百物語47話目「皆既日食と銅鏡」(実話怪談)
覚えているだろうか?
数年前、皆既日食が日本でも見ることができるというので、大変なフィーバーとなった。
なんとそのとき、私は上海にまで一家で皆既日食を見に行ったのだ。
当日は朝から大雨だったので、そのものは残念ながら見られなかった。ただ、あっという間に山の向こうから夜がきて、雲の隙間から星が輝くさまは見ることができたのだ。
急激な温度低下、逆巻く冷たい風。
太陽が隠れるんだから、気象条件としては当然っちゃあ、当然の成り行き。気象予報の学校に行ってた身としても納得の変