【サマドラ2022】振り返りです!
この時間に出しているということは、想定通りに指名が行ったということですね🧚♂️
長い挨拶はやめにして早速振り返っていこうと思います。
#サマドラ2022 ルール
👇全球団指名👇
🌟オリックス 支配下指名選手🌟
①内藤 鵬 内野手 日本航空石川
②仲地 礼亜 投手 沖縄大
③森山 暁生 投手 阿南光高
④林 優樹 投手 西濃運輸
⑤池間 誉人 内野手 日本製鐵鹿島製作所
①内藤 鵬(ないとう ほう)
出身校:日本航空石川高
出身地:愛知県名古屋市
誕生日:2004年10月5日
体 格:180cm100kg
投 打:右投右打
守備位:内野手(3B/1B)
今年のオリックスのドラフトはかなり色々な可能性が考えられると思います。
というのも、福良GM体制になった2018年から5年が経過し、投手・野手ともに「強く振れる」大型選手が一通り満たされてきたうえ、チームも昨年25年ぶりの丑年優勝を達成。今期も優勝争いに絡んでおり(8/27現在)継続的に優勝を狙える組織力が着いてきました。
チームは昨年の優勝を機に「弱みを埋める」ドラフトから「確実にチームに欲しい逸材を確保する」ドラフトにシフトしてきており、補強ポイント・デプス埋めを重視するよりも、チームにマッチした選手をどう多く確保するかが要点になっています。
今回の #サマドラ2022 で1位入札を明言しなかった理由がここであり、各々によって評価軸が異なるため選択肢は多岐に渡ると思います。
大凡の1位予想としては、早稲田大・蛭間 拓哉選手(175cm¦OF)が多かったようですが、個人的に今回最も評価したのが、日本航空石川高・内藤 鵬選手(180cm¦3B/1B)でした。
全ては『4番が欲しい』という単純な理由。
その点で今年のドラフト市場で彼を上回る選手はいないと思います。
悠然と構える縦にも横にも大きな体格、余裕を感じさせる構えからの圧倒的な飛距離、それを裏付けるテクニック、チームを勝たせるスコアリング能力etc、脚力と打撃力を兼ね備えた強打の2番・3番打者タイプではなく、強く振り遠くへ飛ばすことに特化した『4番』に拘りました。
選手タイプとしては、更に大型化したDeNA・牧 秀悟選手だと思います。
体重100kg・背筋200kg超・スイングスピード160km/hと異次元の「体」から生み出されるフィジカルパワーがあるので、捉えれば130mでも場外でも無限に飛ばす力がある。
そのうえで、縦振りのインサイドアウトのスイング軌道で無駄が少なく直球に詰まらない点、強靭な下半身で拾って外野に落とせる点、角度を付けるのが上手く滞空時間の長い打球を生み出す点と「技」が巧みなところも兼ね備えます。
また、6月の春季北信越大会(福井開催)を観戦した際の感想ですが、サード守備でも1番声が出ている、全力疾走を怠らない、脚が早くなくてもワンバウンド投球で積極的に次の塁を狙う、チャンスで四球で繋ぐ意識ではなく『自分が勝たせる』ようなスコアリング意識の強さと、(こういうとバカにされがちですけど)氣を滾らせる「心」の強いところもあるように見受けられました。
よくスポーツでは「心・技・体」と言われますが、個人的には逆の「体・技・心」と思っていて、彼はこれらを高い水準で持っていると確信しています。NPBの世界で彼が「4番打者」としてどれだけ体・技・心と成長していくのかが楽しみです。
彼が主戦場になる3Bは、一軍では宗 佑磨選手(27)が昨年のベストナイン&ゴールデングラブ賞を受賞し丑年優勝に大きく貢献するなど独り立ちしましたが、そこに続く存在が乏しいのが現状。
二軍でも西野 真弘(32)や山足 達也(28)、大下 誠一郎(25)ら伏兵・ユーティリティタイプの中堅選手や、大里 昂生(22)・園部 佳太(23)ら育成選手が代わる代わる試合に出ています。
