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経済リポートまとめ1.0 13:28 


オーストラリア通貨

  • 豪ドル:$0.675を超えて6ヶ月ぶりの高値を更新。

    • 要因:5月の強いインフレデータを受けて、RBA(オーストラリア準備銀行)が利下げサイクルに追いつかず、再度利上げする可能性。

    • 市場の見方:8月の次回会合でRBAが利上げする確率が約50%と見られている。年内の利下げの可能性は排除されている。

    • 外部要因:米国と欧州の政治的不確実性から高い国内利回りが外国資本を引き付けている。

    • その他の動き:ニュージーランド準備銀行の最新の政策決定を控えて、ニュージーランドドルに対して若干の弱含み。

インドネシアの消費者信頼感

  • 消費者信頼感指数:6月に123.3と5月の125.2から低下し、4ヶ月ぶりの低水準。

    • 要因:経済状況の見通し、収入予想、雇用状況などのサブ指数が悪化。

    • 詳細

      • 現在の経済状況の見通し:4ヶ月ぶりの低水準112.9(2.5ポイント低下)

      • 経済見通し:3ヶ月ぶりの低水準133.8(1.2ポイント低下)

      • 収入予想(次の6ヶ月):5ヶ月ぶりの低水準138.0(1.0ポイント低下)

      • 雇用状況:6ヶ月ぶりの低水準131.7(2.8ポイント低下)

      • 収入予想(現在の収入):120.8(0.8ポイント上昇)

米国通貨

  • ドル指数:105以下で推移し、先週の約1%の下落を受けた軟調な動き。

    • 要因:米国の労働市場の冷え込みと経済データの弱さにより、FRBのハト派的な金融政策見通しが強まる。

    • 具体的なデータ

      • 失業率:2年半ぶりの高水準4.1%

      • 賃金成長:3年ぶりの低水準

    • 市場の見方:9月の利下げ確率が76%と見込まれ、12月にも追加の利下げが予測されている。

    • 今週の注目点:米国のインフレデータおよびFRB高官のコメント。

香港の株式市場

  • HK50指数:月曜日に241ポイント(1.4%)下落し、10週間ぶりの低水準17,558。

    • 要因:すべてのセクターで損失。

      • 背景:中国市場が4セッション連続で損失を拡大し、4ヶ月半ぶりの低水準。EUの中国EVに対する暫定関税、米国の中国企業への貿易規制が影響。

      • 注目データ:今週の米国および中国のインフレデータ、輸出入データ。

    • 主要株の動向:テンセント(-0.3%)、メイトゥアン(-1.6%)、農夫山泉(-6.1%)、シャオミ(-0.7%)。


コモディティ市場

  • 原油価格:WTI原油先物はバレルあたり$83を下回り、前のセッションからの損失を拡大。

    • 要因:先週の米国雇用データが混在した結果を受け、米国経済の減速懸念が高まり、原油需要に影響する可能性。

      • 非農業部門雇用者数が予測を上回った一方、失業率は2年半ぶりの高水準、賃金成長は3年ぶりの低水準。

    • ガザ停戦の可能性:夏の燃料需要見通しを上回る影響。

    • エネルギー供給リスク:テキサス州の主要港が熱帯低気圧ベリルの接近に備えて閉鎖中。ベリルはハリケーンに発達し、今日上陸する見込み。

債券市場

  • 債券利回り:月曜日に政府債券の取引が低調。

    • 下落債券:ニュージーランド10年債(-4.77bps)、韓国10年債(-1bps)。

    • 上昇債券:日本10年債(1.80bps)、米国10年債(0.80bps)、オーストラリア10年債(0.50bps)。

アジア通貨市場

  • 通貨動向

    • 下落通貨:ジョージアラリ(-0.46%)、ウズベキスタンソム(-0.29%)、アルメニアドラム(-0.26%)。

    • 上昇通貨:レバノンポンド(0.43%)。


中国の株式市場

  • 上海総合指数:0.4%下落し、2,939。

  • 深圳成分指数:0.6%下落し、8,639。

    • 要因:欧州連合(EU)が中国の電気自動車(EV)に対する関税を38%近くに引き上げたことで、投資家のセンチメントが悪化。

    • 自動車関連銘柄の下落:浙江双雁科技 (-9%)、上海汽車 (-0.5%)、中国汽車 (-0.3%)

    • 注目指標:今週発表予定の中国のインフレデータ、貿易データ、融資データ、車両販売数、GDPデータおよび第3回全体会議。

韓国の株式市場

  • KOSPI:0.1%下落し、2,861ポイント。

    • 要因:木曜日の韓国銀行(BOK)の政策会議および米連邦準備制度理事会(FRB)議長ジェローム・パウエルの証言を控えた慎重な動き。

    • 下落銘柄:新韓金融 (-2.2%)、ハナ金融 (-2.6%)、サムスン生命 (-4.9%)、メリッツ金融 (-1.2%)

    • 上昇銘柄:サムスン電子 (0.6%)

