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画期的USPによる新常識ジョッキー予測

現在発売中の競馬の天才!3月号では、新指標のUSP(馬力絞り出しポイント)を使って23年のジョッキーの活躍予測を書かせていただきました。

ただ、紙幅の関係で一部のジョッキーのデータしか載せることができなかったので、ここにデータをアップしました。

USPとは、USM(馬力絞り出しメーター)をアレンジしたもので、100鞍騎乗ごとに人気以上に何勝しているか(もしくは、何勝勝ち星を取りこぼしているか)、人気以上に馬券圏内に何回持ってきているかを数値化したものです。

22年、単勝オッズが1.5倍~1.9倍の馬の勝率は45.5%なので、このオッズ帯の馬に騎乗すれば2鞍に1回くらいの割合で勝てる計算となります。これを0.455勝分の騎乗馬に乗ったと考えます。

一方で単勝万馬券の馬の勝率は0.3%なので、単勝万馬券の馬に100頭騎乗すると0.3勝分の騎乗馬に乗ったと計算できる。

このように、どのオッズの馬に何回騎乗したかを計算して合算すると何勝分の騎乗馬に乗ったかを計算できる。それと実際の成績を比較すれば人気以上に馬を走らせているのか、そうじゃないのかがわかるのです。

例えば、川田騎手は148.3勝分の騎乗馬に跨って、実際の勝ち星が143勝だったので、1着を5.3勝程度取りこぼしている計算になる。3着内数(馬券圏内数)を見てみると。312.9回馬券圏内に入れる騎乗馬に跨り、321回馬券になっているので、こちらは8.1回人気以上に走らせたとなる。この二つを足し合わせれば、人気以上に走らせている騎手はプラスの数字に、取りこぼしがあると判定された騎手はマイナスとなる。川田騎手はプラスの2.8で人気以上に走らせてるジョッキーといえるでしょう。

騎乗数の多い騎手ほど大きい数字になりやすいので、この数字を騎乗数で割って100倍し、100鞍騎乗したときに人気以上にどれだけ走らせたかを表した数字にしました。こうすることで騎乗数の多寡に関係なく比較することができるからです。川田騎手は552鞍騎乗しているので、(2.8÷552×100=)0.51がUSPとなります。

こういう作業をすべての騎手で行って、5勝以上挙げている騎手の数字を表にまとめてみました。

そして、この数字がプラスの騎手の騎手のなかに23年にブレイクするジョッキーが隠れているのではないかと仮説を立て、それを競馬の天才で書かせていただいております。

22年のUSP

22年に年間5勝以上の騎手が対象。データの集計期間は22年1月1日から12月28日まで。

これだけでは正直何かよくわからないと思います。とはいえ、連載原稿をそのまま載せるのにも抵抗があるので、AIアシスタントに要約してもらったものを載せてみました(タイトルもAIアシスタントの意見を参考にしています)。ますますわけがわからなくなってしまったかもしれないですが……。

AIアシスタントによる要約(笑)

今回、23年のジョッキーの活躍を予測するために、新しい指標であるUSPを開発。客観的な観点からトレンドを見ることで、馬力指標から収集したデータでジョッキーの能力を評価することを目指している。

USMは騎乗馬の単勝オッズを元に実際の成績からパーセンテージ比較しています。USPは、騎乗人気以上の成績を実数で表していて、騎乗数で割って100倍し100回騎乗した時の勝率を示す。これで騎乗数の違いを越えて比較できるようになりました。取りこぼしが多いとマイナスの数値が出てしまいます。

ジョッキーUSPを分析して、トレンド予測をしようという考えについて、まず「USPは有意義なデータなのか?」という問いを検証したいと考えている。

表1と表2によれば、21年の騎乗馬の人気より活躍した騎手が多く勝ち星を伸ばした一方、マイナス評価となったジョッキーは勝ち星を減らした。詳細を見る必要がある。


川田騎手は昨年初のリーディング獲得で大賞に輝き、21年はUSP1・56と人気以上の結果を残しました。トップジョッキーとしては難しいことですが、プラス幅も狭いながらも多彩な結果を残し、信頼を得ています。

