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堯帝
堯帝は、古代中国の伝説の皇帝といわれます。ある日、お忍びで町に出掛けた彼は、そこで腹鼓を打ち、地面を踏み鳴らしながら歌う老人を目にしました。
「帝の力がどうして私に関係あろうか」と歌う姿を見て、この賢帝は、「自分が理想とする政治を実現できている」と確信した、といいます。
この故事から生まれた四字熟語「鼓腹撃壌」は、民衆が平和で幸せな暮らしを送っている様子を指し、理想的な政治の形とされます。
人人が政治に関心を抱かず、それを意識せずに、それでも日常が進んで行く。その点でいえば、現代ニッポンも案外、「鼓腹撃壌」なのかもしれません。
もし投票によってこの世が変わるなら、政治家は我我に投票などさせないだろう。
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