見出し画像

#1601048

眠れなかった、とSは、いった。その言葉の底にある動揺に、私は、きちんと寄り添えていただろうか。

仕方が無かった、とSは、いった。その言葉と裏腹にある後悔を、私は、きちんと受け止めていただろうか。

Sと別れた後で、自責の念が私を襲う。もっと親身に話を聞いてやればよかった。もっと適切に助言してやればよかった。

でも、思う。親身になれば、助言をすれば、Sの重荷を軽くしてやれただろうか。そして不安になる。その役割を、Sが私に求めていただろうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。何らか反響をいただければ、次の記事への糧になります。