岩田望、坂井、鮫島駿等が昨年人気を集めたジョッキーと、丹内騎手、菱田騎手、荻野極騎手が注目を浴び、スプリンターズSなどで活躍したジョッキーが続々と登場。その勢いが23年にも言えるか、注目していきたい。

22年の活躍を裏付けるUSPの高い数字をもとに、騎乗馬の人気を上回る実力を持つ荻野極騎手は、「政治力」の問題により、実力をあらわすスプリンターズSなどでのアピールのチャンスを得られないことが多い。しかし、「政治力」を支配するジョッキー界で評価を得ることは容易ではない。

ルメール騎手は前年の199勝と200勝に迫る偉業を成し遂げたが、USPでは取りこぼしが多く、22年は前年と比べて勝ち星が大幅に減少している。ルメール騎手が跨るだけで人気というのは問題なのか、各自意見はあるが、現実には跡が残っている。

22年前のUSPから、23年の復権が期待できるかどうかを判断することができる。最も確かな判断は、穴党馬券など専門家によるところによるものである。

松山騎手は22年に足踏みし勝ち星が減り、福永騎手も前年のUSPがマイナスで同様の傾向がある。ジョッキーの勝利の主因は「政治力」で、そのため100勝を維持しているが、タイトな競争状況もあり、安定ができないとトップへの脱帽の危険性がある。

三浦、丸山、藤田の菜騎手たちは元気不足だが、「USP」をつかみ良いレースで勝利すれば勢いが出ると考えられる。また柴田騎手も少ない取りこぼしがあるが、人気の勝負じゃないレースで勝って活躍をみせることで積み上げをしないとどうにもならないだろう。

23年の活躍を予測できるジョッキーを示した表3(上記の22年のUSPの表)となっている。グレーの網がかかっているジョッキーは、騎乗数が200鞍以下で収束していない可能性がある。

川田騎手は、22年と23年のUSPを比較したところ、前年よりプラス幅は小さくなったものの、プラスをキープし23年のリーディングが最も威力を発揮した。

岩田望、坂井は22年のUSPが大きくプラスで飛躍が期待できる。その他騎手陣もプラスをキープしているが、荻野はマイナスに転落。荻野は昨年GⅠタイトルを獲得し、今後の動向に不安が募る。

ルメール騎手は22年から23年へのマイナス転換を遂げ、23年も厳しい戦いになりそうです。松山騎手も巻き返しを見せたもののプラ転までいかず、現状維持となりそうです。福永騎手は調教師転身が決まり2月末にムチを置く予定で、近年の数字の落ち込みもあるとみられます。23年の巻き返しを目指す騎手たちの勇姿を鑑みましょう。

三浦騎手がプラスに転向し23年はGⅠ奪取のチャンスとなり、丸山、藤田菜、柴田大の3人はUSPを改善することを目標にしている。注目騎手として紹介された田辺騎手は、高いUSP(6・03)をマークしており、昨年はダービー3着、菊花賞1着などの課題をクリアし23年には更なるレベルアップを期待できそうだ。

杉原騎手のUSPが2・90と高く、11番人気のキタウイングを制し幸先のよいスタートを切ったことで、活躍の準備が整った。椿事を皮切りにBOXから飛び出すことが予想される。

永島まなみ騎手が注目を集めている。今年から重い斤量を背負わされるケースが増え、女性騎手の2・32しかUSPがないために、減量特典が効果的となることで注目を受けている。

女性騎手はスター性をアピールし政治力を高めているため、今村聖奈や横山典など活躍が低下している。しかし、男女共に実力を試す永島騎手は期待が高まり、23年にどんな活躍を見せるか注目されている。

昨年5勝以上挙げている全ジョッキーのUSP(Unique Selling Point)の数字を紹介しており、騎手を選ぶ際の参考にしてください。



みなさんに競馬を楽しんでいただくため、馬券の参考にしていただくため、頑張ります!これからもよろしくお願います!