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【MtG Pauper】「モダンホライゾン3」 コモンカードレビュー

おはようございます、樋宮なつきです。
諸先輩方にならって、自分もPauper目線でのカードレビューをしてみようと思います。

今回のモダンホライゾン3は、強力なカードや汎用性が高すぎるカードが多く、Pauper環境が激変するでしょう。
ただ、Tier1デッキの強化だけではなく、Tier2~3のデッキの強化パーツもあると感じており、多様性という観点では良い感じです。

2024/08/15
振り返りレビューの追記をしました。


【評価基準】

本稿では、以下の5段階評価でレビューをします。
5:環境を定義するカード、この色や条件を選ぶ理由になるカード
4:色や条件が合うならば、積極的に採用されるカード
3:色や条件が合うならば、十分な選択肢に入るカード
2:活用に工夫がいるカード、専用コンボ用のカード
1:通常、採用の選択肢に入らないであろうカード

【白】

スレイベンの魔除け

評価:4
魔除けシリーズの新入りであり、ついでにエンチャント破壊する汎用カードの新入りです。
今までの白でいうと《邪悪を打ち砕く》が採用されている枠が置き換わる形になるでしょうか。
エンチャント破壊、墓地対策、条件付きクリーチャー除去と、まず間違いなく腐らない、かつデッキによってはキーパーツとなるところに当てられるので、メタ次第ではメインから2~3枚の採用もあるかと思います。
特に、墓地対策がメインからできるのが優秀ですね。

なお蛇足ですが、The Spy使いからすると、この世すべての悪であり、絶対に許されざる重罪です。メインから墓地を吹っ飛ばされるのはもちろん、相手のサイドからの墓地対策はアーティファクトが基本であり、《鋳塊かじり》で対策するのですが、このカード相手だと《強迫》が必要になるため、対策が極めて難しくなります。
PauperのThe Spyは死にました。今までありがとうございました。

振り返り:当初の評価通り、白を含むデッキの定番カードになっています。墓地対策モードを単に撃つだけだとアド損になりがちなものの、強烈な汎用性でメインから複数枚が入る例も多いようです。

ニクス生まれの一角獣

評価:1
本体が教導、授与先に+2/+2と教導を与えるカード。
白系のマナフラ受けに使えそうですが、教導の性質として教導持ちと強化したい先のどちらもが殴らないといけない縛りが結構きつそうなので、ちょっと試されて抜けていくタイプのカードな気がします。

ローズコットの騎士

評価:2
書いてあることは悪くないのですが、5マナという重さがネックになりそうです。
これ系のサーチとなると2~3マナで唱えたい、かつその選択肢はPauperには豊富にあるので、なかなか選択肢には入らないと思います。
ジェスカイ系が《カストーディの従者》を1枚挿しすることはあるので、それ系列のピン挿し枠としてはあり得るかもしれません。

下顎のカイト

評価:1
1マナ1/1 飛行の生体兵器。
本体のスペックは悪くないのですが、装備コストがかなり重いのが厳しい。
2マナくらいで装備できれば、サイボーグや白単系でワンチャンあったかもしれません。

卑しき者の排斥

評価:1
超弱い《剣を鍬に》。
確定の追放除去自体の需要はあれど、ソーサリーなのが非常に厳しい。
インスタントだったら評価3でした。
環境に破壊不能が多くなった場合は選択肢に入りうるのですが、現状だとお呼びじゃないかなと思います。
絵がめちゃくちゃ好みなので、できれば使いたかったなぁ…。

呪い金のスリス

評価:1
リミテッドだと強そうなカードですが、構築だと力不足感があります。
エネルギー支払いで先制攻撃を得るのが、攻撃時ではなく起動型能力だったら、評価2くらいにはなったかなぁという印象です。

激震の目覚め

評価:5→3
あれ、ウィザーズさん、白マナの左に①を印刷し忘れてますよ?
めちゃ強いリアニメイトカード。最低限2マナ以下を戦場に戻し、余剰のエネルギーがあるならばそれ以上のマナ総量のアーティファクトかクリーチャーを戻せます。
白絡みで戻す対象としては、《きらめく鷹》、《コーの空漁師》、《胆液の水源》系、他の色であれば《実験統合機》、《税血の刃》などなど、枚挙にいとまがありません。このほか、アーティファクト・土地が墓地にあるなら、土地加速にもなります。
対象がアーティファクトだけであれば、もう少しデッキを選ぶのですが、クリーチャーも対象なので汎用性がすさまじいです。
更に、「最大」1枚なので空撃ちでエネルギーだけ貯めることもできますし、なぜかサイクリングもついているので、大抵の場面において腐りません。
ボロス系は当然のこと、オルゾフ系のブレードホークにも採用されるでしょうし、アゾリウス系のカウゲートやファミリアでも採用余地はありそうです。

