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【BARS】これが最後と言いながら何度も惹かれ合う(Giveon - "Last Time" ft. Snoh Aalegra)

【今回のポイント】

Back into your arms again and you say it's gettin' old
Sayin' that I love you just so you don't let me go
It ain't right but I'ma stay tonight because you told me so
Every time we try it's back and forth

また君の腕に吸い寄せられ 君はまた?と笑う
君に手放されたくなくて 愛してると言う
よくないけれど 今夜は泊まるよ 君がそう言うから
試すたびに僕らは行ったり来たり(体を重ね合う)

 ◆R&B期待の新星=GiveonとSnoh Aalegraの一曲
 ◆浮気相手なのかもしれないし、何度付き合ってもうまくいかなかった相手なのかもしれない。とにかく「会うのはこれで最後」と決めた相手と何度も会ってしまう様子を描いた曲
 ◆1行目の"it"は漠然とした状況を指す
 ◆2行目の"so"は後ろに節を伴って「…ように」
 ◆3行目の歌詞がエモい…
 ◆4行目の"back and forth"「行ったり来たり」など定まらない様子を表しつつ、セックスを描写している可能性あり(cf. Aaliyah - "Back & Forth")

今回の動画でお伝えした内容はここまでです。この先、動画の内容に関連する内容をお読みいただけます。英語の話かもしれませんし、音楽の話かもしれません。何が出るかはお楽しみ!

【今日の一言】

当たり前かもしれないけれど、2月はあっという間ですね。こないだnoteの記事を書いたと思ったら、すぐまた書く時期になってしまいました。

今回出てきたような、後ろに節を伴って「SがVできるように」の意味になる"so (that)"の使い方、他にも以下の例文を解説しておきますね。

Finish this stitch, so you can reap what you sow, nit wit (Eminem - "Bad Guy")

訳すとすれば「このひと縫いを終えろ、あとはやったことが自分に返ってくるだけだ、このクソ野郎が」とでもなりましょうか。"reap what you sow"で「巻いた種の分を収穫する」、そこから転じて「当然の報いを受ける」といった意味になります。ここでは"sow"が"sew"(縫う)と同音異義語であり、さらに「馬鹿な人間」を意味する"nitwit"も"knit"を想起させるので、縫い物を共通のテーマとするワードプレイが展開されていますね。興味のある方は対訳付きの国内盤を買ってみてください。実は拙ブログ『Genius & Cortez』でも対訳しているのですが、国内盤などで公式の対訳が出ているものは積極的にプロモートしないという自分ルールがあるので、ここではリンクを貼りません。検索していただく分には結構です。

さて、今年ますますの活躍が期待されるGiveonですが、その実力はブランディ(Brandy)も認めるところのようです。

ブランディの英語は一般的なLAの人のアクセントといった感じで聞き取りやすいので、ぜひリスニングの練習も兼ねて動画を観てみてください。最初の部分(0:00-0:55)だけスクリプトを以下に載せますので、お時間がありましたらディクテーションのうえ、ご自身で聞き取ったものと違いがないかチェックしてみてください!

Hey, this is Brandy and I'm about to see which one of these R&B hits gets my cosign.

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