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暴れる光、どうコントロールしますか?



ポートレート撮る人には有名な黄色い迷路がある、とある東京の公園。
色がある場所での撮影ってインパクトあるから使いがちですよね。
でも、今の季節のような晴天下だと色々と難しい要素が多い。

ここで撮ることが目的の一つでここをロケ地に選んだんですが
案の定めっちゃ天気良かったので、撮影中の試行錯誤を備忘録的にご紹介。


【今回のケースで厄介な点】

①MIX光
②色被り
③照り返し

の3つ。

日差しの硬さと角度故に、
夏の昼頃の晴天直下で撮りにくいなと思ったことある人多いと思うんですが
色のある場所だとこれらも重なり合うので大変なことになります。

何も考えず撮るとこうなる

【対策】

顔にハイライトを作る意識を持つ

これは順光にすると考えても良いと思うんですが、
順光の中でも日陰を作るのがポイントかなと個人的に思っています。
光と影のメリハリがアクセントになるので、
ハイライト部分に目線を向かせることができて魅力的になるかなと。


②色被りした光をガードする


色被りした黄色の反射光を腕などで抑えるだけでカバーできます。
服が派手色だと逆に色が入るので注意ですが、
意識的に使っても面白いかもしれません。
服や腕をよく見ると黄色くなっているのが分かるはず。
色被り、顔以外だとあんまり気にならないですよね。


③ストロボをフィルライトとして添える


太陽光が当たってる状態でもストロボを足すだけで色々な部分を整えることができます。
最初は暗い場所で使うものと考えがちですが、光を組み合わせるような場合はコントラストを整えることに大活躍してくれます。レフ板と一緒ですね。
ちなみにX100Vのカメラ内蔵ストロボ+TTLです。ストロボの出力としては強くない。
ストロボで撮る!という意識ではなく、1灯添えて整えるくらいの意識です。
スタジオで撮影する人は「影濃いからレフ入れよう、1灯足そう」とかって考えたことあると思うんですが、同じような感覚で良いかなと思います。


特に3つ目はコントロールできない子供撮影や、レフが使いにくい風の強い日でも使えるのでおすすめです。

わざとチャージが追いつかないように連写すれば、発光あり/発光あり(出力弱め)/発光無しが一気に撮れるので、細かい調整ができなくても大丈夫。
晴れの日こそストロボ使ってみましょう!ぜひ試してみてくださいねー!

この日撮影した写真はこんな感じ。

モデルは台湾から芸能活動を目指してやってきた方。
日本語も演技も相当勉強し、バイトしながら明るく頑張っているんだとか。
台湾では気軽な挨拶で「ちゃんとご飯食べてる?」と会話するそうです。
日本でも田舎ではそんな会話が良くあったなぁと、懐かしくなりました。

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