百物語84話目「めくれる」(実話怪談)
肉が焼かれてめくれているわけではない。
霊感のことだ。
私が好きな理論に、霊感の強い人と一緒にいると、次第に霊感が開花していくというのがある。
これはたとえば紙を何度もめくっていると、くせがついて、ちょっと浮いたようになり、開いてしまうことと同じだ。
霊感ゼロだった人が、霊感ありの人のせいで、急激に霊感がつくこともある。
これは、そんなお話。
友達がバーベキューをしていた。
そのバーベキュー会場からは、高僧が何かを埋めたという伝説のある山が見える。
で、そのバ