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#1207091

アンダンテについては、子どもの頃に音楽の授業で教わった。「歩く速さで」。速度記号としては、不用意に思えた。

「歩く速さなんて、そんなの、みんな違うじゃないか」。子どもだった私は、思った。「みんなが勝手に演奏したら、ちっともそろわないじゃないか」と。

そして、今朝。改札へ向かう人の流れを押しとどめて私の前を行く女の歩みは遅く、そのことが私をひどくイラつかせた。(ちんたら歩いてんじゃねえよ。)

でも、歩く速さは、本人の勝手なのだ。それを知りながらイラついている。このところ、私の心は、毛羽立っている。

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