彼に打席機会を確保する点で申し分なく、多くのオリックスファンも望む「次世代のサードの大砲」という補強ポイントにも合致しています。
②仲地 礼亜(なかち れいあ)
出身校:嘉手納高▶︎沖縄大
出身地:沖縄県読谷村
誕生日:2001年2月15日
体 格:177cm80kg
投 打:右投右打
守備位:投手(先発/中継ぎ)
「野球は投手から」という言説がありますが、点を取らなければ勝てない訳なので当然野手も大事。
自分が仮想ドラフトをやるときに意識しているのですが、どちらかに偏重してチーム力に偏りが出ないよう、「1位が野手ならば2位は投手」「1位が投手ならば2位は野手」とセオリーを建てています。
今回はありがたいことにNo.1スラッガーを1位で確保できたので、2位は投手に行かせて貰いました。
彼の1番の強みはフィジカルの強さ・靱やかさ・柔らかさを両立している点だと思います。将来像は楽天・則本 昂大投手だと感じました。
オリックスは、2019年の宮城 大弥(興南高)、2020年の山下 舜平大(福岡大附大濠高)、2021年の椋木 蓮(東北福祉大)と、特にこの3年間はスカウティングで投球歩幅の大きさを重視している傾向があります。このことが表す要素の1つに「股関節周りの柔軟性・関節可動域の広さ」があり、この関節周りが強いとリリースが安定し制球が横にブレにくくなる他、左足が接地した際に折れてパワーロスすることなく強いボールを再現できるなど、様々なメリットがあります。
8/14のソフトバンク三軍とのプロアマ交流戦では、2回3失点を喫するもストレートはMax150km/h・Ave148km/hと高い球速帯を安定してマーク。肩関節周りも柔らかくリリースが遅れてくるように見えるため、振り出しのタイミングを取りづらく詰まらせる技術を備えた選手です。
また、空振りを奪える縦横のスライダーもあり、しっかりと落差のあるフォークもあり、縦横に鋭く変化する球を持つ彼は、先発・中継ぎ両面で考えられる準即戦力投手として期待できるでしょう。開幕一軍でこそないかもしれませんが、二軍ローテーションで研鑽を積みながら交流戦明け〜後半戦にかけて一軍ローテに食い込む存在になれればと考えています。先発・中継ぎのどちらに行っても楽しみな存在です。
オリックスの場合は二軍ローテーションにもかなり空きがあるので、彼に登板機会を積ませる点でも問題なく行えるでしょう(というか投げて♡)
③ 森山 暁生(もりやま あきお)
出身校:阿南光高
出身地:徳島県阿南市
誕生日:2005年1月11日
体 格:182cm84kg
投 打:左投左打
守備位:投手(先発)
昨年も「左投手」が補強ポイントの1つに挙げられていたのですが、蓋を開けると前述の椋木投手に加え、セガサミーより転籍の横山 楓(25)投手、TDKより転籍の小木田 敦也(24)投手と全員右投手でした。
当然場の流れもありますし、左右で抑える時代でもないのですが、できれば先発・中継ぎともに左投げの実力者を加えてチームの投手陣にバリエーションを持たせたい所です。
3位・森山 暁生投手、4位・林 優樹投手と連続で左腕を指名しましたが、ここには昨年左腕を取らなかった部分の補填の意味も込めています。
まずは3位で高校生左腕の森山投手。
今年は彼の他にも、東海大札幌高・門別 啓人投手、知内高・坂本 知己投手、大島高・大野 稼頭央投手、京都国際高・森下 瑠大投手/外野手と、高校生左腕にはプロ志望を持つ多くのタレントがいるため、この中で早め早めにチームにマッチした選手を確実に指名できるように行きました。
