フォローしませんか?
シェア
hinawahina
2022年10月25日 18:12
式を終え教室に戻り、一限目は自己紹介で終わった。「あのぉ、あの宮下信也君いますか」「宮下君! お友達来てますぅ」入り口を見ると優弥! 俺は思いっ切り前のめりで飛んでいった。「どうした?」俯く優弥が、「あのね……ライン」「そうだ! 来てくれて有難う!」交換しながら、「委員会一緒のにしない? 多分残るのは、美化委員か園芸委員だから。美化委員立候補しよう?良い?」「任せろ!」
2022年10月25日 18:11
学校が見えて安心した俺たちは立止まり息を整えた。「ハアハアハア早いね、優弥は」「ハアハア、信也だって速くて驚いたよ」 俺たちは汗を拭きながら校門を通り抜け、一年の受付を済ませると、クラス分け表を見に行った。 なんと同じクラス! なんてドラマみたいなことは無く、優弥は隣のクラスだった。「あの……信也……良かったらライン交換しない?」「えっ!」嘘っ! 嬉しい優弥!「ダメ?」「駄目な
2022年10月25日 18:10
あれからとんとん拍子に事は進み、俺は晴れて「私立霞山大付属霞山高校」に入学、勿論男子高だ。 いよいよ入学式当日。昨夜から興奮気味の俺は、足取りも軽く駅に向かった。 電車に乗り周りを見回すと、同じ学ランを着たピッカピカな奴や、先輩男子がウヨウヨいる。お~やった!女がいないってほっとしていた矢先、突然前の女性が立ち上り、凄い勢いで降りて行った。その時俺の手は、彼女に弾かれスマホを落としてしま