振り返り:一部のデッキ……というか、エネルギー型のジェスカイエフェメレイトで採用され、めちゃくちゃ強いのですが、それ以外のデッキには波及しなかったようです。流石にエネルギー要求はキツかったか。
もし今後エネルギー関連のカードが追加された際は思い出したいですね。

犬の陰影

評価:3→2
超強い《平和な心》。相手のクリーチャーにつけると《平和な心》になり、自分のクリーチャーにつけると陰影鎧(族霊鎧)で1回分の破壊を免れます。
瞬速がついているのがめっちゃ偉く、《平和な心》の方でも《乗り込み部隊》などの速攻持ちに待ったがかけられますし、陰影鎧は再生相当のことができるので、非常に腐りにくいです。
どんなデッキでも入るカードではなさそうですが、白単ヒロイックや呪禁オーラほか、エンチャントを活用するデッキであれば十二分に選択肢になると思います。

振り返り:ぜんぜん見ない! 白単系でも採用されていないので、流石にデッキの枠が足りなかったか。

空からの援軍

評価:2~3
本体が4マナ3/3 飛行と悪くない性能で、それプラスETBで支援2ができるいぶし銀なカード。
ジェスカイ系に1~2枚挿しておくと、ブリンクループに入ったときの圧が強くできそうですが、スペースが厳しいか。
客観的には評価2、個人的には期待を込めて評価3です。

翼はためくままに

評価:1
飛行カウンターを置けるのは偉いのですが、今のPauper環境だと採用には至らないかなと思います。
呪禁オーラでワンチャンあるかな…?

蛇足ですが、初見でカード名の「は」を格助詞だと思って、「ためくままに、って何…?」ってなりました。翼(が)はためくままに、が正です。
あとイラストがめっちゃいい。

至点の妄信者

評価:1
…サイが好きな人向け?
3マナでエネルギー獲得するクリーチャーなら、ひとつ下の《閃いた発明者》でいいので、採用はなさそう。
フレイバーテキスト的に、自分を"光"だと思っていらっしゃる?


閃いた発明者

評価:2
とりあえず腐らない3択を持っているカード。
エネルギーをがっつり使うなら何枚か採用余地がある…のか?
2マナ1/1だったら評価3でした。色々惜しい。
イラストの背景はめちゃ綺麗で好みです。

【青】

ひどい出来

評価:1→3
カード名で自己紹介しなくても…。
通常ドローもあるので、2枚引けば1マナで撃てるようになりますが、だから何という感じです。ソーサリーだし。
もう三声くらい足りないカード。

振り返り:こいつの強さを見誤ってましたね。青単テラーのバウンスとして採用されており、かなり強いです。
単に使うだけでも強いのですが、デッキの上から2番目に置く→相手に《思考掃き》で確定除去になるルートもあり、使われてわかるエグさです。
とはいえ、青単テラーでは《ブーメラン》がより優先される様子もあり、マストで入るというよりは、強力な選択肢になった、といった体感です。

エレクトロゾア

評価:2
どれかというと、相手の攻撃にレスポンスして出してブロッカーとし、除去として使うカードかと思います。
エネルギーを得られるのは偉いので、エネルギーを活用するデッキならなしではないかな…?
最後の効果が「あなたが{E}を支払わないかぎり、攻撃ができない」だったらもうちょいマシだったかも。

不可知の賢者

評価:1
2マナ0/4でがっしりボディに加えてマナ加速ができる偉い子なのだが、流石にリミテッド用ですかね。
マナの用途が無条件だったら、対赤単を強く見るならワンチャンあったかもしれないです。

堕落した多相の戦士

評価:1
3/3 飛行
2/5 警戒
0/12 防衛
のどれかになれるカード。
マナレシオはいい感じなのだが、流石に構築ではお呼びではなさそう。

大嵐の収穫者

評価:2
及第点の能力のマーフォークルーター。
弱くはないので採用される可能性はあるかも。エネルギー活用するならワンチャンある…かな?

小物の極み

評価:2
カード名で自己紹介しなくても…(2回目)
無色マナを生み出せるなら5マナの確定除去になるので、青単での採用があるかもしれない…?

