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便利屋が右肩上がりで将来性のある理由と事業としての強みやメリットを解説


はじめまして。この記事は現役の便利屋経営者が実際に便利屋を0からはじめてみて、実際に経験し、いろいろやってみて思ったことをまとめてみました。机上の空論や便利屋をちょっとかじった程度ではありません。便利屋の将来性がある理由や強みや特徴などを解説しています。

私の実績ですが、全くの未経験から開業6年目ですが、月の売上は500万くらいは安定的に出すことができています。商圏はほぼ半径10キロ以内が9割以上の地域密着型の便利屋です。

※私の経営している「町田市の便利屋さん | 困りごと解決本舗

便利屋は世のため人のため、地域のためになります。困っていることを解決し、その代わりに報酬をいただく。多くの「ありがとう」をお客様から直接感謝の言葉をいただけるので、とてもやりがいがある仕事です。

もしこの記事を読んで便利屋に興味が出たら嬉しいです。もしやってみたい、興味が湧いたら文末にあるラインオープンチャット「便利屋コミュニティに気軽に参加してみてください。(現役の便利屋さん達が情報交換している日本最大級の便利屋コミュニティです)

より多くの親切な便利屋が増えて、より多くの困りごとが解決し、より多くの人の笑顔が増えたらいいなと思っています。

便利屋は右肩上がりの産業である

高齢化社会における生活支援サービスである便利屋の需要は右肩上がりに伸びています。高齢化社会に伴い、大手企業やホームセンターなども「生活支援サービス」という名目で参入してきていますが、需給バランスで考えるとまだまだ足りていないのが現状です。

便利屋ビジネスは他のビジネスに比べて、開業するための初期費用も少なく、専門知識や資格などがなくてもすぐにはじめることができます。無店舗で開業できるので、最小限の初期費用と固定費ではじめることができるビジネスです。最初は軽トラと最低限の工具だけで勝負できます。

ほとんどのお仕事が終わった際に即日現金でいただける仕事ばかりなので、資金繰りなどもなく、目の前のお仕事に集中できます。(最近はキャッシュレスが増えてきています)

お金

何かに特化した事業ではないので、景気に左右されにくく、対応できる仕事の間口が広い事から、閑散期がないので売上が安定するのも大きなメリットです。

便利屋の仕事は大雑把に分類すれば「代行業」になります。代行業なので利益率が非常に高く、材料費や道具などの原価がかかるものが比較的に少なく、体一つでできる仕事が大半を締めます。

日本の便利屋市場

65歳以上の高齢者は3500万人以上で、高齢者の一人暮らしは900万人以上います。また、体力の衰えなどによる買い物難民と言われる方々が800万人以上もいます。

「庭の手入れをする」「家具を移動する」「部屋を片付ける」という”日常的”なことが高齢になり出来なくなり、お困りの方は極めて多くなっています。

この市場が3年間で5倍にも急増しましたが、潜在的なニーズを考慮すると今後さらに困っている高齢者人口・割合は増えていくことは確実です。高齢者ビジネスの需要は非常に高く、かつ安定しており、短期的かつ長期的にも右肩上がりの業界と言えます。

経済産業省の発表でも家事代行の市場は、現在の800億円規模から将来的には6000億円規模まで広がると予測されています。これは便利屋にとっては追い風でしかありません。

今後更に高齢者社会が進むことで、どんどん需要が増えるのは間違いありません。まだまだ需要の高さに供給が追いついていかない市場であり、今後それは更に拡大していくでしょう。

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出展:総務省統計局(高齢者の人口)

社会貢献度は非常に高く感謝される仕事

また「どこに頼んで良いのかわからないこと」を解決するので、悩んでいたお客様からとても感謝されます。社会貢献度は非常に高く、直接顔を見ながらお客様に感謝の言葉をいただけるので、やりがいは非常に高い仕事になります。

感謝されてお金がもらえるという考えると、とても良い仕事だと思います。実際に目の前で「ありがとう」「助かったよ」と感謝されるのは、とてもやりがいがあり、達成感が味わえるのも便利屋の醍醐味です。

便利屋の仕事はお客様とのコミュニケーションを必要とするので、人工知能(AI)やロボットのまだまだ仕事を取られる可能性は低いので、将来性はかなりある事業だと断言できます。

高齢者施設やケアマネジャーさん、自治体からの需要も高いです。誠意をもって仕事し、信用を積み重ねていくと、新しいお仕事やご紹介をいただけるようになります。「信用は資産」という考え方で運営し、お客様ファーストを徹底することで感謝され、リピートに繋がります。

将来的には地域の介護チームの中に便利屋が入り、保険適用外の困りごとを解決する役割をする事業になると予想しています。

ニーズのある便利屋の仕事

便利屋は別名「何でも屋」とも言われますが、その名の通り、ありとあらゆるお客様の依頼に対応するのが仕事になります。専門性の高い技術よりも、幅広い知識や技術が必要になります。

