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【英文法】#33 Gucci Mane, Bruno Mars, Kodak Black - "Wake Up in the Sky"で学ぶ不定詞の形容詞的用法

【今回のポイント】

I ain't never had no pot to piss in (Gucci Mane, Bruno Mars, Kodak Black - "Wake Up in the Sky")

 ◆ここでの"ain't""haven't"
 ◆"I"がS、"ain't never had"がV、"no pot"がO…あれ、"to"以下は?
 ◆はい、"to piss in"は"pot"を修飾しています。したがって、これも不定詞の形容詞的用法
 ◆なぜ"in"が付く?→"piss"は自動詞で、その直後に名詞がくることはない。「ポットにションベンをする」ならば"piss in a/the pot"なので、"in"まで付けるのが正解。ちなみに"have no pot to piss in"「ひどく貧乏である」の意味
 ◆"not"と"never"と"no"って重複しすぎでは?→ラップ等の歌詞においてはしばしばみられる現象

今回の動画でお伝えした内容はここまでです。この先、動画の内容に関連する内容をお読みいただけます。英語の話かもしれませんし、音楽の話かもしれません。何が出るかはお楽しみ!

【今日の一言】

ヒップホップを聴いていて、倫理観について考えさせられることがあります。考えずにはいられないというか、自然に意識させられるというか、そんな感じです。

ヒップホップを日頃から聴き、発信している方々の多くは、人種差別をはじめとするマイノリティへの差別に対して意識的ですよね。これは、この文化の成り立ちを踏まえれば当たり前のことです。また、その歌詞には女性蔑視や同性愛嫌悪の要素もしばしば含まれてきましたが、フィーメイル・ラッパーの活躍や、フランク・オーシャン(Frank Ocean)やケラーニ(Kehlani)がLGBTQであることを公言したこともあり、どんどん認める流れになっているように感じます。これは喜ばしいことだと思います。ヒップホップを特徴づけてきたものが特定の性質を持つ人々を外に追いやるものだとしたら、その部分は時代に合わせて変わっていくのが自然というものでしょう。それでも残るものこそが、この文化の核たる部分といえるのではないでしょうか?

ただ、ヒップホップ的な価値観・倫理観を本当にすべて是とすべきか否かは、常に自分の頭で考えたいと僕は思っています。

僕は以前、こんなツイートをしたことがあります。

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