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対面構築-Tinkaton Cup#2 優勝

第2回デカヌチャンカップ
予選8-0 7位

対面構築
242人参加

本戦4-1 優勝

開催ありがとうございました
2代目チャンピオン

本戦配信 準決勝 決勝

カイリュー @ こだわりハチマキ
テラスタイプ:でんき
とくせい:マルチスケイル
せいかく:いじっぱり
175(68)-204(252)-132(132)-108-121(4)-107(52)
しんそく げきりん かみなりパンチ けたぐり

H 16n-1
A 特化
B 余り振り切り
S 4振りクレセリア抜き
飛行テラバーストと打ち合えるB振り
サーフゴー @ こだわりメガネ
テラスタイプ:かくとう
とくせい:おうごんのからだ
せいかく:ひかえめ
165(20)-58-118(20)-198(212)-112(4)-136(252)
シャドーボール ゴールドラッシュ 10まんボルト
テラバースト

C 11n 
S 準速
A156珠シャドークロー確定耐え
A200不意打ち確定耐え
ウーラオス @ パンチグローブ
テラスタイプ:どく
とくせい:ふかしのこぶし
せいかく:いじっぱり
197(172)-187(156)-121(4)-74-85(36)-135(140)
すいりゅうれんだ ドレインパンチ アクアジェット
つるぎのまい

H 6n-1
A 11n
S 最速キノガッサ抜き
C176フリーズドライ確定耐え
C205眼鏡シャドーボール確定耐え
ガチグマ @ かえんだま
テラスタイプ:みず
とくせい:こんじょう
せいかく:いじっぱり
223(140)-187(76)-138(100)-58-105(36)-90(156)
じしん からげんき カウンター くさわけ

H 16n-1
A 11n
S+1 最速キノガッサ抜き
A200水流連打確定耐え
C187眼鏡妖テラスタルムーンフォース93.7%耐え
ハバタクカミ @ ブーストエナジー
テラスタイプ:でんき
とくせい:こだいかっせい
せいかく:おくびょう
135(36)-54-82(52)-175(156)-157(12)-205(252)
シャドーボール ムーンフォース 10まんボルト めいそう

H 8n-1
C 余り振り切り
S 最速
A172災い不意打ち確定耐え
A156珠影打ち93.7%耐え
C193眼鏡ハイドロポンプ87.5%耐え
ミミッキュ @ いのちのたま
テラスタイプ:ノーマル
とくせい:ばけのかわ
せいかく:いじっぱり
133(20)-154(236)-112(92)-63-127(12)-135(148)
かげうち じゃれつく いたみわけ のろい

H 8n-3 皮ダメージ16
A11n
S 最速キノガッサ抜き
A172災い氷柱落とし+皮ダメージ93.7%耐え
A156珠影打ち+皮ダメージ+珠ダメージ確定耐え
A200水流連打2回分+皮ダメージ+珠ダメージ確定耐え
豊富な崩しから最速カミを通すか先制技で縛る
カイリュー+サフゴorラオスのサイクル
対応範囲の広いガチグマとミミッキュ
耐性を変えながら詰めていく対面構築

予選で当たった方でランクマ最終1桁がいたり2桁も数人いて、本戦の相手も全員レート2000越えで非常にレベルの高い大会だなと思ったし、その中で優勝という結果で終わることができて嬉しいです。

TN TimeflyerVGC

僕らタイムフライヤー 時を駆け上がるクライマー
時のかくれんぼ はぐれっこはもういやなんだ
嬉しくて泣くのは 悲しくて笑うのは
君の心が 君を追い越したんだよ

RADWIMPS「なんでもないや」

構築名 Sparkle

運命だとか未来とかって 言葉がどれだけ手を
伸ばそうと届かない 場所で僕ら恋をする
時計の針も二人を 横目に見ながら進む
こんな世界を二人で 一生 いや、何章でも
生き抜いていこう

RADWIMPS「スパークル」

構築経緯

採用率が高いポケモンの中でも特に強いディンルーパオジアンに明確に有利を取れる「水ウーラオス」から構築を組み始める。
パンチグローブを持たせることで、非接触技にしつつ水流連打やドレインパンチのリーチが伸び、居座りと引きの両方に対応でき打ち合える範囲が広い。
しかし襷を持てないと行動保証がないが、耐久振りとハバタクカミや水ウーラオスミラーに強くなる毒テラスタルにすることで解決し、行動保証を得た。

ただ毒テラスタルの採用率はそれなりに高く、初手ハバタクカミが警戒して一貫する眼鏡シャドーボールを押してくる可能性がある。
その可能性をノーマルタイプを見せることで減らしつつ、水ウーラオスで初手からは打ち合いたくないカイリューやランドロスに対し「カウンター」で返り討ちにできる「ガチグマ」を採用。
ガチグマは水ウーラオスが苦手とするドヒドイデやヘイラッシャに強く、水テラスタルで氷技や水技を受けながら崩しも行えるガチポケモン。

水ウーラオスとガチグマで初手を使い分け、役割集中で崩した後の詰め筋として「ハバタクカミ」を「最速」で採用。
対面構築はハバタクカミが受からないし、詰め筋がミラーで負けるのは避けたいので最速。
自身より速いテツノツツミを瞑想積まずに一撃で落とせる10万ボルトの採用と、ガチグマ同様水ウーラオスの苦手を補えるようになる電気テラスタル。