他の事業と比べて便利屋に必要なことは「技術」よりも「やる気・奉仕する心」の方が大切です。お客様を少しでも喜ばせたい、お役に立ちたいという利他の気持ちがあれば必ず成功できる事業です。

現代におけるニーズとして、お客様は必ずしもハイクオリティでプロの仕事を望んでいるわけではないです。低予算でソコソコのクオリティで、融通がきく方を望んでいる場合がよくあります。

例えば、剪定などはおじいさんの代からやってもらっているけど「高くて維持費が馬鹿にならない」という方も多く、そこそこで良いから安くやってほしいというニーズがかなりあります。(管理が面倒くさいから根本から切って欲しいなど)

他には引っ越し代を少しでも安くしたいので「お客さんが自身が手伝う」なども該当します。「全てはお客様がどうしたいか?」のニーズに柔軟に合わせることができるのが便利屋です。こういったことは便利屋の醍醐味でもあります。

便利屋の最大の強みは「集客の間口が広いこと」

便利屋は「集客の間口が広いこと」が最大のメリットです。仕事の幅が広いので、小さな仕事からそこそこ大掛かりなものまで対応できます。チラシをはじめ、ホームページなどでも様々な「困りごと」にリーチできます。

普通のビジネスは何かしらに特化しているので、集客の間口が狭いのが一般的です。正直、実践スキルを獲得するのは大変ですが、集客の間口が広いことはそのデメリットを打ち消すメリットがあります。

面倒くさいことを1つで完結するワンストップサービスができる

現代の様々な選択肢がある中で、信頼できる業者を探すことはけっこう大変です。実際に業者を分別発注でいくつも見積もりしたり、支払いしたりなどのコミュニケーションコストはかなりかかります。

そういった手間ひまがかかる面倒くさいことを1つで完結するワンストップサービスが便利屋の強みです。イメージ的には「工務店」の小規模バージョンだと思ってもらえればしっくり来ます。

これはこの業者、これはあの業者など、いくつもの業者を頼む手間がありません。基本的にはいくつもの業者を呼ぶのは費用も高くなります。(しっかり相見積もりすれば安くなりますが手間や時間はめちゃくちゃかかります)

例えば、引っ越しの依頼から、エアコンの撤去とハウスクリーニング、不用品の買取りなどを全て対応することができます。売上はもちろん、お客様の満足度は非常に高くなります。

引っ越し②

信頼を獲得すると、小さい仕事から大きな仕事につながることもあります。外壁塗装やリフォーム系は単価が高いので紹介料もばかにならない金額になります。

弊社で実際にあった実例

家具移動(冷蔵庫)のお仕事を受注したら、長年置いてあったので冷蔵庫の裏のクロスが焼けてしまっていて、クロス張替えの提案をしました。クロス張替えのお仕事をいただいた時に、せっかくならハウスクリーニングをしたいとなりました。こんな感じで数珠つなぎ的に仕事をもらえることも珍しくありません。

家具移動8800円+クロス張替え77000円+ハウスクリーニング55000円
=合計140800円

リピート率が非常に高い

お客様に一度信頼していただくことができれば、幅広い仕事を扱えることから様々なお仕事を依頼されます。商売において、リピート率を高めないビジネスは必ず衰退します。

便利屋事業はリピート率が非常に高く、さらにリピートまでのサイクルが非常に短いのが特徴もあり、最大のメリットでもあります。

しっかりとお客様に満足していただくことが大前提ですが、お仕事がもらったその日に次のお仕事をいただくことは珍しいどころかよくあります。

便利屋事業だけでなく、他の事業でも将来を左右するのはリピートです。多くのお得意様を作ることで、信用や実績が積み上がり安定した収益が見込まれます。しっかりとお客様の希望を汲み、誠実かつ、真摯な気持ち・姿勢で取り組む事がリピーター確保に繋がります。

1度、お客様から信頼を勝ち取ることができると「これもできる?」「あれもできる?」といろいろなお仕事をいただけるのも便利屋ならではの特徴でもありメリットでもあります。

事業としての便利屋のメリット

閑散期がない
事業としての最大のメリットは閑散期がないことです。様々な仕事をこなすことで1年中安定して仕事があります。仕事の幅が広いので、景気に左右されないのもメリットです。

特需がある
季節需要により繁忙期のあるお仕事は普段よりも高い金額で仕事を受けることもできます。例えば、3月の引っ越しや不用品の片付け、6月エアコンクリーニング、7月はお庭の仕事などがあります。

資格、免許がなくてもできる
ほとんどの仕事は専門技術や資格、免許がなくてもできます。やる気があれば未経験からでもできます。

店舗がいらない
店舗や事務所がなくても自宅で開業することができるので、余計なランニングコストがかからない。やる気さえあれば電話1本で開業できます。

他の事業に比べてリピート率が高い
小さな仕事から信頼を得ることができれば、次々に仕事をもらうことができます。コツコツ積み上げることで大きな仕事が受注できます。満足したお客様は身内の方やご友人を紹介してもらえるようになります。

