Vol.047 物件売却により負債をリセット
2019年5月24日、金融庁が発令した業務改善命令によって明らかとなった西武信金の不適切(不法?)な融資。
さらに、業務改善命令が発令された同日、西武信用金庫から以下の発表がありました。
要するに西武信用金庫自ら不正を認めているのです。
この不適切な行為の問題は
融資期間に法定耐用年数を超える経済的耐用年数を適用する場合には適切な見積りが不可欠であるとされていた
経済的耐用年数を用いた築古物件への融資は、国交省や不動産鑑定士協会もバックアップしていた
しかし、ある時期から金庫職員が外部専門家に対して耐用年数や修繕費用等を指示・示唆していた
結果として担保価値に見合わない過剰な融資を反復的に実行していた
この不適切な融資を受けた債務者は融資を受けた時点で債務超過で出口なし
私はこの不適切な融資の被害者の一人であると確信し、その被害の回復を求めて活動しています。
業務改善命令により不正融資の被害者の一人であると確信している私は、今まで様々なルートを通じてこの問題の解明と被害の救済を訴えてきました。ただ、それはそれとして日々生活を続けていかなければなりません。
不正融資と言えどもその債務は返済しなければなりません。この債務以外にも複数の債務を抱えていたのですが、それらのほぼ全ては弁護士を入れて債務整理、ほぼ全てをリスケジュールして長期で少額の返済をすることで債権者とは合意していました。
それらの債務を地道に2年以上継続して返済してきましたが、今の状態ではずっと自転車操業であり、私が病気や怪我等、短期間でも動けなくなってしまうとすぐにデフォルトするような状態でした。
これではあまりにも不安定なため、ここに一旦負債をリセットすべく
不正融資を受けた物件自体を売却し大きな債務をリセット
を目指すことにしました。
実際には業務改善命令が発令された2019年から既に売却活動は行っていました。しかし、私が買主だとしても全く興味を持てないほどの価格設定であり「誰が買う???」という状態だったため、問合せすらない状況でした。
その後、西武信用金庫とのADRにおいては不本意な条件ながら一旦和解、そして最近、不動産鑑定士相手の裁判において一定の結論に達したことから、本気で売却活動を再開させることとしました。
売却活動に対して問合せが全くない理由は明白、誰もが興味を持てない価格設定だからでした。なので今回、この価格を大幅に見直し、それなりに興味を持てるだろう価格に変更しました。するとすぐに複数の問合せが入ったことから、やはりそれまでの問題は価格設定だったことが立証されました。
その後、スムーズに話しが進みすぐに契約、そして決済を終えました。その結果、不正融資の債務は全て完済、その上で多少の手残りも作ることができました。
今後はこの手残りを有効活用しながら私の再起に向けて走り続けますし、並行して
金融庁、及び西武信用金庫に対する不正の追求
を継続していきます。
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