で素材収集に勤しめば必要な分はすぐに集まる。)

反対にここはイマイチだな、と思った点も以下に。
以下はいわばネガティブな感想なのでご注意ください。

  • 建築が微妙。装飾パーツはレベルを上げていくと開放されていくので内装に関してはそこそこ遊べるが、肝心の土台パーツの種類が多いとは言えないため、外観がオシャレな拠点が作りづらいと感じた。拠点構築に邪魔な石をどけたり坂を平らにしたりなども出来ないため、建築システムの自由度があまり高くない。

  • ミニマップがない!!!!!!!似たような地形が続くため頻繁にマップを開くことになって少しストレス。特にダンジョン内は自動生成のためかマップがないためかなり迷子になりやすい。サバイバルゲームらしく目印になるものをクラフトして逐一置いていけばいいのだろうが、この点は単純に不便だなと感じる。

  • 戦闘が正直単調。敵モンスター(パル)の挙動が、だいたい突進してくるか遠距離から超速でビームみたいなものを撃ってくるかの二択しかない上に、こちらが取れる防御手段が『味方パルを盾にする』か『物陰に隠れる』か『回避アクション』の三択しかないため、だいたいどのパルを相手にしてもやっていることが変わらないと感じてしまう。チュートリアルで倒すことになるボスも行動モーションこそ追加されているがだいたい同じようなものだったので、この単調さとは長く付き合うことになりそう。あと頻繁に撃ってくる超速ビームを見てから避けるのが難しすぎる、『小足見てから昇竜余裕でした』って反応速度じゃないと予備動作を見てからすべて避けきるのは難しそう。

最後に

発売記念セールは終わってしまったが、このクオリティのゲームが3,400円で買えるのは安すぎると感じるくらいには個人的におすすめ出来るゲーム。
パルのデザイン面が気にならなければぜひ買ってプレイしてみてほしい。
特にARKや7 Days to Die、Don't Starveなどのオープンワールドサバイバルゲームで挫折した人こそプレイしてほしいと思う。きっとこのゲームのカジュアルさに虜になると思うから。


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