お客様から直接感謝の声をもらえる
困ったことであればあるほど、お客様から本当に感謝されます。多くの仕事はお客様と直接会うことがないので「ありがとう」と直接声をかけてもらえる喜びはお金では得られないものです。感謝の気持としてチップをいただくことも多々あります。

地域に根ざした事業で地域貢献
地域密着で活動するので、個人の方だけでなく様々なところからもお仕事がいただけるようになります。仕事をしていくうちに様々な方と繋がることができます。キーマンに会い信頼を勝ち取れば継続的にお仕事いただくことも可能です。

どこでも活躍できる
便利屋の本質とは「問題解決能力」です。この能力さえあれば、そこそこの会社でも対応できるでしょう。普段の生活に使えるスキルを得ることができるので、日常生活でも何でも対応できるようになります。

人脈が広がる
会社、お店、士業の方、施設などなど、個人だけではなく様々な業種の方がお客様になります。

キャッシュポイントがたくさんある
片付けの仕事で出た不用品の買い取り、自分ではできない仕事をパートナーに紹介した際の紹介手数料、お客様からいただくチップなど、作業だけでなくこういったものも積み上がるとバカにできません。

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便利屋に向いている人

ぶっちゃけ便利屋は誰でもできるわけではないです。向き不向きはあります。他の業種に比べて総合力が問われます。コミュニケーション能力があるとかなり有利に進めることができると思います。

合っている性格や資質

・手先が器用な方
・聞き上手な方
・問題解決能力が高い方
・親切な方・人が良い方


好奇心がある

・好奇心が旺盛な方
・経験したことのない新しい仕事にワクワクする方
・新しいことにチャレンジするのが好きな方

地域の人に貢献したい

・商圏にする地域で人脈がある方
・感謝されることがやりがいに思える方
・困っている人を助けたい、ほっとけない方

健康的なライフスタイルを送りたい

・健康的に働きたい方
・体を動かすのが好きな方
・外の仕事が好きな方
・ライフスタイル重視で好きな時間で仕事したい方


リスクヘッジ・事業展開

・別事業で業務の幅を広げたい方
・リスクヘッジとして取り組みたい方
・閑散期が不安な個人事業主さん

家族経営

・夫婦・家族で力を合わせて一緒に働きたい方

便利屋と相性の良い業種・サービス

集客する媒体によっては高齢者だけではありませんが、高単価でリピート率を考慮すると、やはりその層との相性が良いビジネスは相乗効果をもたらすと考えています。

既存で顧客がいるので、そのお客様に「こんなサービスはじめました」と告知するだけでもお仕事をいただけるでしょう。

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高齢者施設運営、訪問医療マッサージ事業者、エアコン業者、ハウスクリーニング業者、庭師や剪定士、クロス職人、引っ越し業者、不動産屋、リフォーム屋、リサイクルショップ、司法書士

などの業種の方は本業を元に便利屋をやることで、結果的に本業の方の売上も上がるようになります。

お金儲けだけなら他のビジネスをおすすめします

便利屋は「お金、お金」だと事業として継続は難しくなります。もちろん、収益を出して利益を出すことはマストですが、それだけだとお客様に見抜かれてしまい、リピートや次の仕事が取れません。場合によっては損して得取れで結果的に利益を最大化する方が長期的には良いでしょう。

リピートやファンを作らないと、ずっと新規のお客様を追っていくようになります。ずっと新規のお客様を負うのは精神的にも資金的には厳しくなります。リフォームや外壁塗装など1回で数十万の受注などのビジネスモデルではないので、リピートありきで積み上げていかないと事業継続が厳しくなります。

私は「信用」こそ財産だと思っています。便利屋の仕事上、様々なことができるメリットがあります。「信用」を得ることができれば、いろんな困りごとにリーチできるので何度もお仕事をいただけます。

お客様との関係もお金だけではなく、交流が生まれるのは便利屋ならではの特徴です。

PS 業界初の便利屋現場体験サービス

弊社では便利屋フランチャイズコムというウェブサイトも運営しています。こちらで業界初の便利屋現場体験もやっています。開業する前に「向き不向きが体感できる場所」があったらと思い立ち上げました。体験してみて「これだ!」と思えれば便利屋開業に向けてアクセル踏めますし「なんか違う」となれば、便利屋とは違う道に行ったほうが良い方向にいきますね。

この現場体験に参加して開業を決めた方も出てきたので、まだテスト段階ですがしばらく継続する予定です。興味ある方はウェブサイトの現場体験のお問い合わせフォームからご連絡ください。お待ちしています。


以上、現役の便利屋が便利屋について語ってみました。
長々と読んでいただきありがとうございました。

日本最大級の便利屋さん情報交換コミュニティ


自分のミッションは「世のため人のためになる」便利屋さんを少しでも増やすことです。この高齢化社会に便利屋の需要は足りていません。困っている方のお役に立ち、地域貢献、社会貢献することができるこの素晴らしいビジネスを広めたいと思って活動しています。

現在350名の便利屋さんが参加しています。


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