彼が1番良いところだと思うのは、指先・意識的な感覚の良さです。多くのスカウトも評していますが、西武・内海 哲也投手の全盛期に重なる部分はあると思いますし、実際に182cmというサイズを持ちながらコントロールが良いのも特徴的。
140km/h前後のストレートに腕を弛ませることなく90km/h代のカーブを投げている部分が、個人的にいい感覚を持っていると思えました。どうしても50km/hの緩急が目につきやすいのですが、この球速差を力を抑えて出すわけではなく、どちらも腕を強く振ったうえでのことなのが素晴らしい部分。
テクニックの面でも素晴らしいのですが、「これくらいの力を入れたらこの緩急差が出る」と、身体感覚を頭でも理解できているからこその遂行だと思うので、早い段階からスタミナ配分や投球構成を頭で考えて実行できているのではないかという楽しみもあります。真の意味で「クレバー」。
こういうクレバーな選手を、能見 篤史(43)・海田 智行(35)・平野 佳寿(39)ら、先発・中継ぎを問わず多くの「生きる教科書」から見て学べる環境に入れたとき、どれくらい伸びるのかを観るのが楽しみでもあります。
野球太郎でのインタビューなので詳しくは載せられないのですが、最上志向の高い選手だなとも感じたので、今のオリックスの編成や設備環境は、課題のスピードを伸ばして150km/h代に乗せていくのとあわせて、彼が健やかに伸びることのできる環境なのではないでしょうか。
④ 林 優樹(はやし ゆうき)
出身校:近江高→西濃運輸
出身地:京都府京都市
誕生日:2001年10月29日
体 格:173cm75kg
投 打:左投左打
守備位:投手(中継ぎ)
ここからは即戦力となる補強。将来的なチームの軸というより脇を支える部分に焦点を当て、「今チームに足りていないな」と感じる部分を社会人野球からピンポイントで獲得しました。
うち1人が中継ぎとして期待している西濃運輸・林 優樹選手。西濃運輸では高卒2年目から火消しとして登板する機会も多く、21歳の若さとは裏腹に特にリリーフの経験値を持つ左腕です。
オリックスは、今季海田 智行(35)・山田 修義(31)・富山 凌雅(25)ら、昨季の丑年優勝に貢献した中継ぎ左腕が芳しくなく、手薄なリリーフ左腕として一軍戦力になることを期待です。
西濃運輸の入社1年目は、運輸関連の社業に励む傍らで徹底的にフィジカルトレーニングに励み、1年間で61kg→73kgまで12kg増量しました。
ぼくは、入社2年目の春OP戦で始めて彼が投げている姿を観たのですが、明らかに高校時代の細さとは違う「丸太をぶち込んだような太腿」「クソデカいケツ」と(曖昧な表現で大変申し訳ないのですが、見るとマジで分かるので大垣Gに足を運んで下さい🙇♀️)特に下半身のBulk Upが見受けられたのが強烈に印象に残っています。
元々股関節周りがNPBでも類を見ないレベルで柔らかく、阪神・岩崎優投手のようにリリースポイントがかなり前で球速以上に打者を詰まらせることができる選手が、一気にストレートの強度を上げてきたということで、東海地区の社会人野球で「圧倒的な支配力を持つリリーフ左腕」として君臨することができています。1.1秒後半のクイックモーションでも制球・速度を落とすことなく投じられる技術面も、動画に見られるチェンジアップも素晴らしい選手です。
昨秋の都市対抗間近で左肘に炎症が見られ、復帰が4月となったことで少し存在感が薄れていた印象があり、(いわゆる適正順位的な)オーバーピックに感じられるかもしれませんが、5月のOP戦で実践復帰を果たすと6月の都市対抗予選・7月の都市対抗本戦・8月のJABA飛騨・髙山市長杯と元気な姿を披露してくれるなど、十分指名されるに値する素晴らしい投球をしてくれていますヨ!