推し量れぬ真実

評価:3
無条件のインスタント3枚ドロー+おまけ。
調べた限りだとインスタントで5マナ3ドローはPauperにはなく、採用できるデッキはありそうです。
地味に欠色も偉く、《紅蓮破》系で打ち消されないメリットもあります。

石化の干渉者

評価:1
5マナ4/5 到達にオマケがついているが、さすがに構築だと力不足感があります。リミテッド用ですかね。

血清の幻視家

評価:1
《血清の幻視》とがっちゃんこした熊。
弱くはないものの、Pauperであれば《海門の神官》というライバルがおり、それも昨今は《ボーラスの占い師》に置き換わっているので、流石に席はないかと思います。

語りの調律

評価:2
エネルギーデッキでお呼びがかかる…か?
インスタントなのはめちゃ偉いので、特定のデッキで採用される可能性はあるかもしれません。

霊気の撃ち込み

評価:1
単体では《火消し》相当のカード。
不確定カウンターの特性である後半に使えない問題は多少カバーしつつも、確定カウンターにするにはエネルギーを食うので採用は厳しいか。1Uの打ち消しであれば、素直に《マナ漏出》を採用するか、《禁制》、《焦点の喪失》辺りを採用するかと思われます。
どっちかというと《魔力の乱れ》ベースのカードにしてくれれば(Uでエネルギー1獲得、あとは同一効果)、エネルギーさえあれば青1マナ確定カウンターになったので強かったのですが……。さすがにそれは壊れすぎですかね。

【黒】

グレイブディグ

評価:2
《グレイブディガー》がソーサリー化。
クリーチャーの方だけ、墓地からクリーチャー回収だけでも撃てるようになった便利カード。しかも、ゾンビトークンを出す方は「プレイヤー1人を対象とする」なのが面白いところです。
ただ、《グレイブディガー》は2体居ることでお互いを回収し続けて無限ブロックできるメリット(?)もあったので、ソーサリー化するとむしろ使いにくくなっている感はあります。

ドロス爪

評価:1
2マナ1/1で、攻撃時に1点ルーズの生体兵器。
装備コストもまぁ払える範囲ですが、現状のPauperだと入るスペースがないですかね。

下卑た哨兵

評価:1
4マナなのがきつい。めっちゃ謀議できますが、ルーティング目的ならもっと便利なカードがたくさんあるので、採用には至らなそう。

刷新された使い魔

評価:5
《貪欲なるネズミ》に《飛空士の翼》をがっちゃんこしたら、何かめちゃくちゃ強くなっちゃったやつ。
適正なマナコストは3かと思うので、例えば《血の泉》1枚で2マナで出せますし、《命取りの論争》、《熱狂的な献上》のトークンや《税血の刃》辺りで3マナでも出せるので、わざわざデッキをアーティファクトに寄せなくてもよさそうです。
もちろん、親和で使おうものなら安定して1マナで出てくるので、グリクシス親和には結構すんなり入るのではないでしょうか。
しかもこいつ、ハンデスの弱点である「相手に手札がないと意味がない」を克服しているというぶっ壊れっぷり。
モダホラ3以降の環境では、嫌になるほど見るカードになりそうです。
ワンチャン禁止もありえるレベルのパワーカードと見ています。

振り返り:早く禁止にしてくれ…。

呪われた匪賊

評価:3
令和版《肉袋の匪賊》。あるいは、軽くなった《チェイン・デヴィル》。
単体で使っても《チェイナーの布告》の素撃ち相当で、サクリファイス系なら自分だけメリットありにもできるすごいやつ。
《肉袋の匪賊》系の弱点である、効果にレスポンスしてこちらのクリーチャーを除去されると困る点は悪化しているものの、2マナでトークン以外の布告ができるのはなかなか便利。
ある程度クリーチャーを活用できるデッキだと布告より便利な場面もあるので、ちょこちょこ見るようになりそうです。

夢呑みの吸血鬼

評価:1
《夜の子》の上位互換。
既存の上位互換である《恋に落ちた剣士》、《靴かじり》の採用実績もなく、こちらも採用までは至らなそう。
マナコストが黒黒だったら、黒単信心に入ったかなー、といった感じです。

妬み渇きの神

評価:4→3
書いてあることがべらぼうに強い神(スピリット)。
自ターンにカードを3枚引くのは、通常ドロー+《命取りの論争》系や、通常ドロー+《レンバス》系や《思考掃き》系+統治者など、そこまで難しくない条件であり、ほぼ毎ターン無料で2点ドレインできるのは凶悪極まりないです。しかも、ターン1回制限はあっても、ソーサリータイミング制限もコストにタップもないので、相手ターンにも起動できますし、《渦巻く知識》をぶっぱしたら無料で起動できます。
また、接死もあるので、《トレイリアの恐怖》などの地上のデカブツ相手にも十二分な役割を持てるのが偉すぎます。
既存のデッキですと、カルニブラックやディミーアコントロールで採用されそうな気がします。

振り返り:使われるとエグいものの、専用デッキじゃないと機能しにくいことから採用されにくい様子です。
相手が除去が薄めのデッキだと、こいつだけで20点出せるくらい強いです。ついでに、接死もめちゃくちゃ偉く、時間を稼げることが能力と噛み合っています。

悪臭のガルガンチュア

評価:3→2
《ファイレクシアのガルガンチュア》が順応化。
素直に順応すると元のカードの上位種(8マナ6/6 2ドロー)になり、他の手段で+1/+1カウンターが置けるのならエグいドローエンジンになります。
単体で使うというよりかは、+1/+1カウンターを活用するデッキで数枚挿す感じになるでしょうか。

振り返り:ぜんぜん起用されてねぇ!流石に5マナ+3マナは重すぎだったようです。

改良版人体改造機

評価:3
めちゃ強い《しつこい標本》。
墓地から戻すと3/3になるので、戦闘面でも活用ができそうなカードです。
《しつこい標本》は3マナで戦場に戻るところ、1マナ追加で3/3はかなりコスパがいいですね。
ソーサリータイミング制限もないので、デッキによっては数枚入れておくと継戦能力が上がるかもしれない…?

