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留守文様(模様)の一筆箋

「留守文様(るすもんよう)」という意匠をご存じでしょうか。

『源氏物語』などの古典文学、能・狂言等の登場人物を省いて、象徴となる背景や持ち物・小道具などから、その作品や演目、主題を連想させる表現方法で、工芸品の意匠として伝統的に好まれてきました。
少し難しく書きましたが、登場人物が留守にしている、の意味ですね。
絵画、蒔絵(まきえ 漆で絵や模様を描き、金粉などを蒔き定着させる技法)、着物の柄、かるたや双六にまで幅広く残っています。

檜書店で制作した「ひのき謹製 一筆箋」も、この留守文様をデザインしています。
「松風」は汐汲車と松「道成寺」は鐘と装束の丸文様、新発売の「石橋」は一畳台と牡丹の作り物を配置しています。

登場人物は描かれませんが、能をよくご覧になる方には、何の曲かすぐ連想できて楽しく、能をご存じない方にも、能の舞台や演目を想像していただけます。ご自身でお使いになるほか、お土産やプレゼント、お稽古をされている方には、発表会の際の配り物にも最適ではないでしょうか。

留守文様の三つのほかに、能・狂言の装束「直垂(ひたたれ)」に用いられる、鶴と亀の紋、地模様のキリカネをデザインしたものがあります。
めでたく、すっきりした柄で、男女を問わず使いやすいと好評です。

いずれも檜書店オリジナルの商品です。
檜書店本社のほか、各能楽堂売店、ネットショッピングでお求めいただけます。

詳細はこちら (檜書店オンラインショップ)

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