彼の1番の武器は、この2年半で鍛え上げられた下半身の強さです。
具体的に言うと、あれほどリリースポイントを前目に取ってして、それを受け止めて球の強さに還元する指先や腕の振りの強さ、そして四死球で自滅せずに成立させる制球力を兼ね備える点です。これは、尋常じゃないほどに下半身が強く股関節周りの柔軟性も兼ね備えている選手でなければ成立しないでしょう。
Max147km/h(Ave140km/h前半)の2250回転と特筆した数値ではないかもしれませんが、この下半身の強さと股関節周りの柔軟性が支えるリリースポイントの近さが圧巻です。もし見る機会があれば、ぜひ1・3塁側から見てみてください。
⑤池間 誉人(いけま たかと)
出身校:糸満高→専修大→日本製鐵鹿島
出身地:沖縄県豊見城市
誕生日:1998年1月15日
体 格:177cm84kg
投 打:右投左打
守備位:内野手(SS/2B/3B)
もう1枚の即戦力補強は、「バックアップ層を担う強打の二遊間」の選手。
具体的には、ここ近年攻守に陰りが見え始めている安達 了一(35)に頼りきりの2Bで、安達と併用してスタメン出場させられる選手、そして紅林・太田・野口・宜保らが不振に陥った際に、場当たり的に若手選手を昇格『させざるを得ない』ことを防ぐ実力者が欲しいという意味合いです。スタート時点では『第5の内野手』の意味合いが強いかもしれません。本来は、今シーズンバレラ(32)に担って欲しかった役割を持ってもらおうと思っています。
社会人野球は大きくわけて都市対抗野球・日本選手権の2大大会があり、いずれも本戦は「負ければ終わり」のトーナメント決戦。そのため、どうしても野手は確実に1点を取るために浅い回でも打順に関わらず送りバントを敷くチームが多く、特に野手は小粒になりがちな傾向があります。守備特性上機動力が求められる二遊間の選手は尚更です。
その中で、池間選手の良い部分は、177cm84kgと引き締まったフィジカルから強烈な引っ張り方向へのライナーを放つパワーだと思います。
今季は公式戦(7月末時点:JABA大会+都市対抗予選+本戦)で早くも3本塁打と、1本塁打だった昨季と比較して明確に強い打球・遠くまで弾ける打球が増えてきました。都市対抗野球本戦では、.111(9-1) 1打点でチームも2回戦敗退と奮わなかったものの、その1安打は前大会の胴上げ投手である、東京ガス・臼井 浩投手の高め149km/hを引っ張り込むライトへのタイムリーツーベースと片鱗を見せています。NPBでは、打者タイプとしてはストレートを潰せる中距離打者に属するでしょう。
守備面は沖縄県民特有の身体の靱やか・身体能力の高さが存分に感じられます。特に84kgのずっしりと詰まった体格とは想像できぬステップワークの軽さは彼の1つの武器でしょう。50m6.1秒と脚力でマイナスを出す選手ではないのも、控えから主戦格を休ませる代走に出せたりと起用しやすいポイントです。
ポジションは、日本製鐵鹿島で本職のショートに加え、専修大時代に起用されていたセカンド
またNPBでは、ファーストやサード、更には手薄な4-5番手の外野手とポジションを組み換えながら幅広い面で試合に出したい選手です。
☆育成指名☆
❶茨木 秀俊 投手 帝京長岡高
❷近藤 壱来 投手 四国ILP・香川
育成1位では、長身で角度のある投手を大成させられるチームになって欲しい…という、「育成ポイント」を鑑みて、帝京長岡・茨木 秀俊投手を指名。靱やかで強い腕の振りから投じられる角度のある投球が武器の「The 正統派」投手で、投げ方に癖も少なくオリックスだとメキメキ伸びていきそうな選手です。
福良 淳一GMと帝京長岡・芝草監督との間柄が、2011-12年に日本ハムでコーチとして同僚だったという縁もあり、リアルのオリックスも視察を繰り返すなど実際に縁がありそうな選手でもあります。
育成2位の近藤 壱来(24)は先発・中継ぎを問わず活躍が期待される香川の好投手。昨年谷間を埋める先発投手として活躍した増井 浩俊(38)が大きく成績を落とし、竹安 大知(28)や東 晃平(23)に次ぐスイングマンを強化したい意味合いでの指名。経験が浅い二軍の先発ローテーションを回す縁の下の力持ち選手(今年だと中村 勝(31)選手がそのポジションでしたね)にもなるでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?