振り返り:たまーにカルニブラックや青黒テラーで見ます。1枚差しが基本の様子。
使っていて地味に強いなと思ったポイントとして、例えば1/1状態のこいつを自分の《悲哀まみれ》で巻き込む→復活したときは3/3なので、次の《悲哀まみれ》で死なない というのがありました。

枯死と開花

評価:3→2
《ケンクのアーティフィサー》でクリーチャー化したブリッジランドを処理できる-3/-3修正に加えて、墓地から+1/+1カウンターを置けるいぶし銀なカード。
Puaperにおいて+1/+1の差はかなり大きいのもあり、デッキに1~2枚挿しておくと「入れててよかったーーー!!」ってなる場面がありそうなカードです。
あと、イラストがとてもよい。

振り返り:ぜんぜん使われてねぇ!いや、書いてあることは強いんですよ?強いんですけど、それだけだと現在のPauperでは採用されないですね……。
一番入りそうなサディストコンボは、除去をそもそも入れないので噛み合いがよくないため、他に入るデッキがなさそう…?

絶息

評価:1
ライフ回復がオマケでついた《殺害》。
《殺害》自体の採用実績がなく、このカードの席もないと思われます。

腸抜きの洞察

評価:3
《命取りの論争》系のオマケがフラッシュバックになったカード。あるいは、《高くつく略奪》にフラッシュバックがついたカード。
《命取りの論争》や《熱狂的な献上》は、自身が出したトークンを次の追加コストにもできるのが強い点でもあるので、単純に入れ替えていいカードではないものの、カルニブラックなどであれば十分に活用できるスペックをしていそうです。

【赤】

サーペイディアの似姿

評価:1
《怒り狂うゴブリン》にオマケがついたカード。
4マナで4点、かつ対象がクリーチャーのみとなると噛み合うデッキが難しいか。
もしプレイヤーも対象に取れようものなら、赤単カルドーサのマナフラ受けになっていたので、この能力で妥当ですかね。

不可能の一瞥

評価:2
損をしない3枚の衝動的ドロー。
使わなかった分は落とし子トークンに変換されるし墓地に置かれるしで、衝動的ドローと呼んでいいのか…?
ただ、3マナソーサリーとなると噛み合うデッキがなかなかないのかなぁ、と思います。
噛み合うデッキとしては、落とし子トークンを活用できて、ある程度の墓地活用ができて、マナが豊富に用意できて…となると、既存のデッキだとなさそうな印象です。

振り返り:Pauper版ルビーストームで使われてて、おーすげー!ってなりました。ほか、グルールランプが稀に採用していたりします。もろもろ制約はあるものの、3枚もめくれるし、絶対に損しないのが偉いカードでした。

包囲破砕

評価:2
Pauper初の刹那呪文。
アーティファクト破壊については、《間に合わせの砲弾》や《命取りの論争》系で回避されないのが偉い点です。願わくば追放除去がよかったですが、破壊だけでも十分に強いです。
他方で強化の方については、刹那のマスト感があまりないでしょうか。例えば、《窯の悪鬼》に《稲妻》が飛んできた場合などを想定すると、刹那なしでも耐えられますし、耐えられないのはもう1枚火力が飛んでくるケースなので、刹那のバリューがないです。火力と打ち消しの合せ技や、《巨森の蔦》を避けるのは効果がありますが、それを期待して入れるほどではないかと思います。
総じて、刹那でのアーティファクト破壊を期待しつつ、場合によって強化でも使える、くらいの想定で採用を検討するのがよさそうです。

地獄からの捕獲者

評価:2
濫用で《脅しつけ》系を発動するクリーチャー。
このカードの特徴として、ブリンクができるなら、奪ったクリーチャーを濫用コストに次のクリーチャーを奪えるので、事実上の除去になる点があります。
1ターン内の複数回ブリンクだとファミリアが思いつきますが、色が噛み合わないので流石に厳しいでしょうか。
面白い効果ではあるものの、既存のデッキだとわざわざ入れるほどではなさそうです。今後に期待しましょう。

