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「妊娠の可能性はありますか」第二子妊活中に考えていたこと

日記を見直していたら、第二子妊活中のメモを見つけました。

誰が悪いわけでもなく夫を責めたいわけでもなく、でもなんだかすごくモヤモヤ、毎日しんどいなぁと思っていた、私の妊活の話。

受けられなかった子宮ガン検診

自治体から子宮ガン検診のお知らせが来た。
自分で受けるより安く済むし、行ける時に行っておこう。そう思って予約を取り、問診票を書いて順番を待って、やっと私の番が来た。

「ではあちらで検査を受けていただきます」
「妊娠の可能性はありませんか?もしある場合は受けられないので」

・・・そうだ。そうだった。ずっと覚えていたのに、ちょうど数日前にタイミング取ってしまったんだった。

いやいや、もし妊娠していたとしても超初期だしきっと問題ないはず。ここまで待ったんだからなんとか検診を済ませてしまいたい。そう思いつつ、一応聞いてみる私。

「あの、大丈夫だと思うんですけど、もしも妊娠していたらどうなりますか?」

受付のおばちゃんは困った顔をして言った。

「うーん、大丈夫だとは思うけど。でも妊娠中はしちゃいけないことにはなってるからねぇ、心配ならやめといたほうが・・・」

そうだよね、そりゃそうだ。

私が「大丈夫」と言い切れば検診は受けられる。でも本当に大丈夫なのか?後悔しないか?頭の中がグルグルグル・・・

「あの、すみません。やっぱりやめておきます。ありがとうございました」

わざわざ予約をして、息子を連れて1時間近く待って、無駄な時間を過ごした。

子宮ガン検診が終わるまではタイミングを取っちゃいけない、それを忘れていた私が悪い。仕方がない。

「妊娠の可能性はありますか」

子宮ガン検診に限らず、病院でも薬局でも、健康診断でもマッサージでも化粧品にも何かと出てくるこのフレーズ。

「妊娠の可能性はありますか?」

「はい」か「いいえ」に丸をつけるわけだけど、妊活中は正直言ってずっと「はい」なんだよね。可能性はいつでも、ある。

でも「はい」と答えたらそこで終了なことって多い。

子宮ガン検診はできない、薬は出してもらえないことも多い、健康診断もできない項目があったりする。

妊活をするってことは、そういうのを毎回悩む生活が始まるってことで。

そこまで気にしなくていいかもしれない。でももし妊娠していたら?もし万が一、何か問題が起きたら?今この瞬間の決断を、ものすごく後悔するかもしれない。

お酒も、薬も、食べ物も、ありとあらゆる場面でこの選択を迫られる。責任がすべて自分ひとりにのしかかる感覚。

だって毎回夫に相談するほどのことじゃない。いちいち相談してたらキリがない。

子どもは二人の望み、なのに

こんなことをブツブツ書いてると「そんなに嫌なら妊活やめれば?」なんて言われるかもしれない。でもそういうことではないんよな。

ただ、「子どもが欲しい」って望みは夫婦二人のものなのにどうやったって女側の負担が多すぎて、ウワーッてなる時がある。妊活を巡るモヤモヤとか責任とかそういうものを、夫が感じることはあるんだろうかって。

毎月、排卵検査薬を使い始める日を決めるのは私(本数に限りがあるから、毎日ずっと使い続けるわけにはいかない)

おしっこをかけて結果を見て、そろそろかもってタイミングを決めるのも私。タイミングを逃して反省するのも私。

夫は何をするの?言われた日にセックスするだけ?そんなの理不尽すぎるでしょ。

なんでこっちばっか、

子どもは二人のものなのに、二人の望みなのに、なんで私ばっかずっと悩んで責任重大で、なんで、

・・・って、でもこれって夫が悪いわけじゃない。そんなのわかってる。ただ男女の作りが嫌になっただけ。仕方がないことだよね。わかってる。

こういうモヤモヤを口に出したら、夫はきっと責められてるように感じるだろう。だから言えない。どうにもできないことで揉めたくない。

そしてまた、タイミングを待つ。

楽しかったはずの二人の時間が、ただの作業になっていく。

そして今

このメモを書いてから何ヶ月か経って、私は妊娠した。正直、ホッとした。

だけど妊娠してからも『なんで女ばっかり』の悩みは続く。妊娠出産は本当にそればっかり。

夫には本当に感謝していて、夫にできることをできる限りやってくれているのもわかっていて・・・だから私も私にできることをしなくちゃって、思っている。

妊婦生活はあと4ヶ月。がんばろう。


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