今週のビットコイン相場分析と来週の注目ポイント
発行日: 2024年7月21日
編集部: CoinPostマーケット
ビットコイン相場の今週の動向 (7月13日〜7月19日)
BTC対円相場の動き
回復: ビットコイン(BTC)対円相場は堅調に推移し、1000万円台を回復。7月19日正午時点で1010万円周辺で推移。
主要イベント:
ドイツ政府が押収したBTCの売却完了。
ドナルド・トランプ前米大統領が共和党政治集会で銃撃されるも、再選観測が急上昇し、BTC相場は920万円から960万円台まで上昇。
週明けの相場
FRB議長の発言: パウエルFRB議長がインフレ鈍化の進捗を「良いペース」と発言。トランプ氏が副大統領候補にBTC推進派のJ・D・バンス氏を指名したことで、BTCは1025万円周辺まで上昇。
Mt.Gox: 弁済のための少額テスト送金により一時1000万円を割り込むも、その後クラーケンに4.86万BTCの送金が行われると反発。
米小売売上高とETFフロー
売上高: 6月の米小売売上高が前月比±0%に収まり、堅調なETFフローが相場を後押し。
相場: 17日の東京時間には1050万円に肉薄。
トランプ氏とブルームバーグのインタビュー
影響: 米株式市場でトランプトレードへのシフトがあり、半導体や大型IT株が下落し、BTC相場の上値を圧迫。1000万円周辺で買い支えられるも、方向感に欠ける展開に。
ビットコインチャート分析
BTC対円チャート (1時間足)
チャートの窮地脱出: BTCドルは高値レンジと下降チャネルの下限下抜けというテクニカル的な窮地から脱出。
BTC対ドルチャート (日足)
相場の安定: FRB高官からのハト派的な発言が続き、BTC相場の下値は堅い。米株の売りが一巡すれば、BTC相場は再び上値を試す展開となる可能性がある。
来週の注目ポイント
Bitcoin 2024カンファレンス
開催期間: 7月25日〜27日、米ナッシュビルで開催。
トランプ氏の発言: ビットコイン支持団体Satoshi Act Fund代表のデニス・ポーター氏によると、トランプ氏はBitcoin 2024でビットコインを米国の戦略的準備金として採用する方針を発表するとされている。
予想される影響
市場へのインパクト: もしこの情報が事実であれば、相場へのインパクトは大きい。
政府の保有BTC: 米国政府は既に犯罪組織から押収した20万を超えるBTCを保有しており、新たにBTCを購入することは議会にとって難しいが、予算捻出の側面から見れば可能性はある。
今週のビットコイン相場はトランプ氏の再選観測や米経済指標の影響を受け、堅調に推移しました。来週のBitcoin 2024カンファレンスでのトランプ氏の発言に注目が集まります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?