溶鉄の門番

評価:2
《衝撃の震え》を内蔵したクリーチャー。蘇生を持っているのが注目すべき点です。
Pauperにおいては、無限にクリーチャーを出したり、無限に出し入れしたりするコンボは多いので、そういったコンボのフィニッシュ手段になれます。
環境デッキでいうと、ゴブリン頑強は《朽ちゆくゴブリン》の無限出し入れ(のついでに無限マナ)ができますが、このカードがあるとその出し入れで勝てます。
汎用的に採用されるカードではないので評価は2ではあるものの、特定のコンボデッキの強化や環境入りがあるかもしれないので、期待感はあります。

熾火魔道士、スコア

評価:3
ついに出たコモンの(まともな)伝説クリーチャー。《喪心》が効かないよ!
ETB能力で《火炎破》を放つすごいゴブリン。4/4部分は実質無料!?
6マナなのでほいほい出せるものではないですが、ブリンクできるデッキや山を気軽に生け贄にできるデッキ(?)ならば採用はありそうです。
ジェスカイ系に1枚挿しておいて、ブリンクループでダメージを飛ばす選択肢を作るのはあるかもしれません。

牙持つ炎

評価:3
いろんな効果をもりもりにしたすごいカード。
執筆時点(2024年6月)の環境では、欠色かつ追放除去は刺さるところが多く
・《ギルドパクトの守護者》のプロテクション(単色)を貫通
・《聖なる猫》、《無法者の医者》を追放
・《虹色の断片》、《使徒の祝福》、《慈善の祝福》などを貫通
・《水流破》系で打ち消されない
などなど…、あれ、書いていて気が付きましたが、カウゲート絶対殺すカードですね。あと、モダホラ3で追加される《こそこそサクサク》にもぶっ刺さります。
腐っても4点除去にはなるので、メタ次第ではメインから採用もありそうなカードかなと思いました。

発明者の斧

評価:4→2
なんかやたら強い装備品。
出すときは戦闘時のレスポンスで出すでしょうから《ショック》相当になり、相手が対応できないなら継続的なダメージ源になります。
しかも、仮にETBの自動装備がフィズったとしても装備本体は戦場にあるので、自身の効果によって1回分は装備できます。
アーティファクトとして戦場に残るのも優秀で、《コーの空漁師》系で戻して再利用でもいいですし、《カルドーサの再誕》や《命取りの論争》系のタネにしてもいいという素敵カードです。
今後は、殴るタイプの赤デッキではよく見るようになるかと思います。

振り返り:ぜんぜん使われてねぇ!いや強いんですよこれ。強いんですが、なんでか入らない……。カルドーサ系が一番起用しやすいんですが、そのカルドーサ系がメタ的に下火なので、入るデッキがない様子です。

精錬された蓄電虫

評価:1
威迫をばらまけるのは悪くないものの、アグロ系だとより優先されるクリーチャーが居るでしょうし、ミッドレンジ系ならよりバリューのあるカードが多いので、採用には至らなそうなカードです。

興隆する空爪

評価:1
現在のPauper環境では重すぎて使われないであろう子。
攻撃時にエネルギー使う能力は悠長すぎるんだよー!起動型能力にしてください。

虚空襲い

評価:1
素出しすることはないでしょうから、赤無3の5マナ5/3 速攻・トランプルとして考えていいと思います。
5マナだと、アグロでは重いかつ無色マナが出しにくく、ミッドレンジ系だとこのタイプのクリーチャーを採用するバリューがないので、採用は厳しいのではないでしょうか。
せめて《ボール・ライトニング》の亜種みたく、赤赤無とかの3マナだったら活躍の場はありそうでしたが……、それだとそもそもコモンになってなさそうです。

電気放出

評価:4
《蓄霊稲妻》の上位互換がコモンで爆誕!
最低限、クリーチャー限定の《稲妻》になり、エネルギーが余っていればそれ以上の効果が出るカード。
Pauper環境ですと《雪崩し》との選択になるかと思います。
土地が自由になるので、ゲートデッキなどで氷雪土地が十分に採用できない場合の選択肢になるでしょうか。
これのみ4積みでも、1枚目は1ダメージ、2枚目は5ダメージみたいなこともできるので、見た目より汎用性が高そうです。
コントロール寄りで、除去を赤で取っているデッキで一定数見るようになりそうなカードです。

振り返り:これは評価があってそうでした。ジェスカイ系を中心に、除去目的に《稲妻》を取っていたデッキだと、こちらに入れ替わっているようです。どちらかというと、モダンで使われている様子?
あと、ルール的に、エネルギーを支払う数を決定するのは効果処理中…すなわち、ダメージが決まった後には一切の対応ができないという点が偉いです。ついでに、コンバットトリックでタフネスが3より多くなった場合、「じゃあエネルギーの支払い0個で」もできるので、思っていたのより数倍器用なカードです。