香港の株式市場

  • HK50:10週間ぶりの低水準である17,583.00ポイントに下落。

    • 過去4週間の動向:3.09%の減少。

    • 過去12ヶ月の動向:4.68%の減少。

ニュージーランドの通貨市場

  • ニュージーランドドル:$0.614付近で推移。

    • 要因:水曜日のニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策会議を控えた動き。

    • RBNZの予測:公式キャッシュレートを5.5%で据え置く見通し。

    • 注目指標:FRB議長パウエルの証言および今週の米国インフレデータ。

金市場

  • 金価格:月曜日に$2,390以下に下落するも、6週間ぶりの高値付近に留まる。

    • 要因:米国の労働市場が弱含み、FRBの早期利下げ期待が高まったため。

    • 今週の注目イベント:米国CPIおよびPPIのリリース、FRB議長パウエルの半期金融政策証言、他のFRB高官の発言。


オーストラリアの住宅ローン

  • 新規住宅ローン:2024年5月、オーストラリアの新規住宅ローン価値は前月比2.0%減少し、A$ 18.13億に。市場予測の2.0%増加を大きく下回り、前月の4.5%の上昇から急落。

    • 住宅建設:-0.7%(4月は6.0%増)

    • 既存住宅の購入:-2.2%(4月は3.7%増)

    • 新築住宅の購入:-5.6%(4月は-11.6%)

    • 地域別

      • 減少:ニューサウスウェールズ州 (-7.9%)、ビクトリア州 (-2.4%)、南オーストラリア州 (-1.7%)、ノーザンテリトリー (-6.3%)、オーストラリア首都特別地域 (-1.4%)

      • 増加:クイーンズランド州 (0.8%)、西オーストラリア州 (2.6%)、タスマニア州 (9.2%)

    • 年間ベースでは、新規住宅ローンの価値は12.2%増加。

日本の株式市場

  • 株価動向:日経225指数は0.2%下落し40,850未満、トピックス指数は0.3%下落し2,875で終了。2日連続の下落。

    • 要因:今週の米国インフレデータに対する警戒感、5月の実質賃金が1.4%減少(26カ月連続のマイナス)。

    • 主な下落銘柄:日立 (-2.6%)、トヨタ自動車 (-1.1%)、川崎汽船 (-2.9%)、日本電信電話 (-1.5%)、アドバンテスト (-1.2%)

    • 上昇銘柄:ソフトバンクグループ (2.7%)。技術およびAI関連の投資が継続して上昇。

オーストラリアの株式市場

  • 株価動向:S&P/ASX 200指数は0.4%下落し7,800未満で終了。2日連続の下落。

    • 要因:鉄鉱石価格の下落、強いインフレデータによる利下げ遅延または利上げの可能性。

    • 主な下落銘柄:BHPグループ (-1.2%)、フォートスキュー (-1.9%)、リオ・ティント (-1.1%)、金融、エネルギー、消費者株も下落。

    • 上昇銘柄:金関連株は強い金価格により上昇。ノーザン・スター・リソーシズ (1.1%)、エボリューション・マイニング (2.6%)

米国の株式市場

  • 株価動向:米国株先物は月曜日に下落。今週の重要なインフレデータおよび主要企業の決算発表を前に慎重な動き。

    • 先週の動向:S&P 500とナスダック総合指数はそれぞれ1.95%、3.5%上昇し、両指標ともに新高値を更新。ダウは0.66%上昇。

    • 主な上昇銘柄:テスラ (27.1%)、アップル (7.5%)、メタ・プラットフォームズ (7.1%)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (6%)、アマゾン (3.5%)、ブロードコム (6.1%)

    • 注目の経済指標:6月の消費者インフレデータ。

    • 主要企業の決算発表:JPMorgan Chase、Citigroup、PepsiCoなど。


日本の経済指標

  • 貸出増加率:2024年6月の貸出額は前年比3.2%増加し、5月の2.9%から加速。市場予測の3.1%を上回る結果。主要銀行、地方銀行、信用金庫の貸出残高は622.7兆円。

    • 主要銀行:4.4%増加

    • 地方銀行:3%増加

    • 信用金庫:0.5%増加

  • 名目賃金増加率:2024年5月の平均現金給与は前年比1.9%増加し、4月の1.6%から加速。しかし、市場予測の2.1%を下回る結果。5月のコア消費者インフレ率2.5%を下回り、実質賃金は1.4%減少。建設業(7.2%増加)、運輸・郵便活動(5.7%増加)、情報通信(4.8%増加)が主な賃金増加要因。一方、複合サービス(-6.3%)、石油精製・コークス・核燃料(-10.1%)などで減少。

  • 経常収支:2024年5月の経常収支は2兆8499億円の黒字で、前年同月の2兆101億円を上回り、市場予測の2兆4500億円を上回る結果。サービス収支が黒字転換、財貨収支の赤字縮小。

アイルランドの建設業活動

  • 建設PMI:2024年6月のBNPパリバ不動産建設PMIは47.5に低下し、前月の49.8からの減少。商業活動の再落下が主要因で、土木工事活動も加速して減少。

ユーロ圏の通貨

  • ユーロ:月曜日に$1.080まで下落したが、一部損失を回復。フランスの議会選挙でいずれの政党も過半数を獲得できない可能性があるとの出口調査結果が影響。

ニュージーランドの株式市場

  • NZX 50:月曜日に57ポイント(0.5%)下落し、1週間ぶりの低水準に。ユーティリティ、金融、技術セクターの下落が主因。RBNZの金融政策決定および中国の経済データ発表を前に、慎重な動きが見られる。

中国の外貨準備高

  • 外貨準備高:2024年6月の中国の外貨準備高は97億ドル減少し、3兆2220億ドルに。人民元が0.3%減価、金価格の低下により金の価値も減少。

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