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今年も北鎌倉で虫干しをしてきました!

資料と人形の虫干し

江戸時代(万治2年、1659年~)より続く謡本の版元である弊社では、代々の当主が、謡本をはじめ、能楽に関する書物の蒐集も行ってきました。
紙は古い物ほど不純物が少なく、虫がつきやすいため、1年に1回はそれら資料を点検し防虫剤を入れ替える、いわゆる虫干しをします。

去年の活動はこちら!
古書の整理と虫干しをしてきました!in 北鎌倉|檜書店|note

資料のほとんどは社内の書庫に保管していますが、一部は、鎌倉の檜家旧宅にもあり、先日こちらの虫干しをしました。
当日は天気が良かったので、資料を屋外に出して、天日干しに。
最後、なぜか取り出した中身と箱がバラバラになって元に戻せなくなり、皆で首をひねる一幕もありましたが(笑)、時折風にのって桜の花びらが舞う中、とても心地良い1日を過ごしました。

一面に並べられた書籍
現在は廃絶の流儀、狂言鷺流の伝書

また、今回は四代目当主の檜常太郎の妻、正子愛蔵の御所人形の虫干しも一緒にしました。
御所人形とは、幼児のようにふっくらとして白い肌が特徴で、江戸時代、御所や公家、大名家で贈答品などにされた人形です
御所人形の中には能を題材にしたものがあったり、箱の中の詰め物に謡本の古い用紙が混ざっていたりと、弊社との関係も感じられました。

愛らしい表情
美しい衣装の人形

貴重な資料となる書籍や御所人形たちを後世に残せるように、大切に管理してきます!


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