【緑】

バイパーの贈り物

評価:1
「+1/+1」「接死」「到達」3種のカウンターが乗り、アンタップまでついてくるすごいカード。
ただ、これ系のカードは呪禁やプロテクション、破壊不能が期待されるので、Pauper環境では採用されにくいかと思われます。
接死カウンターとエンドまで破壊不能だったら、《墓所のネズミ》を《神の怒り》2回分にできたんですけどねぇ…。

エルドラージの再利用者

評価:2→3
まぁまぁのマナレシオに、落とし子のおまけが付くエルドラージ。
ただ、落とし子目的であれば《巣の侵略者》でいい感はあるので、採用には至らないか…?
3マナ3/3の緑だと《宝石泥棒》が比較対象になりそうですが、あちらは警戒とトランプルを持っているので、せめてどちらかがないと検討対象にならないかなーと思います。
追記:欠色があるので、《ギルドパクトの守護者》に一方的に勝てますね!

振り返り:グルールランプでかなり見ます。2ターン目にこいつが着地してマナ加速するのは地味に強かった。

ニクス生まれのハイドラ

評価:5→3
コモンに来たハイドラは、ぶっ壊れでした。
基本は授与で使うかと思いますが、X=0で到達とトランプルを付与してもいいですし、X=5でつよつよクリーチャー化してもいい幅の広さが強いです。
また、オーラの弱点である、つけるときに対象を除去されるケースについても、授与の特性から本体は着地できるので、最低限のカバーができます。
既存のデッキであれば、緑含みのミッドレンジやウルザトロンで採用できるかと思いますし、このカードを起点にデッキを考えてもよさそうです。
筆者の体験としては、《タンブルウィードの踊り》で出したトークンをチャンプブロックされまくって悲しい思いをしたので、何かデカいクリーチャーを展開するタイプのデッキにはマスターピースになる可能性がありそうです。

振り返り:評価を見誤った!主にエルフでの起用は見られますが、他はほぼ使われていなさそうです。強いのは間違いないので、今後噛み合うデッキが出てくる可能性はありそうです。

ベラドンナのドライアド

評価:3→2
2マナで無色を含むあらゆるマナを出せるマナクリーチャー。
接死が付いているのも偉く、マナクリが不要な中盤~後半でもバリューが出せます。
既存のデッキだとグルールポンザ辺りしか入らなそうですが、今回のモダンホライゾン3で緑が強化されており、新しいデッキも出てくるかもしれません。
昨今ではあまり見ませんが、《ヴィリジアンの長弓》を組み込めるデッキなら、接死持ちに装備すると毎ターンクリーチャーを破壊できるようになるので、そういったデッキの汎用枠として採用するのもありかもですね。

振り返り:ぜんぜん使われてねぇ!流石にデッキの枠が足りなかったか。

巨大な戦慄面

評価:3
素で6マナ6/6 トランプル、5マナで+6/+6 トランプルの装備になる、書いてあることが地味におかしい装備品。
Pauperにおいて、通常想定される最大サイズは《トレイリアの恐怖》などの5/5かと思うので、それより一回り大きいのがすごい。
マナコスト、装備コストともに重めですが、これらを支払えるデッキであれば十分に採用されるのではないでしょうか。
現行のデッキであれば、カルニブラックに1~2枚入れると強そうです。0/1の植物トークンが6/7 トランプルに化けるのは理解不能ですし、《墓所のネズミ》に装備しようものなら大抵のクリーチャーに生存権がなくなります。
上記の《ニクス生まれのハイドラ》と合わせて、緑含みの重めのデッキでよく見るカードになりそうです。

振り返り:よく見ないカードですねぇ!たまーに起用されていることはあれど、思ったよりは採用されていないです。
本体6マナはまだしも、装備5マナは重いです。
個人的には、緑ダブルシンボルも地味にきつかったので、入ったとしても1~2枚でした。

恐ろしい襲撃

評価:1
最近よく見る一方的格闘カード。エルドラージが居ると3点回復します。
おまけの3点回復は結構おいしいものの、現状ですとエルドラージデッキを作るなら赤緑グルールか黒緑ゴルガリになりそうで、それであれば除去はこのカードであるマスト感はないかと思います。
緑単エルドラージ的なデッキができたら採用される……かな?

