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しばしば人は

しばしば人は、他人の苦労話の中にその他人の「人となり」を探ります。面接がそうです。「学生時代に苦労したことは何ですか」とは、そのFAQです。

また人は、しばしば苦労話を通じて自分の成功を語ります。面接がそうです。苦労話に「それをどう克服したか」を伴わなければ、自己アピールになりません。

隣の席のおじさんが部下に語っていた苦労話もそうでした。苦労話は(、取り分け他人に明かせる程度のそれは)、克服という落ちの付いた成功談なのです。

人は、しばしば話す方も聞く方も、そのことを自覚しません。「だから君も諦めずにやってみたら」という部下へのアドバイスの裏に渦巻く自負心を。

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