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JaSST東北2024準備会@仙台と、ちょっとにしさんの話

ソフトウェアテストシンポジウムJaSST東北で実行委員をやっているMayです!好きな稲荷寿司は横浜の泉平です。

先週末はJaSST東北の実行委員で仙台に集まって、ワークショップづくりを進めました。テスト技法のひとつであるクラシフィケーションツリー法のワークショップです。

クラシフィケーションツリー法といえば、ソフトウェアテスト合宿型ワークショップであるWACATE2014冬で、当時実行委員をされていた井芹洋輝さんが紹介されていたテスト技法です。海外では知られるテスト技法だそうです。

井芹さんの発表からもう10年近く経とうとしていますが、日本ではまだまだ馴染みのないテスト技法です。

クラシフィケーションツリー法のワークづくり

JaSST東北実行委員会では次回の本会 (5月下旬開催予定)に向けて、テスト技法のワークショップを作っています。これまで、同値分割チームとクラシフィケーションツリーチームに分かれてオンラインで準備を進めてきましたが、物理で集まってワークショップの練習をするのはこの日が初めてです。

今回の準備会には井芹洋輝さんと元WACATE実行委員の井芹久美子さん(旧姓近江さん)にもお越しいただき、一緒にワークショップに参加していただきました。

毎回集まりすぎるおやつコーナー。
北海道・岩手・宮城・東京から集まりました。

ワークショップや技法の説明を進めながら、井芹さんたちから改善提案をいただいたり、実行委員が抱えていた疑問に回答いただいたりしながらブラッシュアップしていきました。
実行委員からあがった「クラシフィケーションの分け方が、同値パーティションに限らないのはどう説明したらいいんだろう?」という疑問には、クラシフィケーションツリーで用いられているのは「分類:classify」であり、同値分割の「分割:partition」と一致しない概念であることを理解するとよい、という回答をいただきました。前半の同値分割のワークショップとどう繋げるか、悩みどころです。
他にも「他の組合せテスト技法(ペアワイズやデシジョンテーブル)との使い分けや網羅基準についても説明が欲しい」「この説明は内容が難しいから、ミニワークを挟んだらどうか」「内容を詰め込むか抑えるか、どこまで持ち帰ってもらおうか」「実際にどういう使われ方をしているんだろう」といった議論で盛り上がりました。

ワーク初見の人たちで2班に分かれ、ワークショップをやってみます。
スクリーンに表示されたスライドを確認しながら進めました。

お知らせ

今年のJaSST東北では、「テストの基本」を改めて取り上げていく予定です。私たちの活動が東北を初めとしたエンジニアを中心に、スキルアップの役に立てることを目指しています。5月下旬、ぜひ仙台でお会いしましょう!

発売されたばかりのSoftware Designの執筆者が2人いらっしゃったので、
必然的にサイン行列もできました。物理開催ならではの光景です。

おまけ: JaSST東北実行委員と仙台の夜

夜は、いつものお店で懇親会です。

同人誌版テスト技法練習帳の表紙にもなった、打ち上げの定番「天までごぼう」

毎年、仙台でワークショップづくりのために集まっていますが、2016年に行ったVSTePのワークショップづくりでは、故西康晴氏(にしさん)にも足を運んでいただきました。にしさんは滅多にお酒を飲まないのにその日は上機嫌で日本酒を味見し、あっという間に赤くなって酔っ払い、座敷に横になったのでした。にしさんファンの2代目実行委員長リーさんが添い寝したりして、本当に楽しい思い出が残っています。
JaSST東北実行委員のみんなで出版したテスト技法練習帳には、にしさんに推薦文を書いていただきました。にしさんが亡くなって初めてJaSST東北実行委員メンバーで集まったこともあり、思い出話がたくさんの夜でした。

実行委員募集中!

JaSST東北は毎年、実行委員のみんなでワークショップを作っています。プライベートの時間を割いて活動をしているので、テーマは「自分たちが学びたいこと(そして東北に広めたいこと)」を取り上げています。
活動の延長で本を出版したり、仕事の相談をしあったり、泊まりがけで遊びに行ったり、大変なこともたくさんありますが、楽しいこともたくさん。実行委員の活動を通して、できることも増えていると実感しています。

そんなJaSST東北では、実行委員を随時募集しています。ワークショップづくりは活動の頻度が高いので、最初は開催に向けたロジ(Web掲載やスポンサー対応、タイムテーブルづくりなど)を担当して様子を見る、といった携わり方も大歓迎です。
ぜひ一緒に、JaSST東北を作りましょう。お近くの実行委員までお声がけください!

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