日を浴びる繁殖鱗

評価:3
事前公開の時点で話題になっていたカード。《日を浴びるルートワラ》の順応型リメイク…なのかな?
《サディスト的喜び》をつけた状態で自軍クリーチャーが死亡すると、落とし子トークン生成→落とし子トークン生け贄で+1/+1カウンターが乗る→落とし子トークン生成の無限ループによって、無限無色マナと無限パワー・タフネスになるトカゲです。
単体で使っても、順応1をした時点で素の《ギルドパクトの守護者》なら一方が取れるクリーチャーになるので、結構使いやすいのではないでしょうか。
デッキ自体に+1/+1カウンターを置ける機構があれば、必要に応じて落とし子トークンが出せるので、便利に使えるカードになりそうです。

振り返り:サディストコンボの中核をなし、そしてTier1デッキになりました。環境の評価としては専用コンボカードといった様子です。
まぁ、このカードを入れたらサディストコンボにした方が強いですからねぇ…。

気分屋のウーズワグ

評価:1
キモかわいいブラッシュワグ。
トランプル付与が目的なら、+1/+1カウンター限定ですが《薄暮殻の這うもの》でいい感はあるので、このカードじゃないとできない何かはなさそうです。

進化の証人

評価:5→3
《永遠の証人》の順応型リメイク…かな。
本家と違い対象がパーマネント限定ではあるものの、それでも対象が非常に広いので、回収先には困らないでしょう。
色々なコンボが考えられますが、《獰猛器具》であれば1緑でドローができるようになりますし、《演習用模型》と《アシュノッドの供犠台》があれば無限+1/+1カウンターと無限無色マナになります。
昨今のPauperでは緑は不遇ぎみでしたが、このカードのおかげでかなり復権するのではないでしょうか。

振り返り:当初はサディストコンボを中心に2枚ほど起用されていたものの、昨今ではそのサディストコンボからも抜けるケースも散見されております。
かつ他のデッキでもあまり起用されておらず、思っていたよりは環境の評価は低かったようです。
ちなみに、筆者はかなり好きなカードです。

邪悪鳴らし

評価:4
やたら範囲が広くなった《自然との融和》系カード。あるいは、1枚多くめくれる《繁茂の絆》っぽいカード。
パーマネントとなると、活用できるデッキも多く、おまけで出てくる落とし子トークンも、2ターン目に出てくるとなるとマナ加速のバリューが十二分にあります。土地事故ぎみなら、土地を選んでもいいですしね。
よほどパーマネントが少ないデッキでなければ、とりあえず入れておいていいカードになりそうです。

振り返り:思っていたより強力で、評価5をつけたいくらいです。サディストコンボを中心に、呪禁オーラなどでも見かけるカード。
困ることといえば、サディストコンボで《強迫》や《タミヨウの保管》が欲しいときに拾えないこと程度です。

鳥撃

評価:1
冗談はイラストだけにしてくれ。
上位互換が山ほどあるので、わざわざ採用することもないでしょう。撃たれた方が目玉飛び出るカード。

【マルチカラー】

こそこそサクサク

評価:5
Pauper界のフェニックス。名前とは裏腹に、堂々と犯罪行為をするフェアリー。
自ターンであれば《綿密な分析》で、相手ターンなら《渦巻く知識》でサクッと戦場に戻せます。
既存のデッキであれば、カウゲートやディミーアコントロールに入りそうです。(多少のカスタマイズは必要になりますが)
また、同じくモダホラ3で追加された《妬み渇きの神》と合わせて、何か新しいデッキができそうな気がしています。
メインから墓地対策や追放除去がないと厳しい世界線になるかもしれませんね。

振り返り:めちゃくちゃウザいし強い。青黒テラーから出てくるのもきついのですが、黒赤マッドネスには色を無視して入っているなど、特定のデッキで強烈に活躍しています。
特にマッドネスに関しては、対策する側はライフゲインに加えて墓地対策もしないといけないのでたまったもんじゃないです。

のたうつ蛹

評価:3→5
唱えた時点で落とし子トークン2体が確定し、エルドラージを生け贄に捧げるたびに強化されるカード。
到達もあるので、打ち消し入りのコントロール…フェアリー系やジェスカイ系に結構刺さりそうです。
めちゃくちゃ強いわけではないですが、出されるとかなり嫌なタイプのカードかと思います。

振り返り:いやこいつめちゃくちゃ強かった。完全に評価を見誤りました。緑や赤を含むデッキなら、こいつのためだけに1色タッチするくらいに強いです。
このカードがあるだけで、デッキの粘り強さがまったく違います。本体で《刷新された使い魔》などの航空戦力を止めたり、落とし子トークンで《トレイリアの恐怖》などをチャンプブロックしたりと、生存ターンを2~3ターンは伸ばせるのがエグいです。
それプラス、落とし子トークンでマナ加速もできることから、色々なデッキで見るカードになっています。可能性は低いですが、禁止されても「そりゃそうか」ってなるくらいの強さです。

サイクロプスの超伝導師

評価:2
とあるイゼットの超伝導師。
効果を翻訳すると、「《投げ飛ばし》をするとパワーの2倍のダメージを与える」と書いてあります。
《脱出トンネル》辺りと合わせて本体を殴れるならば、《投げ飛ばし》と合わせてパワーの3倍ダメージが入ります。
青赤型のウィー=ゼロックスが環境から消えて久しいですが、このカードのおかげで環境で見ることが出てくる……といいな。
(筆者は元々、ウィー=ゼロックスが好きでPauperを始めました)

