責任転嫁(人のせい)したってええやろ。

 個人的に、良くないことが起きたら、他人のせいにして生きているような人よりも、自分のせいにして反省して生きる、言わば「自己責任」で生きなければならない風潮が嫌いだ。

 そうして生きていることよりも、それを押し付けるような意識高い系の奴らが嫌いと言うべきか。この日本はひどく「自己責任」を押し付けているように見える。

 正直、責任転嫁しまくる(他人のせいにする)人生よりも、自己責任で「自分が悪かったなぁ」と反省しまくる人生の方が、惨めで辛い人生だと思う。

 現実世界では、自己責任が強い人より、責任転嫁しまくる人の方が、社会でのうのうと生きている。面の皮を厚くして生きている。じゃあどうすればいいのか?どうやったらこの社会を生きやすくなるか?そう、そういう人の真似をして生きればいいのだ。真似して他人のせいにする能力を身に付けなければならない。

 こんな閉塞した現代で、ただでさえ鬱を抱える人間が多いのに、意識高い奴らが自己責任論を押し付ければ、ますます人は追いつめられるだろう。自己責任で自分を追い込んでしまうと、鬱がひどくなって自殺する危険性がある。自己責任を押し付けられ、「自分が悪い」と洗脳され、自殺願望を募らせるような生き方をするよりは、周りの他人のせいにして、他人の悪口を言ったり、勇気を持って「お前が悪い」と言えたら、良い気分転換になるだろう。むしろ最初からそういう生き方ならば、鬱にかかる可能性も減るだろう。

 大体、友達や信頼していた人に裏切られたり、一緒に仕事をしている同僚がミスしたりなど、明らかに責任があっちの方にあるのに、「あの人を信頼し過ぎたのが悪い」とか「同僚のミスは連帯責任だ」とかウジウジ自分を責めたり、他人のミスの尻拭いをするよりかは、「あいつ、俺の人生滅茶苦茶にしやがって」とか「なんで同僚のミスの責任を負わなきゃあかんねん」みたいな考えの方が、人生が生きやすいものになると思う。自分は被害者、他人は加害者という考えを持った方がストレスも軽減されるだろう。そういう所も自己責任じゃなきゃダメなの?

 見るからに胡散臭い成功者や、自己啓発本を書いているような奴らが、「他人のせいにしている人は、幸せになれない(成功できない)」だの抜かしているが、そんなもん絶対メディア向けの嘘っぱちだろう。

 絶対、裏ではスタッフとかに対して責任転嫁しまくっている。本や講演で耳触りの良い事を言っているが、所詮、奴らも人間、仕事場では他人のせいにしまくって踏ん反り返っているだろう。メディアに自分をよく見せたいだけの詭弁にしか過ぎない。

 それで一番質が悪いのは、そういうのが書かれている本や、そういう講演を真に受けて、「他人のせいにしては成功できない」とか抜かす意識高い系の奴ら。

 どれだけ人に対して無責任なんだと怒りが湧いてくる。所詮、成功者や自己啓発本の受け売り。悩みや問題を相談しても、「それって自分にも原因があるよね?」と返す人は人間として信じられない。人間失格のモラハラ野郎だ。

 そんなもんを人に押し付けるなら、なんらモラハラと変わりない。もし身近にそういう人がいるのなら、その人とは距離を置いて、縁を切った方がいい。そうした方が身のためだ。自分の成長とは何も繋がらない。ああいう人は「自分にも原因があるんじゃない」と言うだけで、一刀両断したつもりでいる。自己満足にふけっている奴にとやかく言われる必要は無い。

 何か問題がある時は、開き直って責任転嫁。とにかく人のせいにすることが、人生がとても生きやすくなる。そういう気がするのではなくて、確実に人生は好転する。ただひたすら耐えて溜め込むよりも、図々しく堂々と開き直って他人のせいにすれば、自己肯定感も上がり、この現代社会も乗り越えやすくなる自信がある。

 簡単に言えば、悪いことが降りかかれば他人のせいにできることは全部他人のせいにして、自分は責任を持たず、責任を負わない生き方であれば、この先の人生は光り輝くものになる。だから、自分を追い詰めて命を絶つよりは、他人のせいにして、ある程度踏ん反り返れば、自己肯定感が上がって、無敵感も生まれていくのだから。