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広く深くキモく

広く浅くとか、狭く深くとか、言うよね。

私の愛は、広く深く、そしてキモい。

とっても大好きなんだ。これも、それも、あの人も。
その愛を自覚してしまったとき、「うわ、気持ち悪い」と思ってしまう。
やたらと湧き出てくる愛というか、好きの気持ちがコンプレックスで、好きだという気持ちも隠すように過ごしてきた。

その話を、遠くに住む友達と電話しているときに、ふいにしたのだ。
そしたら「え、むしろそれがあなたの長所だよ」と当たり前みたいに言われた。

え、、、
、、、、、。

嬉しかった。

いつだったかとかどんな流れでとかはちょっと覚えてないけど、洗濯機の前にうずくまってちょっと泣いたのを覚えている。

あなたが長所と言ったから今日は長所記念日

字足らず🕺

今でもやっぱり、「キモい」という感情がよぎることはある。
けれどそのときすかさず、「長所だよ」と言ってもらった記憶もよびおこされる。
だから私は「そっか」と思って、自分の中に生まれた愛を存分に可愛がることができている。
それに近ごろはさらに成長して、その愛を伝えることもできるようになってきた。
愛を(ある程度)野放しにしても良いということを知った。

むくむくと大きくなっている。
広く深く、天井知らずの私の愛である。

「キモい」と感じる私には皮肉だけど、「キモい」と思えば思うほど、「長所だよ」の効き目も発揮されてくる。
呪いの力が強ければ強いほど、魔法の力もその分強く強く光を放つのだ。

そんな最強のお守りを持っている。

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