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配達員は二度ベルを鳴らす3 /訪問者

あらすじ

これまでのお話

配達を受け取りながらの留守番するバイトをしている勝利。次々に変な荷物が運ばれてきて困惑する。ついには死体を包んだ荷物のようなものまで届き、意を決して開けるが、中から出てきたのはラブドール。ひと息つく間もなく、次の荷物が届く。それは中から音がする。生き物が入っていると直感した勝利は慌てて開けると、中からは出てきたのは――。

〇リビング

勝利「……カブトムシ?」

勝利は拍子抜け。そのとき、送り状の伝票が裏移りしている部分があるのに気づいた。別のものを書いたときに伝票の上で書き、それが下にうっすらとついてしまったものだ。それを必死に読み解こうとする勝利。

勝利「これ、人の名前だ。苗字はわからないな。……義春。はあ? 義春!! なんで、あいつの名前が出てくるんだよ。電話だ電話。いや、今バイト中だから、スマホはロッカーだな。となると店にかければ」

勝利は義春のバイトしている店へと電話をかける。

勝利「えっ! あいつ今日は休みなんですか?」

茫然として電話をきった後、庭で音がする。シェルターの箱が横倒しなったようだ。そして、人の足音のみしっとした音がする。

勝利「誰だ!?」

つづく

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