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フリープランの1日
急にアルバイトがなくなり、ぽっかり空いた1日。
何をしようかとあまりプランが思い浮かばなかった時に
小さなギャラリーでインドの写真展がやっていることを発見。
よし、ここに行こうと決める。
電車に乗って久しぶりに自由が丘へ降り立つ。
学生時代に、東横線を使っていたので時々来たことはあったので
懐かしいような。ぷらぷら歩いて、小さなギャラリーに到着。
インドの写真展のタイトルはプラサード。
サンスクリット語で神様からの贈りものという意味。
写真は日本でサモサ屋さんをやっている女性のインドを旅した時のもの。
インドを題材にした写真はいろいろあるけれど、やっぱり切り取る人の
視点が出て面白い。光と色がとても綺麗で、彼女もインドが好きな感じが
伝わってきてやっぱりいいなぁと思う。
せっかく来た自由が丘で、本屋さんにも寄ってみようと思って
検索すると出てきたのが青熊書店さん。
行ってみると古本と新刊本があり、青森県コーナーが充実している。
ちょうど読んでみたかった本があったので、「レジで青森の本が多いですね」
と話すと、「夫が青森で私が熊本出身なので青熊書店なんですよ」と教えてくれる。なるほど、なるほど、だから熊本関連の本も多いのだと。
今回購入したのが新田次郎の『八甲田山死の彷徨』。
以前、青森を旅した時に、八甲田山の紅葉を見て綺麗だなと思っていたら
実はここで軍の人がたくさん亡くなったという話を聞いて以来、気になっていた本だったので、読み始めると一気に読んでしまう。
雪の八甲田山で訓練をするなんて、いったいどうしてこんな悲惨なことに
なってしまったのか。読み終えた今も、頭の中がぐるぐるしてしまう。
インドの写真展を見に行って、帰りの電車の中から雪の八甲田山へ景色が
ガラリと変わる。フリープランだったのに遠くを旅した気分に包まれる。
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