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庶民の暴動

庶民の暴動によってこの町は荒廃し、苛政を敷いていた殿様も転封させられました。新しい殿様が盆踊りを奨励して以来、郡上踊りが発展した、といいます。

確かに人は、踊りながらでは怒れません。統治者の思い付きに感心しつつ、「でもちょっと度を越してるよね」。踊りの渦の中で私たちは、苦笑します。

7月の中旬から9月の上旬までの32夜、この町では、場所を変えながら盆踊りが続きます。8月13日から16日までの4日間に至っては、徹夜で踊り続けます。

町全体がトランス状態にも見え、秩序と無秩序が紙一重の夜でした。山上では、ライトアップされた郡上八幡城が庶民を見下し、あるいは見守っていました。

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