対面構築ミラーや、ガチグマを投げづらいサイクル構築に対して投げれる「呪い+痛み分け」による崩しも可能な「ミミッキュ」を採用。
ミミッキュ+ハバタクカミと並ぶと相手のミミッキュが重いので、ノーマルテラスタルにした。
9世代は神速カイリューが一生強く、ゴーストタイプがいないと話にならないので、対面構築を握るならミミッキュとハバタクカミのどちらかまたは両方を確定で採用することをオススメする。

ここまでの4匹全員キノコのほうしが一貫しているのと初手キラフロルが重いので、それを防ぎつつ取り巻きのカイリューパオジアンに対し強く動ける調整をした格闘テラスタルの「サーフゴー」を採用。
ハバタクカミが苦手な鋼サイクルに対し眼鏡シャドーボールが一貫しており、補完が取れている。

最後に、サーフゴーと合わせて受けループを崩すことができ、水ウーラオスを倒しに来る飛行テラバーストへの引き先にもなれる電気テラスタルの「カイリュー」を採用して完成。
鉢巻カイリューの汎用性が高すぎて最後に採用したポケモンだったが、メイン級の強さをしていた。
初手の様子見から最後の詰めまで何でも可能。
ミミッキュやハバタクカミ同様入れ得ポケモン。

受けループの攻略

まずそもそもの話、受けループ対策はすべきかどうかについて。
対面構築を触る際は必ず対策すべきだと思います。
受けループとまではいかなくても受けポケモンを採用したサイクル構築は無数にいます。
それら全てに対し時間をかけずに狩り、対面構築ミラーの打ち合いを制し回数を重ねて数字を積み上げて行くのが対面構築となります。
また、受けループを対策しようとすると、自然と並び単位で対策しようと考えていることになります。
並び単位の対策が成立している状態は「択のない安定行動」ができる盤面です。
ポケモンはまず安定行動から始まります。
並び単位で対策を考える癖をつけるためにも対策していきましょう。

今回の構築での受けループ対策の話をします。
まずは初手に鉢巻カイリュー。
基本対応力の高いヘイラッシャから来ます。
初手から電気テラスかみなりパンチで削る。
「ヘイラッシャ 144 ~ 170 (56 ~ 66.1%) 確定2発」
「アーマーガア 152 ~ 180 (74.1 ~ 87.8%) 確定2発」
次のターンはテラスタルを切って受けるか様子見の守るかもう1匹の物理受けに引くかの3択なので、全部に裏目のない眼鏡サーフゴーに引く。
初手守られてテラスタルを見られたら場合も、サーフゴーにすぐ引く。
真っ直ぐにゴールドラッシュを押し、ラッキーやハピナスを引っ張り出す。
そうすると回復か攻撃の2択で居座る選択肢しかないので、カイリューを投げ電気テラスかみなりパンチかけたぐりを押して物理受けを役割破壊。
「クレベース 108 ~ 128 (53.4 ~ 63.3%) 確定2発」
「ミミズズ 128 ~ 152 (72.3 ~ 85.8%) 確定2発」
クレセリアには逆鱗を押す。
「クレセリア 117 ~ 138 (51.5 ~ 60.7%) 確定2発」
後は物理受けにテラスタルを切らせてサーフゴーを投げ、また特殊受けを引っ張り出してカイリュー+水ウーラオスorガチグマの役割集中で終了。

ちなみにこれだけしても地割れを1発で当てられたら厳しいし、2回連続で当てられたら降参。
当たらないことを祈りましょう。

ランクマと大会の違い
それを踏まえた上での構築作りとプレイング

ランクマは試行回数ゲーです。
5連敗しても10連勝すれば数字は盛れます。
何回負けようが最後に勝ってればそれでいい。
「最後に上振れてればいい」です。

大会の予選は時間が限られています。
試合数が限られています。
数回は負けてもいいが、基本は連勝前提です。

大会の本戦はbo1の場合は1回でも負けたら終わり。
bo3でも2回負けた時点で終わり。
負けが許されないのが大会です。
「負けない立ち回りを目指すゲーム」です。
ランクマもよりも1回でも負けたら終わりの大会の方が安定感を求められます。

ランクマは試行回数ゲーだから当たれば強いテツノツツミのハイドロポンプや、パオジアンの絶対零度等の一撃必殺といった上振れ前提の技をノーリスクで打てます。
その1試合外して負けても次で勝てばいいので。
しかし大会は1回でも負けたら終わりなので、上のような技を打ちにいくのはリスクしかありません。
「命中安定でかつ安定行動のしやすい構築」を握れた人が勝ちます。
現に今回優勝した構築は、命中不安がミミッキュのじゃれつくだけです。
ランクマの場合はこれに加え、「上振れ」要素のある構築が理想です。

大会は基本安定vs安定になるので安定させれてさえいれば勝てますが、ランクマはこれだけではなく、上振れ狙いのプレイヤーにも勝っていかないといけないので祈る場面も多く、個人的には大会で勝つ事より難しいと思います。
向いてるなと思う方のフィールドを選びましょう。

ランクマは基本安定行動しつつ適宜強気に動く。
大会は安定行動に徹しやるしかない時だけ強気。

参考

余談

対面構築というかもう系統関係なく構築を考える前に一度は読んでほしい記事。
この構築の戦略は「ハバタクカミ 水ウーラオス カイリュー」で「残りの3匹+カイリュー」が戦術。
わかりやすく強い構築に仕上げることができた。

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