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#1705296

大根の辛みの正体は、イソチオシアネートという成分による。根の先端に近づくほどその量は多く、葉に近い部分の約10倍にもなる。昔、誰かに教わった。

根に近い部分は、水分が少なくて、煮崩れしにくい。だから、煮物に向いている。葉に近い部分は、サラダにでもすればよい、と。

ひげの付いた半分ばかりが売れ残ったスーパーの棚から持ち帰って、教わった通りに1人分の食事を寂しく煮込みながら、残りの半分のことを想像する。

今頃は、サラダにでもなって、どこかの家庭の食卓に上っているだろうか、と。そちらは家族の笑顔があふれる、にぎやかな食卓だろうか、と。

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