おりづるタワー
おりづるタワーは、風を感じる建築物です。屋上の展望台は「ひろしまの丘」と呼ばれ、町に向かって緩やかに傾斜したウッドデッキにはガラスがありません。
眼下には、近代的なビル、元安川を進む船、そして緑の丘に囲まれた町並みが広がります。そこは、かつて「70年間は草木も生えない」といわれた土地でした。
その土地が、絶え間ない水と空気の循環のおかげで再生し、緑が芽吹き、人が行き交っている。そのことの奇跡を思いながら、その町の風に吹かれています。
廃墟から立ち上がり、この町を復興させてきた人がいる。その町で今を生きている人がいる。それこそが平和なのであり、平和に対するメッセージなのでした。
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