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臨終の床の女房に

臨終の床の女房に「死んだ後、あなたが後添いをもらうと思うと心残り」といわれ、亭主がいいます。「そうなったら婚礼の晩に幽霊になって出ておいで」。

女房が死に、亭主が再婚しても幽霊が現れない。やっと三年目に現れた幽霊は、「坊主頭で出たら愛想を尽かされるから、髪の伸びるまで待ってました」と。

「三年目」は、死んだ人の髪を坊さんのようにそって埋葬していた頃の落語の話です。笑いと悲哀は、紙一重です。Eさんからのメールを見て思いました。

「抗がん剤で脱毛する前に思い切って坊主頭にしました。高校球児っぽくなるかと思ったら案外、生え際がM字に後退しててテンション下がりました(笑)」。

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