打球速度と打球角度の見方、あとBABIPについて
最近良くSNSで話題になるので調べてみた。エスコンとか打球速度と角度を出す球場もあるみたいなので、参考にしていただければ。
つべこべ言う前にまずは図から。以下はドジャースタジアムでの2024年シーズン(7/30まで)の打球速度と打球角度、そして結果。
結論から言うと
① 打球速度が上がると正解のパターン(安打率)が増える。
② 適切な角度だと速度が無くても正解率が高くなる。
③ 両方満たすと長打率が上がる
という事。
(ホームランに関してはバレルゾーンという他の論点があるけど割愛)
で、②の適切な角度ってなんやねん、という所なんだけど、これは打球の到達位置を見てもらうと分かりやすいと思う。1枚目は全打球(ファウル除く)、2枚目は適切な角度で打たれた(速くない)打球。
ようは、外野のなんかいい感じの所に落ちる球が出やすいという事。パワーがない高打率バッターはこれによって率を稼いでるイメージ。
結局の所、安打の確率を高くするには、打球速度+適切な角度を出せるように打つべきという事ですね。
ちなみに我らがオオタニサーンの分布は次の通り。
2つのゾーンを非常に強く意識している分布。そりゃ世界最強と言われる。
おまけ:BABIP
で、MLBのデータは便利で打球速度や打球角度別のBABIPが出せたりする。
LD:ライナー、FB:フライボール(ポップフライ含む)、GB:ゴロ
定義は置いといてこんな感じ。
ライナーは安定してBABIPが高いけど、打球速度が高いとより率が上がるよゴロは打球速度の影響をモロに受けるよ
フライは前述した「いい感じの球」かフェン直レベルじゃないと厳しいよ(そもそも打球速度が上がったらホームランになるのでBABIPの計算対象外になるよ)
という感じ。なので、BABIP単独で運の良し悪しを見るのは結構厳しくて、そのバッターのLD率とか、Hard%とか色々な要素を見ないと運の良し悪しは分からんよねという話でした。おわり。
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