噛み付く虚空袋

評価:3→2
さらっとやべーことが書いてある海亀。
1つ目のマナ追加ですが、2マナジャンプはめちゃくちゃ強い。タフネスが3なので《稲妻》を筆頭にサクっと死にますが、逆にこいつがタフネス4だったら凶悪すぎるので致し方ない。マナクリを見たら焼け、古事記にもそう書かれている。
2つ目のドローは言わずもがな。無色マナが出せる必要はありますが、後半の余剰マナをドローに変換できるのは非常に強力です。
どちらかだけだったら評価1なんですが、どっちもあるのがマジで強いです。流石のモダンホライゾン3。

振り返り:ぜんぜん使われてねぇ!使ってみましたが、環境的には青緑が微妙、かつ3マナからマナ加速は遅いといった体感です。

執拗なガーゴイル

評価:1
印刷ミスを疑うレベルで弱いガーゴイル。
昨今の相場だと、最初から飛行を持っていて、改善されていたら絆魂辺りが付くんじゃないんですかね…?

広がる軟泥

評価:2
ストレートに行くと、4ターン目に5/5で殴れるウーズ。
ただ、それをするなら別のクリーチャーでいい感があるのが昨今のPauper事情……。
トランプルが付いてたらめっちゃ強かった。

忠実な番犬

評価:3
超強い《番狼》。
2マナ3/3の警戒はなかなか強く、+1/+1カウンターが乗っているので活用方法も色々ありそう。
ただ、肝心のセレズニアカラーは不遇なのが難点…。

謎の門のガーゴイル

評価:1
2マナ2/2 飛行で、1回は絆魂をつけられるガーゴイル。
悪くない性能なものの、構築では最初から絆魂をつけたりすればいいので、この条件だとお呼びでないか。

伝達ゴブリン

評価:3
速攻をばらまけるゴブリン。
能力のトリガーが「自分のターンの戦闘開始時」なので、自分が殴らなくていいのが強い。
単体で突っ込んでもほどほど活躍できるでしょうし、ボロスエネルギーみたいなデッキができるとめっちゃ強いカードになりそうです。

頭蓋槌

評価:なし
生体兵器版《頭蓋囲い》。
Pauperにおいて《頭蓋囲い》が使えた日は1日たりともないようなので、このカードも即座に禁止になるでしょう。《きらきらするすべて》ですら禁止になったので、許されることはないはず。
既存の親和デッキに入れても強いですし、《投げ飛ばし》をしようものなら軽く10点くらい飛んでくるのは流石にヤバいっす。

振り返り:事前BANされて1日たりとも使えませんでした。妥当。

【アーティファクトほか】

歪んだ大牙獣

評価:1
《クローサの大牙獣》がエルドラージ化したっぽいカード。
7マナを払って、6/8 到達に落とし子トークンは力不足感が否めないです。
トランプルか滅殺辺りが付いていたらワンチャンあった…かも。

溺墓潜み

評価:1
7マナ7/7 警戒は結構強い。
ただ、素直に唱えるのでも、ウルザトロンで使うでも、わざわざこのカードを優先する理由がなさそうなのが悲しいところ。

~地帯

評価:4
各種3色に存在するカード。呼称は何になるんですかね、《危険地帯》だったら「ジェスカイ地帯」みたいな感じ…?
単体で無色マナが出せ、3種限定の基本土地フェッチにもなり、一応サイクリングもできるという超便利なシリーズです。
「マナを出しつつ、任意のタイミングでフェッチができる」のが便利で、《渦巻く知識》や《思案》との噛み合いがいいです。また、アンタップインでマナが出せるという選択肢があるだけでも非常に便利で、1ターンを争う場面で即座にマナが出せるのは本当に偉い。
該当する色のうち2色を含んでいれば十分に採用圏内だと思いますが、3色ともあるならば積極的に入れていいのではないでしょうか。

【おわりに】

いかがでしたでしょうか(定型文)
ここまでで1万3000文字弱らしいです。卒論かな?
自分用の備忘録とアウトプット練習をかねて、全コモンをレビューしてみました。(忘れているのがあればこっそり教えて下さい)
新しいデッキを作れるようなパーツもちらほらとあり、レビューしながらワクワクしました。
個人的には、《サイクロプスの超伝導師》を活用してみたいな、って思っています。Tier1デッキを使いたくないという厨二病もありつつ、ウィー=ゼロックスの復権を目論んでいます。
今から新環境が楽しみです。

次回以降も、気力が続く限りはコモンレビューをしていこうと思います。

ではまた!

P.S. 《塵は塵に》の再録まだですか?


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