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オランダの抽象画家ピエト・モンドリアン

オランダの抽象画家ピエト・モンドリアンの作品の1つが75年間、逆さまに展示されてきた、というニュースを、「ええかげんやなぁ」と笑います。

逆さまの絵は、おそらくは作者の意図に反して展示され、理解され、評価されてきました。その多くが的外れなものだった、ともいえます。

でも、と思います。「芸術って、もっと主観的なもので、見る側がそれぞれの経験や感情を通じて解釈する自由もあるんじゃないのかしら」と。

「作者の意図として正しいものを選べ」という、忌ま忌ましい国語・美術教育の後遺症で、芸術への私たちの向き合い方は、随分と窮屈なのかもしれません。

誰もが芸術を理解しようとする。ならば、なぜ鳥の声を理解しようとはしないのか。人が、夜や花を、そして自分を取り巻く全てのものを、理解しようとしないで愛せるのはなぜだろうか。なぜか芸術に限って、人は理解したがるのだ。

パブロ・ピカソ


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