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テレ東最後の日 /太田Pを探せ編

あらすじ

テレビ東京の新人アナウンサー依田道久(23)は今日も朝の番組をやるために早朝3時にテレビ局に入っていた。そこで見知らぬ女性ユカ(20)から「今日はテレビ東京最後の日になる」と告げられる。女性は未来から来たといい、一緒にテレビ東京を救って欲しいというのだ。どうやってテレビ東京が最後を迎えるのは聞いても女性は教えたがらない。ただ、自分の言う通りにすれば、免れるとしか言わないので怪しいと思う。が、女性が言った通りの事件が実際に起きて、信じることにするのだった。(つづく)

〇テレビ局

道久「わかった。とりあえず、君を信じるよ。それで、何をしたらいいんだ?」

ユカ「臨時ニュースを流して」

道久「はあ?」

ユカ「この後、あなたがニュースを読むんでしょう? そのときに台本にはないニュースを流して欲しいの」

道久「どんな?」

ユカ「男を探せって。渋谷の街を逃走している男がいるから、それを捕まえて欲しいって言うの」

道久「どんな男だよ。探そうにも探せないだろ?」

ユカ「あなたがよく知ってる人よ。テレビ東京の太田プロデューサー。彼を探すようにテレビで呼びかけて。そうしないと、テレビ東京が……いいえ、この東京が最後になってしまう」

つづく



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